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2009年12月

運命の扉を開くのは”歓喜の歌”かな?(ベートーヴェン 交響曲第九番「合唱」/合歓の木)

 ども、年末はまったり過ごしたい、たいちろ~です。
 2009年も本日でおしまい。ということで、今年のブログもこれで最後です。
 ”まったりと過ごしたいな~”といいつつブログを書いているのは因業なものですが・・・
 さて、まったりするための大晦日、クラシックの定番ということで”ベートーヴェン 交響曲第九番「合唱」”であります。

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写真は”フリー写真ブログもってって!”のHPより
合歓の花です












【CD】ベートーヴェン 交響曲第九番「合唱」
 日本ではもっとも有名なクラシックの名曲。定番なんだけと、NHKの裏番組が紅白歌合戦だしな~
 私は、フルトヴェンクラー(*1)指揮、バイロイド祝祭管弦楽団演奏のCDを持っています。
【花】合歓の木(ネムノキ)
 糸状の花の咲くネムノキ科の落葉高木。
 耐寒性が高く、荒れ地に最初に侵入するという意外に元気な木。
 ”歓喜”の花言葉を持つ花としては、合歓の木、クロッカス、サフラン、カラー(*2)などがありますが、今回は”合歓の木”にしました。合歓(ごうかん)は”ともに喜び楽しむこと”という意味です。

  歓喜の歌(抜粋)
   歓びよ、美しき、神のきらめき、
   楽園よりの乙女よ
   われら火の如く酔いしれて
   ともに汝の天のごとき聖堂におもむかん

             (訳 渡辺 護)

 さて、交響曲第九番の合唱”歓喜に寄す”は、コンサートやBGMによく使われますが、思い出深いのをいくつか。

山本直純 ”1万人の第九”
 現在でも続いている第九のコンサートです。
 元々は、1983年の大阪城ホールのこけら落としで歌われたんですが、当時としては”1万人を集めて第九を歌おう”って企画はけっこう驚きでした。
 で、このコンサートの指揮者が山本直純。口ひげと黒縁メガネがトレードマークのなかなかユニークなおっちゃんでした。
 山本直純という人は、指揮者というより、森永エールチョコレートのCMソング『大きいことはいいことだ!!』を歌った人として、おぢさん世代には記憶に残ってます。このCMが放映されたのは1968年と、日本のGNPが世界第2位になった年。どんどんでかくなる”高度経済成長の応援歌”みたいな感じでした。
 で、このおっちゃんが”ビックな第九を演じる”というので、けっこうインパクトがありましたね。時代的には15年近く離れていていますが、83年というのも後のバブル景気の引き金になったプラザ合意(1985年)の前奏曲みたいな時代だったので、意外と印象がダブっています。

〔統一ドイツの誕生〕
 ベルリンの壁が崩壊したのが1989年。翌年のドイツ再統一前夜の祝典曲として使われたのがこの第九(クルト・マズア指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団)。 この時の第九って、分断されたドイツの終焉と、統一ドイツの再生に向けてまさに”歓喜にわくドイツ”の象徴的なコンサートで、”新しい世界の始まり”を高らかに歌い上げたのは確かです。でも、もう20年も立つんですねぇ。
 2009年12月31日に放映のN響“第9”演奏会ではクルト・マズアが指揮をするとのこと。聴きたいな~~ 家族は紅白歌合戦のほうを観るんだろうけど・・・

エヴァンゲリオン 第二拾四話”最後のシ者”BGM
 若い人にはこれですかね(*3)。
 冒頭に、渚カヲルくんが下のセリフとともに口ずさむのがこれ。

  歌はいいねぇ 歌は心を潤してくれる
  リリンの生み出した文化の極みだよ
  そう感じないか、碇シンジ君

 年末に、第九を鼻歌で歌うときに思わず”歌はいいねぇ”と言ってしまうのはオタクでしょうか?
 その後、EVA初号機と弐号機の戦闘シーンでもBGMとして使われています。この曲がここまで神々しく使われているのは珍しいぐらいの名シーンです。

 考えたら、3つのエピソードとも、何かの始まりの時代だったんですね。1万人の第九はバブルの前奏曲だし、クルト・マズアの演奏は統一ドイツの始まりだし、エヴァの第二拾四話の英語版サブタイトルは”The Beginning and the End”だし。
 たしかに、過去と決別して新しいことを始めるには、あの陶酔するようなコーラスは向いてるのかもしれません。

 ま、そんなことを思いつつ、新年を迎えるのも面白いかもね。

 それでは皆さん、よいお年を!

《脚注》
(*1)フルトヴェンクラー
 20世紀を代表する名指揮者。ナチス・ドイツに運命を翻弄された人ですが、この人のことを知ったのは、松本零士の”不滅のアレグレット”からでした。とっくに絶版になっていますが、以前、この本でブログを書いたところ、今でも時々、検索があります。
 私はクラシックをこの本を読んでから聴くようになりました。ぜひ復刻して欲しい1冊です。
(*2)カラー(Calla)
 つづりはCallaです(色はcolor)。別名はオランダカイウ。
 ラッパ状の花が咲き、結婚式のブーケなんかにもよく使われます。歓喜のネタなので、合歓とどっちを使おうか迷いました。
(*3)若い人にはこれですかね
 インターネットで見てたら、X JAPANの「歓びの歌」ってのもありましたが、さすがにおぢさんはここまでくるとついてけません。

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木星は太陽にならなさそうだけど、素晴らしい事が起こる年でありますように(2010年/ゴクラクチョウカ)

 ども、今年ももうすぐ終わりでそわそわしているたいちろ~です。
 今年は娘が大学入試だったり、会社では組織変更でほとんど総務課長状態だったりと、公私にわたってどたばたしていた2009年でしたが、それももうすぐ終わりです。
 いろんな意味で”Change”の年でしたが、2010年も良い年であればいいな~~と思いつつ、今回は映画”2010年”のご紹介であります。

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写真はたいちろ~さんの撮影
北海道大学植物園のゴクラクチョウカ(極楽鳥花)です




【DVD】2010年(主演 ロイ・シャイダー ワーナー・ホーム・ビデオ)
 2001年、木星軌道上のモノリスを調査に向かったディスカバリー号は謎の事故を起こした。そして2010年、米ソが一触即発の戦争の危機の中、ソビエトの宇宙船レオーノフ号に乗り、フロイド博士は調査に向かう。
 アーサー・C・クラーク原作の不朽の名画”2001年宇宙の旅”の続編
【花】ゴクラクチョウカ
 ”極楽鳥”の名を持つ南アフリカの花。花言葉は”万能”。
 長い首、燃えるようなオレンジの羽、フェニックスといえば、こんなイメージでしょうか。このような美しい花を生み出した進化の妙技には感嘆の念に耐えません。

 遥か昔、人類の進化を促した謎の物体”モノリス”。そして、2001年、このモノリスの謎を調査するため、宇宙船ディスカバリー号は木星へ向かう。しかし、船長のデビッド・ボーマンは行方不明、コンピュータ”HAL9000(*1)”は謎の反乱を起こし、調査計画は失敗する。
 ”2001年宇宙の旅”のあらすじですが、木星軌道上に漂流中のディスカバリー号の調査を推進するところから、”2010年”は始まります。

 調査に向かうソビエトの宇宙船に乗るのが、ディスカバリー計画の責任者だったフロイド博士、ディスカバリー号の設計担当者カーノウ博士、HAL9000を設計したチャンドラー博士の3人。
 チャンドラー博士がコンピュータ”SAL9000(*1)”とHAL9000の修復計画を話し合うときにつけた名前が”フェニックス”です。”フェニックス”意味を聞かれたSAL9000の答えが”アキレスの家庭教師?”なんて会話をしているのもおしゃれですが、HALの修復にあたって、SALに協力を要請する時の会話がまた知的です。

 SAL9000 :一つ質問を
 チャンドラー博士:いいとも
 SAL9000 :私は夢を?
 チャンドラー博士:見るとも。知的生物は皆 夢を見る

 宇宙ではアメリカとソ連が協力して調査を進めていますが、地球上では戦争直前まで危機がたかまっていることが背景になっています。
 ”2010年”が公開されたのは1984年のことで、米ソ冷戦の真っ只中(*2)。ベルリンの壁の崩壊、ソビエト連邦の解体、宇宙では米ソ協力の宇宙開発(*3)と、現在から見ればこっけいな設定と思われるかもしれませんが、当時としては、それなりにリアリティのあるものでした。

 ”モノリス”により木星が太陽化され、エウロパ(*4)に生命が満ち溢れるシーンで終わるんですが、それにいたるシーンがまた寓意的。
 危険がせまっているので、木星から2日以内に退去するよう警告にきたボーマン船長とフロイド博士との会話。

 ボーマン船長:あることが起こる、立ち去れ
 フロイド博士:何が? 何が起こる
 ボーマン船長:Something Wonderful(すばらしいことだ)

 そして、アメリカとソ連が協力して、木星を脱出するんですが、その時に地球に送られたボーマン船長からのメッセージかこれです。

  ALL THESE WORLDS ARE YOURS
  EXPECT EUROPA
  ATTEMPT NO LANDING THERE
  USE THEM TOGETHER
  USE THEM IN PEACE

  これらの正解はすべてあなた方のもの
  ただしエウロパは除く
  エウロパへの着陸を試みてはならない
  すべての世界を皆で利用するのだ
  平和のうちに利用するのだ

 今から思うに、アーサー・C・クラークを始め、世界が平和であることを夢見た人達はこの映画を作らせたんではないかと考えてしまいます。
 84年から四半世紀、この映画が望んだような世界が実現したとは必ずしもいえませんが、夢見ることこそ、前進の原動力なのかもしれません。

 それでは、皆さん、よい夢を見られんことを。
 そしてよいお年を!

