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2008年12月28日 - 2009年1月3日

お正月のリース(夏子の酒/稲穂)

お正月のリース(*1)

34 2 Photo



 

 

作成と写真は奥様です

 

【本】夏子の酒(尾瀬 あきら 講談社漫画文庫)
 コピーライターの夏子さんが、兄の遺志をついで日本一の日本酒作りをめざす話ですが、酒米の栽培から始めるところのこだわりがすごいです。
【花】稲穂(いなほ)
 文字通り稲の穂(長い花軸の先に花や実が密集して付いたもの)。某銀行名の”みずほ”はみずみずしい稲の穂で、漢字で書くと”瑞穂”です

 あけましておめでとうございます。たいちろ~です。
 本年もよろしくお願いします。

 さて、お正月の話題ということで、今回はしめ飾り(*2)のお話です。

 唐突ですが、私の奥様は仙台でリース作家を営んでおります。リースというとクリスマスのイメージですが、実は年中作っています。で、クリスマスの次に需要があるのが、お正月。”和のリース”ということで”しめ飾り”をモチーフにした作品を作っています。
 クリスマスリースは木の枝をリング状に組んだものをベースに、プリザーブドフラワーやトロッケンゲビンデ(*3)を飾っていますので、華やかなイメージ。対して、お正月のリースは稲穂をベースに水引と、少し抑え気味の花をあしらった和風のテイストです。まっすぐなのが関西風、リング状が関東風です。(上の写真をご参照ください)
 手前味噌ながら、おちついた感じの中に清楚さがあって、私は好きです。年末にこのリースの作成が始まると”もうすぐお正月なんだな~”という季節の風物詩になっています。やはり、日本人なんでしょうね。

 本の話題ですが、稲穂=お米ですといっぱいありますが、お正月ということもあるので、お米→お酒で、昔読んだ(*4)”夏子の酒”を。
 お酒作りには、米、麹、水といったさまざまな要素がありますが、この作品で特にこだわっているのがお米。コピーライターの夏子さんが、幻の酒米「龍錦」の栽培から始めて、苦労をしながら日本酒を作ります。一面、日本の農業問題も含まれており、ハードな一面もあります(1990年前後の状況)。全12巻で、11巻まで読みましたが、最後だけ読んでいないのがいまだに心残りです。早く探しに行こう!
 あと、主人公がコピーライターということもあって、「美酒、なないろに輝いて」という名コピーが印象的です。

 やはり、雪を愛でつつ、おせちをあてに日本酒で一杯というのが正しい日本のお正月のありようでしょう。(雪の降らない地方の人、すいません・・・(*5))
 日本酒の味と伝統、それを支える人達を思いつつ読みたい一冊です。

ps.もともと、このブログは奥様のリース紹介のホームページ(*6)の1コーナーの予定でしたが、そちらが一向にできないので、先にブログだけが進んでいる状態です。ですから、今回は本来の趣旨に戻ったということで。

  奥様の作品は仙台市の”スペースen”で販売しています。
 ご興味のあるかたは、お立ち寄りください
  住所  :仙台市青葉区上杉5-3-53 022-225-4038
  営業時間:11:00~18:00(定休日 日~火曜、祝日)

《脚注》
(*1)リース
 いつも、リースを説明するのに”クリスマスの時にかざる輪っか”と言いますが、必ずしも○型とは限りません。今回の写真は長型もあります。
(*2)しめ飾り
 私は関西の出身なので、横一本型で紙四手(かみしで)をつけたしめ縄を飾っていました。関東では丸型で、いろんな装飾物のしめ飾りになります。お雑煮に限らず、こういった旧来の風習は地域性がありますね。
(*3)プリザーブドフラワーやトロッケンゲビンデ
 ブリザーブドフラワーは花の色合いを残して乾燥させた花、トロッケンゲビンデは乾燥させた木の実です。両方ともフラワークラフトの素材ですが、生花とちがって長時間の装飾ができます。
(*4)昔読んだ
 ブログを書くときには原典の本を読み返すことにしていますが、この本は高校時代の友人から借りたので手元にありません。本屋に行こうとしたのですが仙台は吹雪で出かけられず記憶で書いています。
(*5)雪の降らない地方の人、すいません・・・
 偉そうに言ってますが、関西出身ですので、雪のお正月なんていうのは仙台に来てからです。
(*6)奥様のリース紹介の~
 このブログを見て奥様が”私も作りたい!”と言っていますが、なんせパソコン能力が・・・。メールぐらいはできるようですが。

