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やさしいコスモスの作り方(神様のパズル/キバナコスモス)

 ども、最近、花図鑑で花の名前を調べはじめたたいちろ~です(*1)。
 近所の道端にキバナコスモスが咲いていました。まだまだ暑い日が続いていますが、そろそろ秋の花が咲き始めました。
 誰かが植えたように見えなかったので、たぶんこぼれ種かなにかで芽が出たように思われますが、はかなげなイメージのコスモスですが、けっこう元気に育っています
 ということで、今回の本のご紹介は”神様のパズル”。同じコスモスでも、こちらはコスモス=宇宙(*2)を作るお話です。

0225
写真はたいちろ~さんの撮影。
近所に咲いていたキバナコスモスです。













【本】神様のパズル(機木 伸司 ハルキ文庫)
 ひょんなことから、人工受精で生まれた天才少女穂瑞沙羅華(ほみずさらか)と一緒にゼミで「人間は宇宙を作ることはできるのか?」を研究することになってしまった落ちこぼれ大学生、綿貫君の苦悩の日々・・・
 2002年、第三回小松左京賞受賞作、08年に谷村美月主演で映画化。
【花】キバナコスモス(Yellow Cosmos)
 原産地はメキシコ。同じコスモスですが、ピンク色のものとは交配する事はできないのだそうです。コスモスの花言葉が”乙女の心”に対し、こちらは”野生的な美しさ”です。

 きっかけになったのは、量子力学の聴講生の老人の疑問。

  あなたは何ともないのですか?
  宇宙がどうしてできたかも知らずに生きているということが。
  そしてこんな根本的なことも分からずに
  死ななければならないということがですよ。

 宇宙を作ろうとした物理学者、穂瑞沙羅華の疑問

  私が知りたかったのは、自分のことだったのだ。
  自分は何故生まれてきたのか。何故生きているのか。
  こうして生きているのに、
  自分とは何かもわからないで私はここにいる。
  私はそれを知りたかった。

 引用が長くなりましたが、この疑問を突き詰めると”創造主”、つまり神様に行き着くんですね。意外なようですが、物理学者って神様が好きなようです。本の題名にもなった”神様のパズル”は物理学者アルベルト・アインシュタイン(*3)の言葉。
 きっと、無から宇宙を作り出し見つめる瞳っていうのは、神の視点なのかもしれません。もっとも、人間がコスモスを愛でるように、神様が人間を慈しみの目でみてくれるとは限りませんけどね(*4)

 余談ですが、小説の最後に穂瑞がカラオケで歌うのが”君の瞳に恋してる(*5)”。この曲の原題は”Can't Take My Eyes Off You”。日本語に直訳すると”あなたから目をそらすことなんかできないわ”。
 なかなかオシャレなオチです。

 久しぶりに読みましたが、けっこう面白いSF小説です。最新の物理学用語がポンポン飛び出しますが、ガジェットと思って読み飛ばしてもOK。わかればもっと面白いのかもしれませんが、原始物理学なんて素人の手に負えるもんじゃありません。
 本書でも言っているように、原理なんか知らなくても音楽は美しい調べを奏でてくれるんだから

《脚注》
(*1)花図鑑で花の名前を調べはじめた~
 間違いを書いてはいけないので、基本的には公園や園芸店などのプレートで確認していますが、道端に咲く花もきれいなので載せ始めました。でも、植物の同定(生物の分類上の所属や種名を決定すること)ってけっこう難しいです。
(*2)コスモス=宇宙
 植物のコスモスは”Cosmos”。英語では宇宙も”Cosmos”ですが、元になっている世界、宇宙、秩序を意味するギリシャ語では”kosmos”です。ちょっと違うけど、ま、いいか、書き始めちゃったし。
(*3)アルベルト・アインシュタイン
 相対性理論の基礎を築き上げた20世紀を代表する頭脳。”神はサイコロを振らない”もこの人の言葉。
 けっこうおちゃめなところもあって、舌を出している写真が有名。2008年にノーベル賞を受賞した物理学益川敏英が舌を出したのはこれのパロディです。
(*4)神様が人間を慈しみの目でみてくれるとは限りません
 宇宙創成SFの古典といえば、エドモンド・ハミルトンの”フェッセンデンの宇宙”ですが、こちらは惑星規模の災害をおこしたりとかやりたい破壊したりと放題。
(*5)君の瞳に恋してる
 1967年に発表されたオールディズの名曲。オリジナルを歌ったのは、フランキー・ヴァリ。


 奥様ブログ 「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」はこちら

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コメント

"宇宙、それは人類に残された最後の開拓地"で始まるのが、宇宙大作戦。スタートレックです。
"無限に広がる大宇宙"で始まるのが、宇宙戦艦ヤマト。
だから?いえ、それだけなんですけどね・・・・

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