《脚注》
(*1)HAL9000、SAL9000
 ”HAL9000”は知性を備えたコンピュータ。SAL9000はその姉妹機。
原作では”Heuristically programmed ALgorithmic computer(発見的プログラミングをされたアルゴリズム的コンピュータ)”の略になっていますが、IBMを1文字ずつ前にずらしたという冗談のほうが好感が持てます。
 コンピュータに関わるものにとっては、理想でありかつ悪夢でもある存在。
(*2)米ソ冷戦の真っ只中
 1980年のモスクワオリンピックの西側諸国のボイコット、84年のロサンゼルスオリンピックの東側諸国のボイコット、イラン・イラク戦争の軍事介入などがあった時代でした。
(*3)宇宙では米ソ協力の宇宙開発
 2009年12月23日、野口聡一さんら日米ロ3カ国の飛行士が搭乗するロシア宇宙船”ソユーズ”が国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしました。
 今の若い人にはピンとこないかもしれませんが、84年当時であれば考えられないことです。
(*4)エウロパ(Europa)
 木星の第2衛星。氷の存在が確認されており、生命も存在しているのではないかと考えられているファンタスティックな天体。発見者は、天動説を唱えたガリレオ・ガリレイ。

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昔、冒険に憧れたおぢさんたちに・・・(カールじいさんの空飛ぶ家/ゴムの木)

 ども、がんこぢぢいに向かって一直線のたいちろ~です。
 やっとこさ、”カールじいさんの空飛ぶ家”を観に行ってきました。いや~、かれこれ20年ぶりぐらいでしょかね、一人で映画にいくなんて
 面白かったですよ、カールじいさん。私もあんなじいさんになれたらいいな~と思いつつ(*1)、今回は”カールじいさんの空飛ぶ家”のご紹介であります。

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写真はたいちろ~さんの撮影
北海道大学植物園の”デコラゴムノキ”の花です
なんとなく、”さあ、いくぞ”みたいな気合が感じられちゃいます。





【映画】カールじいさんの空飛ぶ家(製作総指揮 ジョン・ラセター PIXAR)
 愛する妻を失って、頑固じじいになったカール・フレドリクセン。家を追い出されることになったカールじいさんはたくさんのゴム風船を家にくくりつけ、”家”ごと冒険の旅に出ます。妻と約束した”パラダイスの滝”をめざして・・・
 2009年公開のフルコンピューターアニメ。私は3Dバージョンで見ました。
【花】ゴムの木
 樹液などからゴムを資源として採取できる樹木の総称。ゴムの原材料としてはパラゴムノキをさすことが多いそうですが、この樹の原産地はブラジルとのこと。
 ”パラダイスの滝”のモデルとなった、エンジェル・フォールのあるベネズエラはブラジルの近くなので、ゴム風船にとってはある意味里帰りのようなものかも。

”カールじいさんの空飛ぶ家”公式ホームページ

 人間、年をとると涙腺がゆるくなるんでしょうか、けっこう泣けましたね。妻のエリーがなくなるシーンで、のっけからウルウルもんです。
 子供のころ、二人で秘密基地!にしていた廃屋同然の家を改装、ウエディングドレスのまま、材木を切っているエリーも素敵だし。不幸なこともあったし、決してお金がある生活ではなかったようですが、セリフのない回想シーンにもかかわらず、この二人は幸せだったんだな~と思います

 若いころは風船売りだったカールじいさんですが、いかにエリーと”パラダイスの滝”に家を建てるっていう約束をしたとしても、風船で家ごと空に浮かべるなんて発想と、行動力ってすごいよな~。
 前回のブログでウォルター・ホッジスの”空とぶ家”(*2)のことを書きましたが、カールじいさんもこの本を読んだんじゃないかなと思ったらどきどきしました。

 偶然、家に乗り合わせた少年ラッセルをつれて、不時着しかけた家を”パラダイスの滝”まで歩いて引っ張っていくのもすごいし、崖をぴょんぴょん走っていくシーン(*3)もハラハラドキドキです。

 感動的だったのは、友達になった怪鳥ケヴィンをラッセルが助けに行くところ。浮かなくなった家を再び浮上させるために家具を捨てていきます。そこには二人で座った思い出の椅子も・・・
 悪役の冒険家マンツが過去の栄光と誇りに縛られているのと対象的に、カールじいさんは”今、大切なのもを守るため”に思い出の品物を犠牲にすることをいとわない強さ!
かっこいいです!!

 マンツの飛行船で帰るシーン。

  ラッセル   :お家、残念だったねフレドリクセンさん
  カールじいさん:いいさ、ただの家だ

 パンフレットにも載ってるシーンですが、実にいい顔してるんですな、カールじいさん! ラッセルとケヴィンを守ったってことが、なにものにも変えがたい喜びであることが伝わってきます。 

 偶然ですが、映画館の隣の席に初老のご夫婦が見に来ておられました。この映画は子供や若い人というより、こんなご夫婦に見ていただきたい作品。アニメーションが子供たちのものだけじゃないってことがわかる、おぢさん、おばさんのためのファンタジーです。

 2009年度に見たDVD、映画の中でもベスト3に入る傑作(*4)、ぜひご覧ください。

《脚注》
(*1)私もあんなじいさんになれたらいいな~
 ヒゲが濃かったので、”カールのおじさん”と呼ばれた事はありまが・・・
(*2)ウォルター・ホッジスの”空とぶ家”
 発明家のベンおじさんの発明したガスで、ニッキィとリンダは家ごと空に飛んでいってしまいます。冒険童話の傑作ですので、ぜひこちらもお読みください。詳しくはこちらのブログでどうぞ。
(*3)崖をぴょんぴょん走っていくシーン
 公式HPで宮崎駿がコメントを寄せていていますが、このぴょんぴょんシーンで宮崎監督の”ルパン三世 カリオストロの城”でのルパンが塔の上を走っていくシーンを思い出しちゃいました。
(*4)DVD、映画の中でもベスト3に入る傑作
 後の2本は、若き日のカーク船長の活躍を描く”Star Trek”,ライトノベルが原作の青春SFコメディ”涼宮ハルヒの憂鬱”シリーズなんかが面白かったです。
 考えたら、今年だけで50本以上、DVDを見てるんだからな~。ヒマなんか、このおぢさんは?!

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比較政策論的ネット選挙のススメ(いなかのねずみと町のねずみ/菊)

 ども、最近はでんでん選挙に行っていないたいちろ~です。
 昔はちゃんと行ってたんだけんどな~。行かなくなった理由はただひとつ。私が単身赴任だからです。
 さすがに、選挙にあわせて帰省までせんわな~~~
 ということで、今回のお題”ネット選挙、賛成?反対?”ですが、投票も含めてネットでぜひやって欲しいものです

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写真はたいちろ~さんの撮影
二本松菊人形の宣伝です。JR福島駅にて。






【本】いなかのねずみと町のねずみ(イソップ寓話集 岩波文庫他)
 いなかに住んでいるねずみのところに、町のねずみが遊びにきました。
 町のねずみは言いました。”きみは粗末なものを食べているんだね、ごちそうしてあげるから、今度町へ遊びにおいでよ”・・・
 イソップによる有名な寓話。
【花】
 キク科の観賞用植物。皇室や、国会議員バッチの意匠は菊ですが、皇室のは16枚の花びら、国会議員のは11枚の花びら。そんなとこで差別化せんでも。
 花言葉は”高貴、高潔”ですが、いい年したオヤジが兄弟そろってオカンに億単位のこづかいもらってるのを、高貴と言われてもなぁ。

 ”ネット選挙”を希望するもうひとつの理由は、政策の比較をして欲しいこと。それも民主党と自民党とかではなく、都会と田舎の議員の
 私自身が東京で働いて自宅が仙台という、いわば都会と田舎の二重生活をしていますが(*1)、仙台に帰って地元紙なんかを読むと、”なんじゃ、この論調は?!”と思うことがままあります。

 で、思い出したのがイソップの”いなかのねずみと町のねずみ”であります。

  いなかに住んでいるねずみのところに、町のねずみが遊びにきました。
  町のねずみは言いました。
   ”きみは粗末なものを食べているんだね、ごちそうしてあげるから、
    今度町へ遊びにおいでよ”

  町では、おいしいものがいっぱいありましたが、人間もいっぱいいて
  いなかのねずみはさんざんな目にあいました
  いなかのねずみは言いました。
   ”こんなにたくさんのごちそうがあるけど、危険もいっぱいだ。
    僕は貧しくてもいいから、いなかでのんびり食事をするんだ”

 モノが溢れているけど住みやすいところではない都会と、モノは少ないけど安心して暮らせる田舎をテーマにした寓話ですが、これを書いたイソップは紀元前619~564年と、古代ギリシアの人。昔から変わっていないんですねぇ。

