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うなじの色香は清楚な君にこそ似合う(”文学少女”と月花を孕く水妖/ナデシコ)

 ども、女性のしぐさにドキッとしても、そこからの未来が見えないたいちろ~です。
 今回のお題は”ドキッとする異性のしぐさ、表情は?”ですが、髪をかき上げてうなじを見せるしぐさですね。ただし、さらさらのロングヘアに隠れた白いうなじでないといけません。最近はショートヘアか、髪の毛をくくっている女性が多いので、できる人少ないのが残念ですが。
 マニアックなチョイスで申し訳ない。


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写真はたいちろ~さんの撮影。
植木市のナデシコ(トコナツ)。








【本】”文学少女”と月花(げっか)を孕(だ)く水妖(ウインディーネ)
  (作 野村 美月 イラスト 竹岡 美穂 ファミ通文庫)
 「悪い人にさらわれました。着替えと宿題を持って、今すぐ助けに来てください」
 そんな”文学少女”こと遠子先輩に呼ばれて行った先では80年前の殺人に端を発する因縁の事件だった。
 泉鏡花(*1)の”夜叉ヶ池”(*2)をモチーフにしたライトノベル系推理小説。
【花】ナデシコ(撫子)
 万葉集や枕草子などにも出てくる古くから日本でも愛でられていた花。秋の七草の一つでもあります。
 花言葉は”いつも愛して、思慕、純愛”など。というより、キョンキョンのほうが有名かな?(*3)


 実は高校の時に、このうなじの髪のかき上げるしぐさがとっっても色っぽい友人(ただし男)がおりまして、もはや芸の粋(*4)に達しておりました。けっこう女の子からも人気があって、頼まれるとよく披露をしておりました。
 今でこそ、髪の毛があるだけで感謝するおぢさん世代ですが、高校時代は1970年代半ばですから、男もみんなロン毛(*5)。こやつも肩にかかるぐらいのロングで、元々色白だったのでとってもせくすぃ~なポーズでした。あくまで男ですけど・・・

 で、うなじを見せるシーンですが、たまたま読んでいた「”文学少女”と月花を孕く水妖」に登場する大金持ちのお嬢様、姫倉麻貴先輩がこれをやっております。足までとどくロングヘアをかきあげてうなじにあるうろこのような痣を見せるために。遺伝的に現れる一族の証なのだそうですが、物語のキーワードになっています。
 余談ですが、私の首にも小指の先ほどの薄い痣がありますが、娘にも同じようなのがあるので、確かに遺伝するんでしょうね。

 ”文学少女シリーズ”の作者、野村 美月さんはロングヘアーにこだわりがあるのか、主人公の遠子先輩も足までとどく、こちらはツインの三つ編み。

  文学少女ののシンボルの乙女の黒髪が、
  心葉くんの目には、
  白く見えるって言うのね、そうなのね?

 今や絶滅に瀕している三つ編みですが、竹岡 美穂さんの水彩画っぽいイラストではとても美しく描かれています。

 で、作品の中にそっと登場するのが一輪のナデシコ。本書の中でなにも説明がないのでなぜ出てくるのか不思議でしたが、花言葉の”いつも愛して、思慕”というので納得しました。こういった細やかな配慮というのもいいですね。

  ”文学少女シリーズ”は主人公の遠子先輩が文字通り文学に精通しているだけあって、人間失格(太宰治)、オペラ座の怪人(ガストン・ルルー)、銀河鉄道の夜(宮沢賢治)など古典の名作がモチーフになっています(*6)。
 ジャンルでいうと推理小説になりますが、むしろ古典文学から犯人たちの心のひだを読み解くのがこのシリーズの魅力。あまり本を読まない若い人たちにもお勧めのシリーズです。

 ところで、会社の女性に”うなじを見せて”とか言ったらセクハラになるんでしょうね、きっと・・・

《脚注》
(*1)泉鏡花の”夜叉ヶ池”
 泉鏡花は”高野聖”、”婦系図”などを書いた、明治後期~昭和初期の小説家。ペンネームの”鏡花”は”鏡花水月(鏡に映った花や水に映った月のように、目には見えながら手にとることができないもの)”から。なので小説の表題に”月花”が入ります。
(*2)夜叉ヶ池
 地元の娘・百合と、萩原晃、物の怪の白雪、封じ込められた竜神による悲恋の物語。今、図書館から借りてきて読んでます。
(*3)キョンキョンのほうが有名かな?
 1982年にデビューしたなんてったってアイドル”小泉今日子”のこと。”ヤマトナデシコ七変化”を1984年9月にリリース。私が入社した年です。最近は”グーグーだって猫である”に主演されているので、いかに息の長いアイドルかがわかります。
(*4)芸の粋
 ゲイではありません。念のため。
(*5)男もみんなロン毛
 吉田拓郎が「僕の髪が肩までのびたら結婚しようよ」と歌ったのが1972年のことです。、武田鉄矢が”3年B組金八先生”でロンゲの先生を演じたのが1979年です。
(*6)古典の名作がモチーフになっています
 人間失格は"文学少女と死にたがりの道化(ピエロ)”に出てたので久しぶりに読み返しました。ブログはこちらから


 奥様ブログ 「フラワークラフト作家”Ann”のひとりごと」はこちら

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