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新しいビシネスは愚者にしかできないのかもしれない(異業種競争戦略/セイヨウオダマキ)

 ども、ニュービジネス企画担当のたいちろ~です。
 いちおう企画・拡販セクションにおりまして、ニュービジネスというと大げさですが、新しい売り物を考えるなんてことをやっております。
 事件は会議室で起きているんじゃないので(*1)、現場の人たちの要望なんかも聴くわけですが、なかなか新しいというか、ぶっとんだご意見というのが出てきませんねぇ
 世の中のビジネスでまったく新しいビジネスモデルを成功させているのはしばしば、その業界ではアウトサイダーだったりします。
 ということで、今回ご紹介するのは、ビジネス界の異種格闘技戦を分析した”異業種競争戦略”であります

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写真は”花づくし”のHPより
セイヨウオダマキです。










【本】異業種競争戦略(内田 和成 日本経済新聞出版社)
 流通vs銀行、家電vs光学機器など、本業でない”異業種”からの参入でビジネスモデルを変革した会社を分析した本。
【本】コマンダー0(富沢順 集英社)
 警視庁は、怪物や改造人間を使う謎の組織フェニックスに対し、武装警察JAPを設立した。フェニックスと戦うのは強化スーツを着た秘密戦士”コマンダー0”
 聖闘士星矢の作者、車田 正美のアシスタントをしていたそうで、ノリが良く似ています。
【花】セイヨウオダマキ(西洋苧環)
 キンポウゲ科の属の一つ。オダマキは機織りの際に麻糸をまいたもののことで、花の形が似ているから。
 花言葉は”愚者”

 最初に例として上げている”セブン銀行(*2)のATM戦略”ですが、これは仕事で多少調べたことがあるのですので補足を含めて説明します。
 従来の銀行とセブン銀行のビジネスモデルを簡単に書くと

  従来型銀行の収益=(預金-貸出)+手数料+運用益-コスト
  セブン銀行の収益=手数料+運用益-コスト(+ついで物販)

 従来型の銀行ですと預金-貸出(利ざや)が収益の大きい部分を占めていて、手数料(*3)は比率では少ないのが一般的。ところが、セブン銀行の場合はこの手数料、特にATM使用料が収入の大半を占めていて、2009年の経常収益898億円のうち約95%の855億円にもなります。
 銀行で出てこない”ついで物販”といのはATMでの現金出金のついでにタバコなりお弁当なりを買っていってくれる増加分で、正確には銀行収益にはなりませんが、セブンイレブンとしては増益要素になるので、カッコ付で記載しました。

 セブン銀行以前にも、店外ATMやステーションATM(駅ナカ)にATMを設置していた例もあるわけです。でも、今なら意外に思われるでしょうが、セブン銀行がこのサービスを開始した当時、私が話をした範囲の中で”セブン銀行のビジネスモデルが成功する”と言われた方はほとんどいらっしゃいませんでした

 考えてみるに、コンビニATMが成功した理由って、
①とにかく便利なところにある
 ”銀行を選ぶ理由”って”近くにある”ってのが一番です。実際、銀行の方に聞きましたが、”便利な場所に設置したATMでは、自分の銀行の利用者よりも他の銀行の取り扱い件数が多い”こともあるそうです。
 ただ、店舗を作るにはけっこうコストがかかるのでそうそう作れません。コンビニだとお店が既に便利な場所にあるコストは少なくて済みます。

②あんまり待たなくていいし、待ち時間に暇つぶしができる
 コンビニATMってあんまり待たなくていいですし、待ち時間に買い物が出来るので暇つぶしもできます。ここで何か買ってもらえればお店もオトク。
 コンビニATMは本棚の近くにあるケースも多いので立ち読みもできます。

③明るいので安全感がある
 お金を下ろすのに、明るいとこと暗いとこならやっぱり明るいほうが安全感があります。ポツンと駐車場の片隅にあるATMより、人がいて明るいコンビニに行っちゃうのはビジネスより心理の問題なのかも。
 そういえば、コンビニの本棚が窓際にあるのって、立ち読みする人がいるので防犯の牽制効果を狙っているんだそうです。

 まさに後知恵ですが、意外とよく考えてるんですね、こうやって見ると。

 私の会社もそうですが、銀行の人って頭のいい人は多いんですが、あまりぶっとんだ発想の人って少ないですね。業界のルールとか常識とかにとらわれていて、自由な発想でモノを考えるのが意外と苦手なのかも

 会社で”アイデアミーティング”なるものをやったことがあって、”新しいビジネスを考える”というテーマでディスカッションをしたんですが、私も含めてあんまり面白いアイデアが出てこない。むしろ、業界の常識にとらわれないのは異業種からの人のほうがぶっ飛んだこと行ってくれそうです。”なぜ、それが出来ないんですか?”とか。

 常識にとらわれないというのは、既存の分野の人にとっては”愚者”。”そんなことできるわけないだろ!”という先入観が”賢者”の視野をせばめているのかも。

 ”コマンダー0”というマンガの中で、後先考えずに戦いを挑む主人公の”ゼロ”をタロットカードの”愚者”に例えとこんなことを言っています。

  ソウデス、彼ハ マサニ”愚者”
   (中略)
  シカシ ソノ”愚者”ノ名ニ甘ンジテシマエバ 人ハドレホド自由デショウ
  彼ホド強ク マタ”真実”ニ近イ者ハ イナイノデハ ナイデショウカ

 意外ですが、タロットカードで”愚者”には”自由、型にはまらない、天才”という意味があるんだそうです。へぇ~

 ”異業種競争戦略”はこの分野をわかりやすく解説しているので、煮詰まってる人には参考になる本かと思います。

《脚注》
(*1)事件は会議室で起きているんじゃないので
 刑事ドラマ”踊る大捜査線”のCMで使われたコピー
  事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!
 より。現場を理解せずに机上論をやりだすと”会議は踊る”になります。
(*2)セブン銀行
 イトーヨーカドーやセブンイレブンを傘下にもつ”セブン&アイ・ホールディングス”の銀行。2001年開業と銀行では最後発のひとつ。
(*3)手数料
  専門用語では役務収益といいます
 為替手数料や、ATMの出金手数料105円なんかがこれ。銀行で資産運用として投資信託を勧めてくれるのも、投信販売手数料を上げたいからです。別にあなたの老後を心配してくれているわけではありません。

 奥様ブログ 「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」はこちら

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