 東京と仙台、両方に暮らしてみて思うんですが、東京はモノが溢れていて(お金がないから買えないけど・・・)、刺激がいっぱいありますが、通勤とか物価の高さとか住みやすいとこではないです。仙台はちょっと車で走ると田園風景がひろがっていて、のどかな暮らしができますが、市外を離れたところの利便性という点では東京と雲泥の差です(*2)。

 都会は都会、田舎は田舎でそれぞれ長所と短所があるので、それそれに良いとこを認めて満足してればいいんですが、なかなかそうはいかないのが人間の常。別に”不便を我慢しろ”といってる訳ではないんですが、何が問題かというと、その格差を税金で埋めようとしすぎること

 地方交付税や道路を作る議論で”この道路は必要です”とかいってる議員がいますが(地方紙でも同じ)、別にその道路が必要なのかどうかが重要ではなく、”限られた財源をどのように使えば一番合理的か(*3)”を全国レベルで考えないといけないんじゃないかなあ。
 賛否両論ありましたが、事業仕分けというのは”大衆の面前で、税金の使い方の重要度を横断的に議論した”という点では評価できると思います。都会に住んでいる人間の立場から見ると”地方交付税は事業仕分けになじまない”的な既得権益の発想はどうなんですかねぇ。良くも悪くも都市部での税収で地方の財源不足を補っている構造の中、毎日毎日ぎゅうぎゅうの満員電車で通勤をしている都会の人としては、ほとんど車も通らない道路に金をかけて作るよりは、都市部のインフラを整備するのに投資したほうがええんではないかいと思っちゃうわけであります(*4)。

 結局、議員の公約というのは、有権者の主張の代弁な訳です。なので、ネット選挙で個々の議員の意見をもっとおおっぴらにして、”いなかの議員と町の議員”みたいに比べてみるほうが、民主党vs自民党なんかよりよっぽど面白いと思うんですけどねえ。
 実際にやってみたら誰かが、比較サイトなんかを立ち上げちゃいそうだしね。

 ”有権者をねずみ扱いするのか!”とお腹立ちの方もいらっしゃでしょうが、いいじゃありませんか、どうせみんな自分のことを”チュ~産階級”だと思ってるんだし

《脚注》
(*1)いわば都会と田舎の二重生活をしていますが
 東北のニューヨーク”仙台”を田舎扱いするには異論もあるでしょうが、宮城県という文化圏で考えると、やっぱり田舎だと思います。
(*2)利便性という点では東京と雲泥の差です
 ”コンビニまであと○○キロ”っていう看板を見た時は、ちょっとしたカルチャーショックでした。
(*3)合理的か
 ”合理的”という言い方がよくないなら、”最大多数の最大の幸福が実現できるか”と言い換えてもいいです。民主主義の根本原則だと思うんだがなぁ。
(*4)都市部のインフラを整備するのに~
 私自身はガーデナー(田舎派)なので、田舎のインフラに投資するのに反対をしてる訳ではありません。ただ、他人のお財布を当てにしてそれをするのがなんだかな~~と思ってるだけであります。

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この大空にお家を浮かべ、飛んでゆきたいよ♪(空とぶ家/ココア)

 ども、”カールじいさんの空飛ぶ家(*1)”はまだ見に行けてないたいちろ~です。
 ぜひ、見に行きたいんだけどな~~、でも昨日は一日大掃除だったし・・・
 そういえば、子供のころ、空を飛ぶ家の話が大好きだったな~~ということを思い出しつつ、今回はウォルター・ホッジス版”空とぶ家”のご紹介であります。

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写真はたいちろ~さんの撮影
ココアはやっぱり森永でしょう
1919年(大正8年)発売という超ロングセラー商品だそうです。




【本】空とぶ家(著 ウォルター・ホッジス、イラスト 久里 洋二、学研)
 ニッキィとリンダは発明好きのベンおじさんの家に遊びに行きました。
 今回のベンおじさんの発明は大型気球用のガス。ちょっとだけ試してみるはずが、うっかりガスが止まらなくなって、家が浮き出しちゃった!!!
 久里 洋二(*2)の表紙が素敵な童話です。
【グルメ】ココア
 カカオ豆を主原料とした飲料。みのもんたが健康食品として紹介したことで、大ブレークしました。あんまり飲むと太りそうなんだが・・・

 ”空とぶ家”は初版が1965年ですから、たぶん小学生のころでしょうね、読んだの。以前からもう一度読みたいな~~と思ってましたが、絶版になっているので図書館で借りました。改めて読みましたが、何もかもみな懐かしい・・・

 ”空とぶ家”は、10歳のニッキィ、9歳のリンダ、そしてベンおじさんの3人が、新発明のために浮き上がった家に乗ってジャングルまで飛んでいってしまうお話。発明好きのおじさんとか、空を飛ぶ家とか、ほうきに乗った魔女とか、双頭のワシとか、男の子が大好きなネタが満載です。

 私が好きだったのは”ココザルのつぼ”と、どこかマヌケな魔女と、丸い虹のエピソードです。

 ”ココザルのつぼ”っていうのはベンおじさんがココアを入れている入れ物で、笑い顔をして座ってる猿の形をした壷です。首のところに”ココ”って書いてある久里 洋二さんのイラストがとってもかわうい!
 当時の小学生にとって、ココア自体がハイカラな飲み物で、高級品でもありましたから(*3)そうそう飲めるものでもなかったですし。
 あったかいココアを作るのが、ベンおじさん発明の”とくべつ大発電機”。手回しで電気を起こす機械ですが、イラストには真空管(!)やアナログのメーターなんかがついていて、これだけでも昔はけっこうSFぽかったんですよ。

 ”ココザルのつぼ”欲しさに手伝いをさせられるのは、マヌケな魔女。最初は煙突から息を吹き込んで、ベンおじさんを煤だらけにしたりとかしますが、鷲の大群につつきまわされたり散々な目にあっています。
 けっこう大口をたたいているわりには、ホウキに乗って空を飛ぶ以外に魔法が使えないという落ちこぼれで、魔法つかいの学校でびりっかすだったって告白する時はなさけなさそうにするとこなんて人間味のある人です。
 別れ際にベンおじさんに名刺を渡すとこなんか、律儀な人でもあります。

 丸い虹というのは空飛ぶ家がとても高いところに昇って、まん丸の虹が二重に見えたっていうエピソード。私も山登りをしていて、とんがった山の頂から丸い虹を見たときはこの本を思い出して本当に感動しました。久里 洋二さんの雲海の上を飛ぶ家、山の頂に立つ鹿のイラストも、とっても素敵です。

 ”空とぶ家”は1984年に学研から復刻されたようですが、現在は絶版になっているみたい。たぶん、図書館でさがせば見つかると思います。”カールじいさんの空飛ぶ家”がヒットしているようなので、ドサクサにまぎれて復刻してくれないかな~~(*4)
 小学生の子供さんと、そのお父さんにはぜひ読んでいただきたいお勧めの1冊です。

《脚注》
(*1)カールじいさんの空飛ぶ家
 ピクサーによる2009年公開のアニメ映画。
 愛する妻エリーを亡くしたカールじいさんは、子供のころ夢見た冒険の旅に出る。空飛ぶ家に乗って・・・
 行きたいな~~、行きたいな~~~
(*2)久里 洋二
 20世紀後半を代表する日本の洋画家、漫画家、イラストレーター、アニメーター。
 独特の画風なので、ご年配の方がみれば、”あぁ、あの絵の人”とわかると思います。アニメーションのアーカイブがジェネオンのHPに載ってますんでご覧ください。
(*3)高級品でもありましたから
 この本が出版された1965年は、森永の牛乳用ココアが150円(300g入り)。大学卒の初任給が約2万円という時代ですから、今の感覚からいうと、大体1500円ぐらいした計算になります(2009年度の大学卒/事務系の初任給は平均約19万4千円。日本労働組合連合会の調査より)。
 他に1965年の物価を見ると、公衆浴場 28円、ビール 120円、JALパックハワイ9日間 37万8千円なんてのが載ってました。
 童話の話なのにリアルな話で申し訳ない。
(*4)ドサクサにまぎれて復刻してくれないかな~~
 ”復刻ドットコム”で投票をやっています。
 読んでみたい方、子供にお勧めしたい方は投票してみてください。

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新しいビシネスは愚者にしかできないのかもしれない(異業種競争戦略/セイヨウオダマキ)

 ども、ニュービジネス企画担当のたいちろ~です。
 いちおう企画・拡販セクションにおりまして、ニュービジネスというと大げさですが、新しい売り物を考えるなんてことをやっております。
 事件は会議室で起きているんじゃないので(*1)、現場の人たちの要望なんかも聴くわけですが、なかなか新しいというか、ぶっとんだご意見というのが出てきませんねぇ
 世の中のビジネスでまったく新しいビジネスモデルを成功させているのはしばしば、その業界ではアウトサイダーだったりします。
 ということで、今回ご紹介するのは、ビジネス界の異種格闘技戦を分析した”異業種競争戦略”であります