ゲーム機戦国絵巻(日本を変えた10大ゲーム機/もみじまんじゅう)

ゲーム機戦国絵巻

Photo

写真は”にしき堂”のホームページから(抜粋)






【本】日本を変えた10大ゲーム機(多根清史 ソフトバンク新書(*1))
 懐かしいインベーダーゲームから、プレイステーション3までの10台のゲーム機の栄枯盛衰を紹介した歴史書?。ソフトとしてのゲームではなく”ハードウェア”としてのゲーム機をとりまく事情を詳しく説明しているのが特徴。
【花】もみじまんじゅう
 もみじの葉っぱの形をした広島県の銘菓(今回は名花ではありません)。今や”佐賀のがばいばあちゃん”でベストセラー作家になったB&Bの島田洋七のギャグ(*2)でも有名。このおかげで、宮島のローカルなお菓子が一気に全国区になったとのこと。

 このようなブログを書いているので誤解をされそうですが、私自身はゲームをほとんどやりません。(中学生の長男ははまっていますが)。ですが、ゲーム機の本を読むのは好きなんですね。ということで、今回はゲーム機の歴史の話です。

 今回取り上げるのはソフトバンク新書の”日本を変えた10大ゲーム機”。登場するのは、インベーダー、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、プレイステーション(以下プレステ)、プレステ2、Xbox,ニンテンドーDS,Wii,プレステ3の10台。
 自分史と重ねると、インベーダー(1978年)が浪人時代、ファミコン(1983年)が大学~新入社員時代、スーパーファミコン(1990年)、プレステ(1994年)が30代、プレステ2(2000年)が40代になります。(いずれも発売年度)
 この、”自分史に重ねる”というのが実は重要で、これだけマーケット規模のある工業製品で自分の人生を重ねられるものはそんなにないんですね。現在30代以上の人であれば、”このゲーム機の時代には○○をしていた”という話ができるはずです。今どき、インベーダーの話をしても若い人には歴史上の事実でしょうが、”名古屋撃ち(*4)”は中高年世代には、説明不要のキーワードです。まあ、今の若い人だってドット絵のマリオ(*5)の話を小学生にすれば、同じような目に合います。

 この本を読んでわかるのは、
①新しいゲーム機はハードウェア性能はUPするが、性能差が絶対ではない(*7)
②新しい技術がビジネスモデルを変えていく
③流通経路等、周辺の社会環境を含めた変革がビジネスを左右する
 等々。

①は最近のプレステ3vsWiiの人気の差の例です。
②、③の合わさった例が、スーファミとプレステ(初代)の違いに表れています。
 当時(1990年代前半)のスーファミはROMカセットで任天堂の一括受託生産、対するプレステはCD-ROMでメーカと小売業者の直接取引。流通経路だけ見ても、専売公社と楽市楽座くらいの違いがあります。

 ROMカセットは高コストで小容量、CD-ROMは低コストで大量生産が可能と、言ってみれば、高級素材でパティシエが作るケーキと、機械で作るもみじまんじゅうの違いのようなものです。
 実際、もみじまんじゅうとCD-ROMは、焼き型に材料を流し込んで固めるという、原理的には同じ作り方になります(*8)。

