« ツイッターは種田山頭火の夢を見るか(Twitter革命/ストレプトカーパス) | トップページ | 新しいビシネスは愚者にしかできないのかもしれない(異業種競争戦略/セイヨウオダマキ) »

ブログって灰も残らないんだ・・・(種田山頭火 うしろすがたのしぐれてゆくか/椿)

 ども、五十にしておちつけない心でブログを書いているたいちろ~です。
 先日、ツイッターと種田山頭火の話題でブログを書きましたが、その続きであります。
 山頭火の本を図書館で借りてきましたが、今回ご紹介するのはその内の1冊、”種田山頭火 うしろすがたのしぐれてゆくか”です。”影絵ものがたりシリーズ”のひとつですが、絵本です。
 ”え~歳したおぢさんが絵本ですか?”と突っ込まれそうですが、いい味出してるんですよ、この本!

20090303

写真はたいちろ~さんの撮影
寮の庭に咲く椿です。





【本】種田山頭火 うしろすがたのしぐれてゆくか
   (文 石 寒太、影絵 石井 昭 新日本教育図書)
 山頭火の俳句、短い紹介文、影絵で構成される句集。
 モノトーンで描かれる墨染めの山頭火とカラフルなバックの影絵が美しい絵本です。
【花】椿(つばき)
 冬から春にかけて赤や白い花の咲くツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。
 ”乙女椿”、”雪椿”、”侘助(わびすけ)”など、詩情のある名前も多い花です。
 花言葉は”完全な愛、完璧な魅力”ということで、資生堂のシンボルマークとしても使われています。

 さて、この”うしろすがたのしぐれてゆくか”には山頭火の俳句20首が掲載されていますが、その中から私自身の思い出を含めてのご紹介。

〔うしろすがたのしぐれてゆくか〕
 この本の題名にもなっている、最も有名な俳句でしょうか。
 でも、この句を初めて読んだのって、たしか”がきデカ(*1)”の最終回だったんだよな~。手元に本がないので記憶ですが、たしかこまわり君が放浪の旅にでる最終ページにこの句があったと思います。
 山頭火は詩人としてはすごい人ですが、私人としては、けっこう破綻した人生を生きた人で、妻子を捨てたり、泥酔の果て出家、放浪の人生を送ってます。そこはこまわり君もいっしょ。変態の名をほしいままにやりたい放題で、最終回で突然の放浪の旅ですからね~
 そういえば、作家の山上たつひこも人気絶頂にもかかわらず”がきデカ”最終回の後、漫画家やめて小説家に転向しています。
 人間って、突き抜けるとすべてを捨てて今と違うどこかへ行ってしまうモンなんでしょうか?

〔笠へぽつとり椿だった〕
 私の住んでる寮の庭には椿とさざんかが咲いています。この二つの花はたいへんよく似てるんですが、管理人さんに名前を教えてもらったのがブログを書き始めるきっかけのひとつでもありました。
 見分け方としては
  椿   :開花は冬から春にかけて(春の季語)、花ごとぽとっと落ちる(落椿)
  さざんか:開花は秋から冬にかけて(冬の季語)、花びらが散る
 この句は3月の終わりごろ、落ちてきた椿の花に春を喜んでるもののようです。

〔六十にして落ちつけないこころ海をわたる〕
 山頭火という人は亡くなる直前まで旅をする俳人でした。で、電車とかではなく、食物やお金を人から恵んでもらいながらひたすら歩いています(行乞(ぎょうこつ)と言うんだそうです)。
 山頭火を主人公にしたマンガで、山頭火が人から”お前ではなく、僧衣にお金を恵んでいる”といわれて、僧衣を脱いでお経を唱えたら追い出されたといったエピソードを読んだ記憶があります。
 調べてみましたが(*2)、旭丘光志という人の描いた”ヒッピー俳人・山頭火”で”週刊少年マガジン”に1972年頃に4回連載されたもののようで、まさにピンポイントで読んでたんでしょうね。できればもう1回読んでみたいものです。

〔焼き捨てて日記の灰のこれだけか〕
 ”日記を焼き捨てる”という行為は山頭火にとっては”沈黙の懺悔”であり”過去のすべてを整理して焼き捨ててしまいたい”という気持ちだったそうです。
 でも、考えてみれば同じ日記でもブログって、クリックひとつで削除すると灰も残んないんだよな~。マメに更新していないとGoogle界の深遠に沈んでいっちゃうし。意外とはかないことをせっせとやってるのかもしれませんね。
 将来”恥の多いブログを書いてきました(*3)”とか言いながら削除しないように、まともなこと書いとこっと!

 文章を書いておられる俳人の石 寒太があとがきで”山頭火の俳句は、演歌である”といったことを書いていますが、言いえて妙です。そういった意味では山頭火の俳句を絵本にして子供に読ませて感動するかどうかはちょっと疑問。ただ、小説であれマンガであれ、子供のころ読んだものを大人になって読み返すと違った感動があったりしますので、まっ、いいか!

 この本は、大人にお勧めしたい大人のための絵本です。

《脚注》
(*1)がきデカ
 1974~80年に”少年チャンピオン”に連載された山上たつひこのギャグマンガ。
 主人公は自称少年警察官で、下ネタ満載のこまわり君です。
 「死刑!」、「あふりか象が好き!」、「八丈島のきょん!」なんてのはおぢさん世代には懐かしいギャグであります。
(*2)調べてみましたが
  びっけさんの”一晩眠ればケロリ”のブログを参考にさせていただきました。
 どうもありがとうございます。
 あまり人のブログって読まない方なんですが、このブログは面白かったです。
(*3)恥の多いブログを書いてきました
 元ネタは太宰治の”人間失格”より。”第一の手記”の冒頭のフレーズ
  恥の多い生涯を送って来ました。
 です。

 奥様ブログ 「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」はこちら

« ツイッターは種田山頭火の夢を見るか(Twitter革命/ストレプトカーパス) | トップページ | 新しいビシネスは愚者にしかできないのかもしれない(異業種競争戦略/セイヨウオダマキ) »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

小説」カテゴリの記事

」カテゴリの記事

コメント

なにをかくそう、山上たつひこは私のいとこです、これ本当!メジャーデビューする前のまだ実家に住んでいた頃に(どこだったかは忘れたけど)、一度遊びに行って初期のコミック1冊をもらったことを覚えている。言われるまでもなく、近い遺伝子を受け継いでいるなぁとは、自分でもじかくしてますよ~だ。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/528774/47065078

この記事へのトラックバック一覧です: ブログって灰も残らないんだ・・・(種田山頭火 うしろすがたのしぐれてゆくか/椿):

« ツイッターは種田山頭火の夢を見るか(Twitter革命/ストレプトカーパス) | トップページ | 新しいビシネスは愚者にしかできないのかもしれない(異業種競争戦略/セイヨウオダマキ) »

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

無料ブログはココログ