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写真は”花づくし”のHPより
セイヨウオダマキです。










【本】異業種競争戦略(内田 和成 日本経済新聞出版社)
 流通vs銀行、家電vs光学機器など、本業でない”異業種”からの参入でビジネスモデルを変革した会社を分析した本。
【本】コマンダー0(富沢順 集英社)
 警視庁は、怪物や改造人間を使う謎の組織フェニックスに対し、武装警察JAPを設立した。フェニックスと戦うのは強化スーツを着た秘密戦士”コマンダー0”
 聖闘士星矢の作者、車田 正美のアシスタントをしていたそうで、ノリが良く似ています。
【花】セイヨウオダマキ(西洋苧環)
 キンポウゲ科の属の一つ。オダマキは機織りの際に麻糸をまいたもののことで、花の形が似ているから。
 花言葉は”愚者”

 最初に例として上げている”セブン銀行(*2)のATM戦略”ですが、これは仕事で多少調べたことがあるのですので補足を含めて説明します。
 従来の銀行とセブン銀行のビジネスモデルを簡単に書くと

  従来型銀行の収益=(預金-貸出)+手数料+運用益-コスト
  セブン銀行の収益=手数料+運用益-コスト(+ついで物販)

 従来型の銀行ですと預金-貸出(利ざや)が収益の大きい部分を占めていて、手数料(*3)は比率では少ないのが一般的。ところが、セブン銀行の場合はこの手数料、特にATM使用料が収入の大半を占めていて、2009年の経常収益898億円のうち約95%の855億円にもなります。
 銀行で出てこない”ついで物販”といのはATMでの現金出金のついでにタバコなりお弁当なりを買っていってくれる増加分で、正確には銀行収益にはなりませんが、セブンイレブンとしては増益要素になるので、カッコ付で記載しました。

 セブン銀行以前にも、店外ATMやステーションATM(駅ナカ)にATMを設置していた例もあるわけです。でも、今なら意外に思われるでしょうが、セブン銀行がこのサービスを開始した当時、私が話をした範囲の中で”セブン銀行のビジネスモデルが成功する”と言われた方はほとんどいらっしゃいませんでした

 考えてみるに、コンビニATMが成功した理由って、
①とにかく便利なところにある
 ”銀行を選ぶ理由”って”近くにある”ってのが一番です。実際、銀行の方に聞きましたが、”便利な場所に設置したATMでは、自分の銀行の利用者よりも他の銀行の取り扱い件数が多い”こともあるそうです。
 ただ、店舗を作るにはけっこうコストがかかるのでそうそう作れません。コンビニだとお店が既に便利な場所にあるコストは少なくて済みます。

②あんまり待たなくていいし、待ち時間に暇つぶしができる
 コンビニATMってあんまり待たなくていいですし、待ち時間に買い物が出来るので暇つぶしもできます。ここで何か買ってもらえればお店もオトク。
 コンビニATMは本棚の近くにあるケースも多いので立ち読みもできます。

③明るいので安全感がある
 お金を下ろすのに、明るいとこと暗いとこならやっぱり明るいほうが安全感があります。ポツンと駐車場の片隅にあるATMより、人がいて明るいコンビニに行っちゃうのはビジネスより心理の問題なのかも。
 そういえば、コンビニの本棚が窓際にあるのって、立ち読みする人がいるので防犯の牽制効果を狙っているんだそうです。

 まさに後知恵ですが、意外とよく考えてるんですね、こうやって見ると。

 私の会社もそうですが、銀行の人って頭のいい人は多いんですが、あまりぶっとんだ発想の人って少ないですね。業界のルールとか常識とかにとらわれていて、自由な発想でモノを考えるのが意外と苦手なのかも

 会社で”アイデアミーティング”なるものをやったことがあって、”新しいビジネスを考える”というテーマでディスカッションをしたんですが、私も含めてあんまり面白いアイデアが出てこない。むしろ、業界の常識にとらわれないのは異業種からの人のほうがぶっ飛んだこと行ってくれそうです。”なぜ、それが出来ないんですか?”とか。

 常識にとらわれないというのは、既存の分野の人にとっては”愚者”。”そんなことできるわけないだろ!”という先入観が”賢者”の視野をせばめているのかも。

 ”コマンダー0”というマンガの中で、後先考えずに戦いを挑む主人公の”ゼロ”をタロットカードの”愚者”に例えとこんなことを言っています。

  ソウデス、彼ハ マサニ”愚者”
   (中略)
  シカシ ソノ”愚者”ノ名ニ甘ンジテシマエバ 人ハドレホド自由デショウ
  彼ホド強ク マタ”真実”ニ近イ者ハ イナイノデハ ナイデショウカ

 意外ですが、タロットカードで”愚者”には”自由、型にはまらない、天才”という意味があるんだそうです。へぇ~

 ”異業種競争戦略”はこの分野をわかりやすく解説しているので、煮詰まってる人には参考になる本かと思います。

《脚注》
(*1)事件は会議室で起きているんじゃないので
 刑事ドラマ”踊る大捜査線”のCMで使われたコピー
  事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!
 より。現場を理解せずに机上論をやりだすと”会議は踊る”になります。
(*2)セブン銀行
 イトーヨーカドーやセブンイレブンを傘下にもつ”セブン&アイ・ホールディングス”の銀行。2001年開業と銀行では最後発のひとつ。
(*3)手数料
  専門用語では役務収益といいます
 為替手数料や、ATMの出金手数料105円なんかがこれ。銀行で資産運用として投資信託を勧めてくれるのも、投信販売手数料を上げたいからです。別にあなたの老後を心配してくれているわけではありません。

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ブログって灰も残らないんだ・・・(種田山頭火 うしろすがたのしぐれてゆくか/椿)

 ども、五十にしておちつけない心でブログを書いているたいちろ~です。
 先日、ツイッターと種田山頭火の話題でブログを書きましたが、その続きであります。
 山頭火の本を図書館で借りてきましたが、今回ご紹介するのはその内の1冊、”種田山頭火 うしろすがたのしぐれてゆくか”です。”影絵ものがたりシリーズ”のひとつですが、絵本です。
 ”え~歳したおぢさんが絵本ですか?”と突っ込まれそうですが、いい味出してるんですよ、この本!

20090303

写真はたいちろ~さんの撮影
寮の庭に咲く椿です。





【本】種田山頭火 うしろすがたのしぐれてゆくか
   (文 石 寒太、影絵 石井 昭 新日本教育図書)
 山頭火の俳句、短い紹介文、影絵で構成される句集。
 モノトーンで描かれる墨染めの山頭火とカラフルなバックの影絵が美しい絵本です。
【花】椿(つばき)
 冬から春にかけて赤や白い花の咲くツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。
 ”乙女椿”、”雪椿”、”侘助(わびすけ)”など、詩情のある名前も多い花です。
 花言葉は”完全な愛、完璧な魅力”ということで、資生堂のシンボルマークとしても使われています。

 さて、この”うしろすがたのしぐれてゆくか”には山頭火の俳句20首が掲載されていますが、その中から私自身の思い出を含めてのご紹介。

〔うしろすがたのしぐれてゆくか〕
 この本の題名にもなっている、最も有名な俳句でしょうか。
 でも、この句を初めて読んだのって、たしか”がきデカ(*1)”の最終回だったんだよな~。手元に本がないので記憶ですが、たしかこまわり君が放浪の旅にでる最終ページにこの句があったと思います。
 山頭火は詩人としてはすごい人ですが、私人としては、けっこう破綻した人生を生きた人で、妻子を捨てたり、泥酔の果て出家、放浪の人生を送ってます。そこはこまわり君もいっしょ。変態の名をほしいままにやりたい放題で、最終回で突然の放浪の旅ですからね~
 そういえば、作家の山上たつひこも人気絶頂にもかかわらず”がきデカ”最終回の後、漫画家やめて小説家に転向しています。
 人間って、突き抜けるとすべてを捨てて今と違うどこかへ行ってしまうモンなんでしょうか?

〔笠へぽつとり椿だった〕
 私の住んでる寮の庭には椿とさざんかが咲いています。この二つの花はたいへんよく似てるんですが、管理人さんに名前を教えてもらったのがブログを書き始めるきっかけのひとつでもありました。
 見分け方としては
  椿   :開花は冬から春にかけて(春の季語)、花ごとぽとっと落ちる(落椿)
  さざんか:開花は秋から冬にかけて(冬の季語)、花びらが散る
 この句は3月の終わりごろ、落ちてきた椿の花に春を喜んでるもののようです。

〔六十にして落ちつけないこころ海をわたる〕
 山頭火という人は亡くなる直前まで旅をする俳人でした。で、電車とかではなく、食物やお金を人から恵んでもらいながらひたすら歩いています(行乞(ぎょうこつ)と言うんだそうです)。
 山頭火を主人公にしたマンガで、山頭火が人から”お前ではなく、僧衣にお金を恵んでいる”といわれて、僧衣を脱いでお経を唱えたら追い出されたといったエピソードを読んだ記憶があります。
 調べてみましたが(*2)、旭丘光志という人の描いた”ヒッピー俳人・山頭火”で”週刊少年マガジン”に1972年頃に4回連載されたもののようで、まさにピンポイントで読んでたんでしょうね。できればもう1回読んでみたいものです。

〔焼き捨てて日記の灰のこれだけか〕
 ”日記を焼き捨てる”という行為は山頭火にとっては”沈黙の懺悔”であり”過去のすべてを整理して焼き捨ててしまいたい”という気持ちだったそうです。
 でも、考えてみれば同じ日記でもブログって、クリックひとつで削除すると灰も残んないんだよな~。マメに更新していないとGoogle界の深遠に沈んでいっちゃうし。意外とはかないことをせっせとやってるのかもしれませんね。
 将来”恥の多いブログを書いてきました(*3)”とか言いながら削除しないように、まともなこと書いとこっと!