 どちらにしても、約束された世代交代(*9)に向かって群雄割拠する様子は、歴史好きのおぢさん達なら”ニンテンドーは織田信長で・・・(*10)”と議論しそうです。

 ”休みにゲームばっかりして”とお母さんに怒られている高校生にお勧め。両親世代と共通の話題にはなりますし、”歴史は繰り返す”ことがよく分かります。

 それでは、皆さん 良いお年を 

《脚注》
(*1)ソフトバンク新書
 今でこそネットワーク/携帯電話の会社であるソフトバンクですが、元々はソフトウェアの卸会社。そのせいか新書もコンピュータ関連の出版が多いです。社長の孫 正義氏も立志伝中の人物で、この人の本も数多くでていますし、けっこう読みました。
(*2)島田洋七のギャグ
 1980年代前半の漫才ブームでは、”もみじまんじゅう~”、”ひろしま↑、おかやま↓”。がありました。もみじまんじゅうの大手”にしき堂”のホームページには”昭和55年(1980年) もみじ饅頭ブーム(B&B)”という記載があります。
(*3)インベーダー~
 インベーダーゲームは、タイトーの”スペースインベーダー”などのゲームの総称。奥様も若かりしころははまったそうです。以下ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、DSは任天堂、プレイステーション3機種はSONY,Xboxはマイクロソクトです。説明不要でしょうが、登録商標の関係で記載しました。
(*4)名古屋撃ち
 インベーダーで高得点を狙うテクニックの一つ。キャンディーズ、フォーリーブスという呼び方があったのも時代です。詳細はWikipediaの”スペースインベーダー”に出ています。
(*5)ドット絵のマリオ
 世界でもっとも有名な配管工のおぢさん。ポリゴン(*6)全盛の現在では信じられないでしょうが、昔はドット絵といって、キャラクターを点々(ドット)で表示していました。
(*6)ポリゴン
 3次元コンピュータグラフィックスで、三角形などの組み合わせで立体を表示します。簡単に言うと、この三角形(ポリゴン)の数が多い方が表面をきれいに表現できるため、最近のゲーム機の性能を計る指標になっています。
(*7)性能差が絶対ではない 
 出典は、機動戦士ガンダムのシャア少佐の言葉から。
 「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差でないことを教えてやる」
 実力のある人が言うからこその名言です。
(*8)焼き型に~
 スタンパーと呼ばれる原盤(焼き型)を作成し、ポリカーボネイト(あんことタネ)を流し込んで、圧力をかけて(フタをして)、固める(焼く)という行程です。原理的には同じと言いましたが、ナノメートルレベルの精度が要求されます。
(*9)約束された世代交代
 コンピュータの世界では”ムーアの法則(集積回路におけるトランジスタの集積密度は、18~24か月ごとに倍になるという経験則)”があって、急速に技術革新が進んでいます。
(*10)ニンテンドーは織田信長で・・・
 ニンテンドーは新しいマーケットを開拓したので織田信長とか、SONYは既成の市場をひっくり返したので、薩長連合とか。おぢさんの数だけパターンがありそうです。


巣ごもりにお勧め(続き)(銀河英雄伝説/赤い薔薇)

巣ごもりにお勧め(続き)

Photo
写真はSozaiRoomから



【DVD】銀河英雄伝説(田中芳樹原作 徳間書店 / ハピネット・ピクチャーズ)
 銀河帝国の常勝”ラインハルト・フォン・ローエングラム”と、自由惑星同盟の不敗の魔術師”ヤン・ウェンリー”の戦いを軸に、フェザーン自治領主”アドリアン・ルビンスキー”を加えた宇宙SF版三国志。詳細は、前回のブログ(巣ごもりにお勧め)をご参照ください。
【花】赤い薔薇
 バラの花言葉は”愛情”と思いがちですが、色によって微妙に異なります。赤は愛情/情熱、白は純潔、青は不可能から奇跡が追加と明るいイメージですが、赤に白斑は戦い、黒は憎しみ、など危ない言葉も出てきます。

 

前回から引き続き”銀河英雄伝説”の紹介です。今回はアニメ版の方を。

 今回は自由惑星同盟を代表して、ローゼンリッター(薔薇の騎士(*1))のエピソードを。
 ローゼンリッターは帝国からの亡命者の子弟で構成された同盟軍最強の白兵戦部隊という設定で、部隊の名前を聞いただけで敵の士気が落ちるといわれるほど。白い戦闘服に血での赤い斑点は、まさに陸上での戦闘部隊の象徴です。
 連隊長は、”不良中年(*3)”ことワルター・フォン・シェーンコップ。娘のカリン(*4)は「地面や床に足をつけているかぎり、あれほどたよりになる男はいないって、母が言ってたわ」と話しています。その後のシェーンコップの台詞も「美人にたよられては、いやとは言えないね」というもの。私にも娘がいますが、言われてみたいし、言ってみたい台詞です。