 文章を書いておられる俳人の石 寒太があとがきで”山頭火の俳句は、演歌である”といったことを書いていますが、言いえて妙です。そういった意味では山頭火の俳句を絵本にして子供に読ませて感動するかどうかはちょっと疑問。ただ、小説であれマンガであれ、子供のころ読んだものを大人になって読み返すと違った感動があったりしますので、まっ、いいか!

 この本は、大人にお勧めしたい大人のための絵本です。

《脚注》
(*1)がきデカ
 1974~80年に”少年チャンピオン”に連載された山上たつひこのギャグマンガ。
 主人公は自称少年警察官で、下ネタ満載のこまわり君です。
 「死刑!」、「あふりか象が好き!」、「八丈島のきょん!」なんてのはおぢさん世代には懐かしいギャグであります。
(*2)調べてみましたが
  びっけさんの”一晩眠ればケロリ”のブログを参考にさせていただきました。
 どうもありがとうございます。
 あまり人のブログって読まない方なんですが、このブログは面白かったです。
(*3)恥の多いブログを書いてきました
 元ネタは太宰治の”人間失格”より。”第一の手記”の冒頭のフレーズ
  恥の多い生涯を送って来ました。
 です。

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ツイッターは種田山頭火の夢を見るか(Twitter革命/ストレプトカーパス)

 ども、”あなたのブログは長すぎる”と奥様には不評なたいちろ~です。
 先日、新聞でツイッターの話題がやっておりました(*1)。ツイッターとはミニブログといったものですが、いちおうコンピュータ関連の仕事をしてますので、関連の本を読んでみました。
 ということで、可能性があるのかないのかよくわからない”ツイッター”のお話であります。

 

Twitterへのリンクはこちら。

Photo
写真は”AMI Laboratory”のHPより。
ストレプトカーパスの写真です。






【本】Twitter革命(神田 敏晶  ソフトバンク新書)
 新しいコミュニケーションツール”ツイッター”を紹介した本。著者の神田敏晶は関西大学、デジタルハリウッドなどの講師を勤める人です。
 この本はツイッターに対してたいへん好意的なスタンスで書かれています。
【花】ストレプトカーパス
 イワタバコ科の多年草なので、セントポーリアなんかの仲間です。名前は”ねじれたさや”という意味だそうです。
 花言葉は”ささやきに耳を傾けて”、”真実”

 さて、この”ツイッター”なるシロモノですが、”140文字という短いミニブログ”と紹介されますが、他にも”フォローをする人の書き込みがリアルタイムで読める”、”誰が誰をフォローしているかわかる(*2)”などの特徴があります。
 書き込み=ツイートを一般的には小鳥のさえずり声”twitter(*3)”から”つぶやき”と訳していますが、むしろ”ささやく”と訳したほうが雰囲気あるんじゃないかな? いちおうコミュニケーションツールだし。電車の中でやるとキモいと言われるのは”つぶやき”、彼女を後ろからそっと抱きしめて”I Love You”と声をかけるのは”ささやき”ぐらいの違いがあります。
 コンピュータ用語の日本語なんてけっこういいかげんなんで(*4)、意訳でもいいんじゃないかな~

 実際に見てみましたが、ツイッターのスローガン”いまどうしてる?=What's Happening?”そのままに、”いま起きました”とか”もう寝る”とか”このゲーム面白かった”みたいな、ど~でもいいことをそのまま垂れ流しているようなのが多かったので、何なんでしょう?というのが第一印象。
 でも、眺めていると時々、心の琴線に触れるようなフレーズがあるんですね。で、思い出したのが放浪の俳人”種田山頭火”です。

 種田山頭火は自由律俳句といわれるジャンルでは有名な俳人。
 自由律俳句とは通常使われる”五七五”のリズム、音数にとらわれず、季語にも縛られない、まあ言ってみれば”なんでもあり”の俳句です。

    分け入っても分け入っても青い山
    うしろすがたのしぐれてゆくか

 なんてのは有名なので、どこかでお聞きになったことはあるかもしれません。

 山頭火のファンの方からは”一緒にするな!”とお叱りがありそうですが、実際に並べてみるとシロウトにはほとんど区別がつかいないですよ。例えば、

 〔下記の中から、山頭火の詠んだものを選択してください〕
   a)ひきかけの風邪を今晩で治す
   b)猫と遊ぶ体力もない
   c)こほろぎに鳴かれてばかり
   d)自宅が倒壊する夢見たが
   e)まっすぐな道でさびしい

 

新しいテクノロジーが、新しい芸術分野を生み出すことは別に珍しいことではなくって、コンピューターグラフィックスなんてまさにこの好例。文学でも”ケータイ小説(*5)”のヒットなんかもあります。
 ジャンルというのは読み手と書き手にある程度のボリュームが必要なので、”ツイッター”の広がりが新たな何かの苗床になる可能性はあると思います。
 まあ、小説を吉本新喜劇とすると、しゃべくり漫才がYouTube、小噺が”ツイッター”みたいなものかも。コトの優劣ではなく、それぞれのやり方にあわせて”笑い”を生み出していることには変わりありません。

 ”ツイッター”を詳しく知りたい方は”Twitter革命”を含めたくさん本が出始めています。今回読んだ”Twitter革命”では情報の信憑性や、伝播の影響への評価は楽観視しすぎていて気にならなくもないですが(*6)、リアルタイム性や気軽さでは面白いことができそうという意見には賛成です(*7)。

 山頭火の話、次回に続きます・・・

 ※問題の正解はcとe。新潮日本文学アルバム”種田山頭火”より抜粋しました。

《脚注》
(*1)新聞でツイッターの話題がやっておりました
 日経新聞 2009年12月13日朝刊の書評欄、”流行生む「ツイッター」”より。
(*2)誰が誰をフォローしているかわかる
  メールで言うところの”メーリングリスト”のようなもので、登録した人の書き込みが表示される機能です。
(*3)twitter
 サービスの名前は”twitter”、書き込みは”Tweets”。
 ”さえずり”を辞書で引くと”tweet”と”twittering”の両方出てきます。あぁ、ややこしい。
 ちなみにパソコン通信で使われるチャット(chat)も
  少女たちが陽気にさえずっている
  The girls are chattering away happily.
 の例文として載っていますので、ま、似たようなモンでしょう。
(*4)コンピュータ用語の日本語なんてけっこういいかげんなんで
 新しい概念なので、日本語訳せずに英語でそのままのほうが雰囲気でるのも確か。ソフトウェアを”処理手順”といわれてもピンときません。中国語だって”軟件”だし。
(*5)ケータイ小説
 読んでませんけど、Yoshiの”Deep Love”、美嘉の”恋空”なんてのは映画化までされるヒット作になっています。
 でも、印刷を横書きにするだけで”ケータイ名作文学”ていうのはねぇ。
 若い人に人間失格や蜘蛛の糸なんかの読者を増やすには評価はしてるんですけど・・
(*6)情報の信憑性や、伝播の影響への評価は~
 このへんの話は自由参加型のオンライン百科事典”ウィキペディア”と比べてみると面白いです。今、”ウィキペディアで何が起こっているのか(山本まさき他 オーム社)”もあわせて読書中。
(*7)リアルタイム性や気軽さでは~
 このブログを書いている時(2009年12月19日)に、宮城で地震がありましたが、1分たつかたたないうちに書き込みがありました。ある意味、テレビの地震速報なみと言えます。

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クリスマス、これを唄うかANA(ダイハード2/クリスマス飾り/羽田空港のクリスマスツリー)

 ども、今年のクリスマスイブもな~んの予定もないたいちろ~です。
 さて、私の奥様ですが”フラワークラフト作家”なるものをやっています(*1)。若いお嬢さんたちはともかく、中年のおぢさんには説明がめんどいので”クリスマスに飾る輪っかを作る仕事”といっています。
 で、11~12月はまさに書き入れ時。家は納品物でいっぱいです。ちゃんと売れてくれるといいんですけどねぇ~~
 12月ともなるとクリスマスイルミネーションも増えてきてますし。そういえば、先日出張でANAに乗った時に、クリスマスソングが流れていたし・・・
 ちょっと待てよ、この曲を航空会社が使っていいんだっけ?
 ということで、今回はクリスマスソングのTPOの話であります。

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写真はたいちろ~さんの撮影。
左は奥様のクリスマス作品、右は羽田空港のクリスマスツリーです。



【DVD】ダイハード2(20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン)
 出演 ブルース・ウィリス,監督 レニー・ハーリン。日本での上映は1990年。
 クリスマスの日、奥さんを迎えにダレス国際空港にやってきたジョン・マクレーン警部補は、不審な2人組を発見、銃撃戦になる。しかしこれは空港ジャックの始まりに過ぎなかった・・・
 警察界の野村監督、運の悪いぼやき刑事マクレーン警部補を主人公とした”ダイ・ハード”シリーズの2作目。
【花】クリスマス飾り
 奥様の作品です。けっこうセンスは良いと思ってるんですが、どうでしょう?
【旅行】羽田空港のクリスマスツリー
 京急羽田空港か羽田空港第2ターミナルのANA出発ロビに続くエスカレーター。クリスマスが近いのでクリスマスツリーは飾ってあります。

 今回のお話に出てくる曲は”Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow”であります。(画像はフランク・シナトラ)

 表題を和訳すると、”降るなら降れ、降るなら降れ、このまま雪を降らせておいて”。ビートルズの名曲”Let it be”の”Let it”の和訳”なすがままに、そのままにそのままに”と同じ用法(だと思います)。
 日本でいうなら、同様の”雪(*2)”のような歌詞ですが、クリスマスソングの定番です。
 で、なぜこの曲が問題かというと、”ダイ・ハード2”のエンディングテーマなんですよ、これ。

 ”ダイ・ハード2”のストーリーって、麻薬王エスペランザ将軍を奪還するために、スチュアート陸軍大佐が空港ジャックをするお話。なんとなくハッピーエンドにしていますが、空港で銃撃戦はやるわ、飛行機は1機墜落させるわ、到着はベタ遅れだわ、空港はパニックになるわとお客様にとってはさんざんな目に会っています。
 画面で見るだけでも、3機の飛行機がぶっこわれていますし(*3)。
 機体に保険ぐらい掛けているでしょうが、被害者への賠償金、延着の払い戻しなどを考えると、現在の日本航空で同じことが起こったらだったら間違いなく致命傷になるでしょうね(*4)。

 まあ、”クライマーズ・ハイ(*5)”のエンディング曲を機内でかけるようなものと言えなくもないですが、20年近く前の映画だし、TV放映だとだいたいエンドロールはカットされているので、私みたいなおぢさんの映画好きでもなければ知らない話でしょうから、別に気にする必要はないんですけどね。ちょっと驚いたというレベルの話です(*6)。

 文末ですが、奥様ブログ「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」でクリスマスのディスプレイを載っけてますので、ご縁がありましたら、こちらもどうぞ。

《脚注》
(*1)フラワークラフト作家なるものを~
 ”フラワークラフト”の定義があるのかどうかは知りませんが、奥様の仕事を見ている限りでは、プリザーブドフォラワー(乾燥花)、トロッケンゲビンデ(乾燥した樹の実)など、生花以外で装飾品を作る仕事みたいです。
(*2)雪
    雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ
    降つては降つては ずんずん積(つも)る
    山も野原も 綿帽子かぶり、枯木残らず 花が咲く
 ”こんこ”は”来む来む(降れ降れ)”、又は”来む此(ここに降れ)”なので前者ならほとんど同じ意味です。
(*3)3機の飛行機がぶっこわれていますし
 スチュアート陸軍大佐が墜落させた1機、スチュアート陸軍大佐が手榴弾でぶっ壊したのが1機、マクレーン警部補がぶっ壊したのが1機。
 機種は特定できたボーイング747が200億円程度なので、あわせて400~500億円程度でしょうか。
 その他、滑走路の補修費等々を考えると莫大な被害総額になります。
(*4)現在の日本航空で~
 経営破たん寸前の日本航空でOBの年金削減が話題になっていますが、人件費よりも不採算路線を無理やり飛ばさせられたツケを廻しのほうが大きいんじゃないかなぁ。(このブログは2009年12月13日に書いています)
(*5)クライマーズ・ハイ
 1985年に御巣鷹山で起きた日航機墜落事故を題材とした横山秀夫の小説。2007年に堤真一の主演で映画化されました。
(*6)ちょっと驚いたというレベルの話です
 だから、担当者を責めたりしないでください。”単なるブログのネタだ!”ぐらいで笑い飛ばせるぐらいの器量が幹部社員には必要です。

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彼にとっては、地球そのものが荒野さ(球形の荒野/地球)

 ども、キーボードは早いが字はヘタクソなたいちろ~です。
 今年度は”松本清張生誕100周年”にあたり、記念映画作品として”ゼロの焦点(*1)”がヒットしているようです。
 若いころは、”社会派ミステリーの松本清張vs本格派ミステリーの横溝正史”とよく読んでたんですが、最近はとんとご無沙汰で。TVで”砂の器”、”黒革の手帖”、”点と線”とかやってたんですがねえ(*2)。
 ということで、今回は同じ失踪モノとして”球形の荒野”のご紹介であります。
 (だったら、素直に”ゼロの焦点”を紹介すりゃいいのに・・・)

Photo
写真は”気象衛星センター”のHPより。
静止気象衛星「ひまわり」による地球の映像です









【本】球形の荒野(松本 清張 文春文庫)
 芦村節子は奈良の唐招提寺を訪問した時、その芳名帳の中に、亡き叔父・野上顕一郎の筆跡を見つけた。野上の娘久美子の恋人である新聞記者、添田彰一は、ひょっとしたら顕一郎が生きているのではと考え始める・・・
【自然】地球
 地球の総面積は5億1千万km2、そのうち海が3億6千万km2、陸地が1億5千万km2。地球上の砂漠の面積は約5440万km2ですが、毎年6万km2の規模で拡大を続けているとのこと。地球環境を守るためにも、地球温暖化対策に協力したいものです。

 舞台は1960年ごろと戦後の空気が色濃く残っている時代。第二次世界大戦の末期、ヨーロッパの中立国で一等書記官だった野上顕一郎は終戦処理に深くかかわってましたが、スイスで客死した人物です。で、彼とそっくりな筆跡が芳名帳から発見されたのがきっかけかのように、かつて公使館のメンバーだった外交官補の村尾がピストルで撃たれたり、駐在武官の伊東や、書記生の門田が殺されたりとの事件が発生します。
 でもこの物語のミステリーとして面白いところは、その事件の背後にある野上顕一郎の死の謎をめぐる物語です。

 一時期、松本清張にはまっていたので、確か”ゼロの焦点”も同じころ読んだはずですが、”球形の荒野”のほうが印象に残っているのは、野上の知人である元新聞記者、滝の口から語られるこのフレーズがあったからです。

 添田:それで、野上さんはこれからどうするんです?
 滝 :フランスに帰るかもしれないが、
    その前に、本人はチュニジアあたりの砂漠を歩いてみたいとも言っていた
 添田:砂漠でっすって?
 滝 :野上さんにとっては、パリも沙漠も同じことさ。
    地球上のどこへ行っても、彼には荒野しかない。
     (中略)
    彼にとっては、地球そのものが荒野さ。

 故郷や家族を捨てたものにとってはどこに行っても喪失感はなくならないんでしょうね。使命に殉じた人でさえ、望郷の念はすてがたいんでしょう。娘に会うためにいろんな手段を使ってアプローチしているし・・・
(ネタバレになるので、あんまし書けないのがもどかしい!)

 立場は違いますが、逮捕された市橋容疑者(*3)だってどんな気持ちで逃げ回ってたんでしょうか? 生活や過去のいっさいを捨て、顔まで変えての逃亡劇は彼の人生にとってどれほどの意味があったんでしょうか?

 話は変わりますが、芳名帳に書かれた筆跡だけで(*4)人間が確認できるかと思われるでしょうが、これは可能です。
 私の大学時代の友人でヤ○ダ君というのがいました。彼は右上がりカクカクの独特な文字を書く人で、クラス中に”ヤ○ダに匿名のアンケートはない”と言わしめた人物です。確か商社に就職したはずなので、パリとかチュニジアとかにも行ったかもしれません。

 ”球形の荒野”は社会派ミステリーの古典としても面白い作品です。せっかく”ゼロの焦点”が話題になっているので、こちらもぜひお読みください。

《脚注》
(*1)ゼロの焦点
 結婚したばかりの妻を残し、男が失踪。残された妻はその後を追い、北陸へ旅立つが、そこで見たものは夫の隠された一面と、そして時代に翻弄された女たちの、悲しい運命だった。
 2009年に広末涼子、中谷美紀、木村多江の主演で映画化。
(*2)砂の器、黒革の手帖、点と線
 砂の器:2004年にTBSで放映。主演は中居正広。
 黒革の手帖:2004年、05年にテレビ朝日で放映。主演は米倉涼子。
 点と線:2007年にテレビ朝日で放映。主演はビートたけし。
(*3)市橋容疑者
 千葉県市川市で07年3月、英国人の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさんが殺された事件。市橋達也容疑者(30)は2年半の逃亡の末、09年11月2日に大阪府茨木市で逮捕されました。
 別に同情する気はないんですが、逮捕された所が私の出身の大阪だったのでついつい気になります。
(*4)芳名帳に書かれた筆跡だけで
 本書に出てくるのは米芾 (べい ふつ 宋の四大家の一人)の文字。
 国立故宮博物館のHPで”蜀素帖(しょくそじょう)”というを見ることができます。

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モザイクの向こう側(プロジェクトX/アダルトビデオ30年史/新子安のきしや)

 ども、風俗にはとんと縁のない人生のたいちろ~です(*1)。
 前回、中国史のブログを書いたので(*2)、今回は現代史のお話であります。

  ”科学技術を発達させるのは戦争とエロだ!