 アニメ版の良いところはイメージ/声が具体的に提示されるのと、BGMの魅力。
イメージ通りかどうかはありますが、膨大な登場人物の声を一流の声優が担当していることもあり、”銀河声優伝説”と言われているそうです。
 主役級だけでも、宇宙戦艦ヤマトの古代進に沖田艦長に真田さんに、ドラゴンボールのベジータに、ガンダムのアムロにララァにガルマ様、マ・クベに、ルパン3世の次元に五右衛門に、うる星やつらのあたる君にラムちゃんに、サザエさんのアナゴさんに、ちびまる子ちゃんのお父さんにナレーションに・・・
 これ以上やると、趣味とSEO(*5)を疑われそうなのでやめときますが、これだけで1冊の本があるほどです(*6)。

 あと、BGMがオープニング、エンディングを除きほとんどクラシック音楽です。
マーラーの交響曲がフルセット、ラヴェルのボレロ、ワーグナーの楽劇、ベートーベンのの交響曲にピアノソナタにブルックナーにブラームスに・・・
 これ以上やると(以下略)
 こちらもできればまとめた本が欲しいところです。
 現在入手可能なCD-BOXは2セット(銀河帝国SIDE、自由惑星同盟SIDE)で合わせて22枚、収録時間26時間以上という堂々たるものです。(私はバラバラで入手しました)。説明なしに聞いたら、絶対アニメのBGM集だとは思えません。

 とりあえず観るなら、”わが征くは星の大海”がお勧め。DVDでは外伝の位置づけですが、劇場版の第一作にあたります。特に官能的なラヴェルのボレロの音楽ををバックに行われる艦隊決戦のシーンは圧巻です。
 BGMがクラシック、声優の配役、美術/メカなどの基本設定がすべてこの1作に織り込まれています。

《脚注》
(*1)薔薇の騎士
 銀河英雄伝説のドイツ語表記は”Rosenritter”。リヒャルト・シュトラウスのオペラのドイツ語表記は”Rosenkavalier”。発売されているDVDのタイトルも”ばらの騎士”と薔薇をひらがなで記載するなど微妙に異なります。
 ちなみに”ローゼン麻生(*2)”とはなんの関係もありません。
(*2)ローゼン麻生
 麻生首相(2008年12月現在)が羽田空港で”ローゼンメイデン(PEACH-PITによるコミック)”を読んでいたところを見たという2チャンネルの書き込みからついたらしい。綴りは”Rozen Maiden”でSではなくZです。でも、いかに漫画好きとはいえ、ゴシックロリータ風ドールが表紙の本を70才前のおじいちゃんが人前で読むのは、いい度胸だと思います。
(*3)不良中年
 作中では30代のはずなので、中年扱いはちょっとかわいそうかも。でも渋いんですよね。アニメ版の声優は羽佐間道夫。シルヴェスター・スタローン吹き替えを担当しています。
(*4)娘のカリン
 カーテローゼ・フォン・クロイツェル。シェーンコップの娘ですが、名前が違うの母親の姓だから。アニメ版の声優は三石 琴乃。エヴァンゲリオンの葛城ミサト、セーラームーンの月野うさぎなどを担当しています。
(*5)SEO
 ”Search Engine Optimization”(検索エンジン最適化)の略。Yahoo他で検索のヒット率を上げる手法。企業にとっては検索時に上位にランキングされるかどうかは死活問題なので、コンサルティングがビジネスになっています。ただ、やりすぎると検索から除外されることもあります。
(*6)1冊の本があるほどです
 ”銀河英雄伝説DATA BOOK メカニック&声優大事典”のこと(らいとすたっふ 編集 徳間書店)。中古であればAmazon.comで入手可能。

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