 という意見がありますが、私もそう思います。破壊と創造、エロスとタナトス、方向は反対ですが、人間本来の本能に根ざした行動ではあります。
 ということで今回は歴史を造った人たちの物語、”プロジェクトX”、”アダルトビデオ30年史”の豪華2本立てであります。

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写真はたいちろ~さんの撮影。
”きしや”ですが、お休みでした。






【VHS】プロジェクトX(NHKエンタープライズ)
【本】プロジェクトX(日本放送出版協会)
 無名の人々が直面する開発プロジェクトの苦悩と成功を扱ったNHKのドキュメンタリー番組及びその書籍化。全国のおと~さんが涙した名作です。
 今回とりあげる話題は”窓際族が世界規格を作った/VHS・執念の逆転劇”書籍版は第一巻に収録(*3)。
【DVD】アダルトビデオ30年史(ビデオバンク)
 アダルトビデオの創成期から現在に至る作品の中から選ばれた女優さんの総集編的な作品。言うまでもありませんが18禁です。
【旅行】新子安のきしや
 私も呑んだことがありますがふつ~の居酒屋さんです。
 この店が有名なのはビクターのVHS開発者たちが頻繁に利用したこと。”プロジェクトX”や”出没!アド街ック天国(*4)”でも紹介されました。

 私の記憶が正しければ、VHSが比較的気軽に買える価格になったのは1980年代の前半ぐらいだったと思います。レンタルビデオ屋がそこここにできたのもこのころ。VHSによってもたらされたのは”時間の変革”。映画館に行かないと見ることのできない映画がレンタルすれば格安で自宅で見られる、家にいなくても後からTV番組が見れる・・・
 今なら当たり前のことかもしれませんが、当時としては大きなライフスタイルの変化でした。で、この潮流を作り出したのが、日本ビクターの男たち。業務用ビデオメーカとしては弱小であり(失礼!)、その中でも存続すら危ぶまれていたVTR事業部を率いていたのがのちに”出るミスターVHS”と呼ばれた高野鎭雄。上記の”きしや”というのは、高野がVHSの未来を熱く語り、部品業者の社長たちに応援を要請した店です。どこにでもある普通の居酒屋。でも、どんな所にも歴史ってあるんですよね

 で、この後、ソニーのベータマックス(*5)との熾烈な規格戦争を勝ち抜くわけですが、この勝敗の大きな鍵を握ったのがアダルトビデオだったりなんかします。VHSとベータマックスの両方を持ってた友人に言わせると、画像等の性能ではベータマックスの方が上だったそうですし、企業規模、先行者メリット、ブランドイメージともソニーが上。
 にもかかわらず、VHSが勝利したのは、アダルトビデオの大半がVHSリリースされるようになったから(*6)。
 まさか、雌雄を決した原因はエロエロになろうとは、技術者たちは考えもしなかったでしょうねぇ

 ”アダルトビデオ30年史”に登場するのは桜樹ルイ、冴島奈緒、村上麗奈、夕樹舞子、後藤えり子、星野ひかる、白石ひとみ、菊池えり、金沢文子 などなど。キラ星のようなAV女優さんたちが登場します。

 うぁ~、何もかもみな懐かしい・・・

 お世話になった(何が?)女優さんたちの映像、よく残ってましたね!
 美少女シリーズの”処女宮”なんか、今だったら”萌え~~~”って言われるんでしょうね。お嬢さんたちの眉毛がすごく太かったり、男優さんがブリーフだったり、モザイク(*7)が異様に大きかったりしているのも歴史を感じます。
 モザイク越しに見えるナニのアップが実は明太子だったりのネタばらしもご愛嬌!

 この、”アダルトビデオ30年史”という作品、本来のアダルトビデオの目的(どんな目的だ!)から言うと、完全な失敗作。なぜなら、エッチな気分にならないんですね。若かったころ、ドキドキしながら見ていた嬉し恥ずかしの記憶が甦って、思わず見入ってしまいます。
 ”そんなことないやろ?”と思われる女性の方もいらっしゃるでしょうが、目の前に20年前の”CanCan”や”セブンティーン”を出されてみなさい。ファッションセンスがどうのという前にうぎゃ~~となります。

 この作品の意義は、アダルトビデオという業界の歴史を振り返って、そこに登場した女優さんのきらめき、エロを追及した監督さんたちの足跡をたどることで、現在のアダルトDVDの興隆の礎になった人たちを振り返ることにあると思います。

 中小企業の多い業界ですし(*8)、大宅壮一文庫や米沢嘉博記念図書館(*9)みたいなのが出来ると思えないので、こういったコンテンツはぜひ続きを出していただきたいものです。

 おぢさん世代にはお勧めの作品ですが、中高生にはNG。だって18禁ですから!

《脚注》
(*1)風俗にはとんと縁のない人生~
 これをいうと皆さん意外と思われるそうですが、ソープランドはおろかストリップすら行った事がありません。別に品行方正とか男のほうが好きなわけではなく、単なる貧乏なだけです。
(*2)中国史のブログを書いたので
 田中 芳樹の”蘭陵王”のことです。内容はこちらからどうぞ
(*3)書籍版は第一巻に収録
 このエピソードはVHS版のみに収録されていて、DVD版はないようです。
 まあ、気持ちはわからなくもないですが、DVDにも収録して欲しかったです。
(*4)出没!アド街ック天国
 テレビ東京で放映されている地域密着系都市型エンターテイメントバラエティ番組。面白い番組なんですが、放送されてない地域が多いのが残念。
(*5)ソニーのベータマックス
 ソニーが開発した規格。販売開始は1975年で、家庭用VTR市場を開拓した先駆者でもあります。おぢさん世代には当たり前の知識ですが、若い人には説明しないとわかんないだろうな~。
 ちなみにVHSの販売開始は1976年です。
(*6)アダルトビデオの大半が~
 当時のAVメーカーの大多数は小規模であり、両規格をリリースする体力がなかったため、1980年代前半からVHSがリードしていたという事情と機材が安価に調達できる環境が整っていったことから、AVのほとんどをVHSのみで供給した。結果、AVを見たいユーザーはVHSへ流れ、元々優位だったVHSがさらに優位に立ち、ビデオ戦争は事実上終結した(Wikipediaより抜粋)。
(*7)モザイク
 余談ですが、映像にモザイクをかける技術というのはNECの発明なんだそうです。
 何をすんねや、NEC!
(*8)中小企業の多い業界ですし
 業界大手のソフトオンデマンドでさえ、年商は150億円程度。これは”千と千尋の神隠し”1本のビデオ推定販売額の6割程度にすぎません。
(*9)大宅壮一文庫や米沢嘉博記念図書館
 大宅壮一文庫はジャーナリスト大宅壮一の雑誌のコレクションを基礎として作られた私立図書館。
 米沢嘉博記念図書館は、コミックマーケットの創設者であり評論家である米沢嘉博のマンガ・同人誌コレクションをもとに、明治大学に開設された図書館。
 サブカルチャー、社会史を残すには貴重なアーカイブです。

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皇帝を皇帝たらしめいているのは良き人格じゃないんだな、これが(蘭陵王/ヒノキ)

 ども、亀田vs内藤の試合(*1)は結局見なかったたいちろ~です。
 先日、田中 芳樹の”蘭陵王”を読みました。
 ”蘭陵王”こと”高長恭(こう ちょうきょう)は、中国の北斉の皇族。数多くの軍功を立てた武将ですが、”北斉書”に”貌は柔(ヤサ)しく、心は壮(イサ)ましく、音(コエ)と容(カタチ)、兼ねて美し”といわれた美丈夫でもあります。
 こんな立派な人が仕えた皇帝”無愁天使・高緯”。奸臣たちを信任してやりたい放題で北斉を滅亡させてしまいます。
 ということで、歴史の不条理を感じつつ”蘭陵王”の紹介であります。

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写真はたいちろ~さんの撮影。
近所のひのき林です。













【本】蘭陵王(田中 芳樹 文藝春秋)
 六世紀の中国、北斉は北周、陳、突厥と三方を強敵に囲まれていた。
 蘭陵王は、滅亡に瀕した国を必死でささえていたが、皇帝の嫉妬をかいやがて悲劇が訪れる・・・
 舞楽の世界ではメジャーなものなのだそうですが、浅学菲才の身なので知りませんでした。(YouTubeで観ることができます
【花】ヒノキ(檜、桧)
 日本と台湾にのみ分布するヒノキ科の針葉樹。なので英語では”Japanese cypress”(cypressは糸杉)。
 高級建築材として古事記も示唆されていて、法隆寺や伊勢神宮にも使われているという由緒ある樹です。
 花言葉は”不滅、強い忍耐力”。

 蘭陵王の逸話として、鬼の仮面(雅楽では竜頭)を着けて戦うというのはありますが、その理由は「その美貌が兵卒たちの士気を下げるから」。武勲を挙げるたくましさ、類まれなる美貌、そしてミステリアスな仮面とボーイズラヴにうってつけの人物ですが、そんな腐った目で見てはいけません!

 そんな人が国の為とはいえ、腐敗した皇帝に仕えて外敵と戦うわけですが、暗愚な皇帝は国内の有為な人物を嫉妬や猜疑心から次々粛清していきます。まさに内憂外患の状態にあるわけです。

 戦友でもある名将斛律光(こくりつこう)が讒言により殺された時の蘭陵王の言葉。

  もはやこの国から忠臣も良将も消え去りました。
  柱も壁もなく、屋根だけが無事ではありえませぬ。
  もう終わりです。

 同じく田中 芳樹の”銀河英雄伝説”の中でも、こんなことを言っています(*2)。

  ゴールデンバウム王朝も、これで終わった。
  みずからの手足を切りとって、どうして立ってることができるだろう

 つまり、下に支える人がいてこそのトップなんですね。

 屋根に取り付けられる小柱、防火壁や装飾のことを”うだつ”と言います。生活や地位が向上しないのを”うだつがあがらない”というあれです。で、柱がしっかりしていないと屋根もうだつも上がらない訳です。
 ひのきなんかが日本では建材として使われますが、写真を見ていただくとわかりますように、ひのきって地面からまっすぐ直立する樹です。もちろん真っ直ぐじゃないと柱にはなりません。
 人も同じで、ひねごびると支えてはくれません。なのに中国も皇帝(とそのとりまき)って、部下をいぢめたり殺したりする人のほうが多いように見受けられます。これが行き過ぎると、蘭陵王の弟の漁陽王のようになっちゃいます。

  尊敬され、人望があったら、この国では殺されます。
   (中略)
  この国で生きていくには、軽蔑され、笑われ、
  それでも平気な表情で遊び呆けるしかないのですよ、諸兄・・・

 部下がこうなっちゃったら後は滅びの道へまっしぐら!
 上の人が嫉妬や猜疑心から有為の人を潰しちゃったら、媚びへつらうヤツか、こんなのしか残んなくなります。私も幹部社員の端くれなんで、肝に肝に銘じるべきでしょう。

 中国史を扱った本を読んでいると、人間の歴史って武力と血による権力闘争の積み重ねであると思ってしまいます。中国四千年を定年真近の60歳のおじさんだとすると、文化大革命(*3)ですら59歳6ヶ月の時にやってる事になりますので、そこらのヤ○ザさん真っ青の血みどろ人生であるといるでしょう。
 こんな人たちに清廉潔白な人格を求めるのはいかがなものかと。そんな人が皇帝になれば望ましいですが、それは庶民のファンタジーなのかもしれません。
 ま、現在の日本は選挙で首相を選ぶのでここまでえげつないことはやらないと信じたいですが、政党の選択基準は政策と運営能力であって、人格じゃありませんし(*4)。

 スポーツの世界での皇帝であるチャンピオンや横綱って、実力をもってその地位を獲得したのであって、人格があるからなったわけではありません。なので、お行儀の良い亀田兄弟とか、品行方正な朝青龍を期待するほうが間違っていると思うんですけんどねぇ・・・

《脚注》
(*1)亀田vs内藤の試合
 2009年11月29日に行われた「プロボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ」のこと。”ごんたくれ”亀田興毅vs"いい人”内藤大助の因縁試合。
 結果は12回判定で亀田興毅の勝ち。
(*2)田中 芳樹の”銀河英雄伝説”の中でも~
 自らの領地に核攻撃を加えようとするブラインシュバイク公に対し、部下のアンスバッハ准将がつぶやいた言葉。
 ”銀河英雄伝説 野望編”に収録。
(*3)文化大革命
 本来は中国における新しい社会主義文化を創生しようという運動だったはずが、実質的には、毛沢東、四人組によるて中国共産党指導部内の大規模な権力闘争になりました。
 時間的には1966~76年にあたり、犠牲者数は数百万人から一千万人以上ともいわれています。
(*4)人格じゃありませんし
 一回くらい人格を争点に選挙をしてみても面白いかも。”友愛の人”vs”捨石の人”とか
 何かで読んだんですが、入学試験は純粋に学力で選別するから良いのであって、人格のみを評価して合否を決めたら、不合格の時へこむでしょう。

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SF者ってさあ、大体猫にピートって名前つけるよな(夏への扉 新訳版/キャットミント)

 ども、もしも猫を飼うならどんな名前するかを考えるたいちろ~です。
 古来、ネコの名前といえば、タマ、ニャンコ先生、トム、ジジ、シャミセンなど(*1)山ほどありますが、SF者にとって思い入れがあるのが”ピート”。表題のセリフは”今日の早川さん(*2)”の中でレア本コレクターの国生さんが、超SF小説オタクの早川さんに言ったセリフ。この”ピート”って名前の猫が出てくるのが、最近新訳版が出版された”夏への扉”であります。

Photo


写真は”私の花図鑑”のHPより。
キャットミントです。





【本】夏への扉 新訳版(ロバート・A・ハインライン 小尾 芙佐(訳))
 最愛の恋人と親友に裏切られ、仕事を失い、大切な発明さえも奪われたデイヴィスは、コールドスリープとタイムマシンを駆使して本当の幸せをつかみに行く・・・
 ジャンルとしてはタイムトラベルモノですが、どっちかというと恋愛小説かな?
【花】キャットミント
 ハーブの一種ですが、花から猫の好きな香りを出すという記載と出さないというのとありました。香がするのがはっきりしているのは近接種の”キャットニップ”のほう(ハーブとしてはこっちの方メジャー)。どうもHPを見ているとこの二つが混同されているように思えます。

 ”夏への扉”の主人公のデイヴィスは発明家。その飼い猫が”審判者ペトロニウス(*3)”、愛称”ピート”。ストーリーは時間順に書くと

  1970年 デイヴィスは恋人に裏切られ、コールドスリープ。猫なし。
  2000年 コールドスリープから目覚める。無一文。
  2001年 タイムマシンで、1970年へ
  1971年 恋人と結ばれるために、コールドスリープ。猫付き。
  2001年 コールドスリープから目覚め、恋人のもとに。猫いっしょ。

 こう書いてしまうと、味もそっけもないですが、難しいんですよ、タイムトラベルもののあらすじ説明するのって。実際に読んでみるととても面白いのに。
 表題になっている”夏への扉”は小説の冒頭に出てくるこのフレーズから

   人間用のドアの少なくともひとつは、
   夏の世界に通じているとピートは信じて疑わなかった。
    (中略)
   だが、夏への扉への探索をやつはあきらめようとはしなかった。
   1970年12月3日、ぼくもいっしょに夏への扉を探し続けていた。

 最終章でのフレーズ

   やつ(ピート)の雄々しい小さな魂が
   ”夏への扉”を見つけてくれるように心から願っている。
   そこにはキャトミントが生い茂り、雌猫は親切で・・・
(以下略)

 SF者はもちろん猫好きもイチコロな名文句です。

 ハイラインが書いたのが1956年。1970年のコールドスリープも2001年のタイムマシンも完成しませんでしたが(*4)、デイヴィスは2001年を素敵な時代だといってくれています。同じ時代というものを、過去の人にとっての未来と、未来の人の過去として見た時(あぁ、時制がややこしい)、必ずしも良い時代であったとは限りません。
 ”夏への扉”が”すばらしき未来”の比喩だとすると、どの時代であっても未来は必ずすばらしいものだと思いたいものです。

 ”夏への扉”はSFのベスト作品にも選出されている名作。2009年に小尾芙佐によって新訳版が登場。小尾はダニエル・キイスの傑作”アルジャーノンに花束を(*5)”を翻訳した人でもあります。SF者にも猫好きにもぜひとも読んでいただきたい本です。

 ところで、もし私が猫を飼うなら名前は絶対に”シュレーディンガー(*6)”です!

《脚注》
(*1)タマ、ニャンコ先生、トム、ジジ、シャミセンなど
 タマ:国民的に有名はサザエさんちの白い飼い猫。
 ニャンコ先生:”いなかっぺ大将”(川崎のぼる)に登場するトラ猫。
    主人公の大左衛門の柔道の師匠。アニメ版の声は愛川欽也さんです。
 トム:世界的に有名な”トムとジェリー”に登場する水色猫。
 ジジ:”魔女の宅急便”(角野栄子、スタジオジブリ)に登場する黒猫。
 シャミンセン:”涼宮ハルヒの憂鬱”(谷川流 いとうのいぢ)に登場する
    オスの三毛猫。三毛猫はほとんどがメスでオスはほとんどいません。
(*2) 今日の早川さん
 本をこよなく愛する女性たちによる4コママンガ。Web版及び、早川書房から書籍版2冊が刊行中。本好きの人には必読の書です。
 Web版はこちらからどうぞ
(*3)審判者(アービター)ペトロニウス(*3)
 名前のモデルは実在の人物です。
 ローマ帝国ユリウス・クラウディウス朝期の政治家、文筆家である。第5代皇帝ネロの側近であった人物として知られ、小説「サテュリコン」の作者と考えられている。(Wikipediaより)
(*4)ハイラインが書いたのが1956年~
 1956年は、日本が国際連合に加盟した年。1970年には「人類の進歩と調和」をテーマとした日本万国博覧会が開催されました。
 2001年はアメリカ同時多発テロ事件(9.11)のあった年です。デイスカバリー号は飛びませんでしたが。
(*5)アルジャーノンに花束
 知的障害者のチャーリーは脳手術を受けて天才となるが、この手術には欠陥があった。高い知能を得たことによる孤独感と、失われていく知能への焦燥感・・・
 SFにおける最高傑作のひとつです。
 ちなみに、”アルジャーン”はハツカネズミの名前であります。
(*6)シュレーディンガー
 シュレーディンガーは量子力学の”波動力学”を構築したオーストリアの理論物理学者です。
 ”シュレーディンガーの猫”は、彼が提唱した思考実験の名前で、箱の中にいる猫が半分生きていて、半分死んでいる状態のこと。詳しく説明すると長くなるので、ご興味のある方はWikipediaをご参照ください。

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