« 聖地巡礼、赤福氷!(半分の月がのぼる空/赤福氷/砲台山) | トップページ | 花火大会inアメリカ、でも日本(歌いたくなる童謡集/横須賀の花火大会) »

トレイン イズ マイ ビジネス(車掌の英さん/広島の路面電車)

 ども、”トレイン イズ マイ スタディ(書斎)”のたいちろ~です。
 今回のお題は”通学電車の中では何して過ごす?”ですが、カンペキ読書派です。たいがい2~3冊ぐらいカバンに入れていてとっかえひっかえ読んでいます。
 今の家から会社まで1時間ぐらいですが、本を読んですごすので長距離通勤でもあまり苦になりません。
 読むのはその日の気分で、古典からラノベ、経済書からマンガまで。美少女文庫(*1)以外ならなんでもありです

200905280060 200905280062
写真はたいちろ~さんの撮影。
広島の市電です。いろいろ種類があります。




【本】環状白馬線 車掌の英(はなぶさ)さん(都戸 利律 白泉社)
 英さんは大きく円を描いてシティを循環する環状白馬線の車掌さん。お客さんに感謝されても”車掌だからな”とツンケンした青年車掌(*2)さんです。でも根はとても優しい人。
 電車に乗り合わせ、そして降りていく人とのふれあいを描いたハートフルなマンガ
【旅行】広島の路面電車
 広島県を走る市電で、通称”広電(ひろでん)電車”。輸送人員と路線延長は、路面電車としては日本一なのだそうです。広島で乗ったタクシーの運転手さんによると”日本中や世界各国で走っていた車両を持ってきた「動く電車の博物館」”。


 さて、電車の出てくる本ってけっこう読みましたが、ふと考えると長距離を走る電車を舞台にしたのが多いですね。”駅弁ひとり旅(*3)”とか、”オリエント急行殺人事件(*4)”とか、”銀河鉄道の夜(*5)”とか、”銀河鉄道999(*6)”とか。歴史書だと”満鉄(*7)”の本なんかもありました。以外に通勤に使うような電車の話は少なくて、”阪急電車(*8)”とか”小林一三(*9)”ぐらいでしょうか。
 その中でも変り種が今回紹介する”環状白馬線 車掌の英(はなぶさ)さん”。珍しく環状線(*10)モノです。
 
 毎日通勤しているのは、満員の16両編成とロマンもなにもありませんが、英さんの乗っている電車は数両編成で、ボックス席もあるんですが、イメージは路面電車。先日広島に行きましたが、ここの市電がなんとなく英さんの電車っぽくって、写真をとりました。広島の市電はワンマンカーなので車掌さんがいるわけではないですが、東京にいると運転手さんすらほとんど見ることがありません。運転手さんが見えるだけでも”電車は人が動かしている”とう実感があります。

  誰が始めに言い出したのかわかんないけど
  何かいいことあるんだって
  車掌の英さんの電車にのると

 特に大きなできごとがあるとかじゃなく、車掌の英さんとお客さんのちょっとした会話とそれをとりまくエピソードがあるだけなんですが、なぜかこの人とかかわると”いいこと”あるんですね。結婚相手が見つかったり、就職先が見つかったり、犬を飼ってもらえたり。不思議に”幸せになる”というより”いいこと”っていう言葉がぴったりします。

  出会いと別れは同じだけあるが
  一番多いのは”出会わない”だ
  一緒に時を過ごせるのは 乗り合わせた人だけだ
  だから
  ほんの少しでも乗り合わせたなら幸運だ


 こう思えるからこそ、英さんはお客さんとの関係を大切にしているんでしょうか。

 考えたら本も同じで、一番多いのは”読めなかった本”。読むことができるのは手にとった本だけ。だから良い本にめぐり合えることは幸運なんでしょうね。

 ”車掌の英さん”はどこが面白いのかと聞かれると困ってしまいます。特に大きな事件があるわけでも、燃えるような恋愛があるわけでもないんですが、それでも面白いんです。たまに、こういった説明不能の面白い本というのがありますが、これはそんな一冊。
 なんとなく手に取った本ですが、この本にめぐり合えた私は幸運です


《脚注》
(*1)美少女文庫
 フランス書院が発売しているライトなポルノノベルのレーベル。女子高生とかメイドとかが主人公なエッチ小説。萌え絵のイラストが特徴。これをブックカバーなしで電車の中で読む勇気はありません。でも、家でも読んでませんよ、奥様。
(*2)青年車掌
 最初は女の人かと思いました。表題の”トレイン イズ マイ ビジネス”は電車で働く人だから。探偵小説に出てくる”トラブル イズ マイ ビジネス(揉め事は俺の仕事だ)”のもじりです。
(*3)駅弁ひとり旅(駅弁ひとり旅:櫻井 寛 (著), はやせ 淳 (マンガ)  双葉社)
  弁当屋のおやじが全国の駅弁を食べ歩くマンガ。ひとり旅といいながらほとんど美人との二人旅。
(*4)オリエント急行殺人事件(アガサ・クリスティ ハヤカワ文庫他)
 オリエント急行の寝台車両の個室の中で、初老のアメリカ人富豪が殺された。名探偵エルキュール・ポアロの登場する推理小説の名作。
(*5) 銀河鉄道の夜 (宮沢 賢治 新潮文庫他)
 ジョバンニとカムパネルラの二人が銀河鉄道に乗って旅をする宮沢賢治童話の代表作。
(*6)銀河鉄道999(松本 零士 少年画報社他)
 機械の体をタダでくれる星へと旅をする星野鉄郎と謎の美女メーテル。マンガでのちにアニメ化。おそらく走行距離ではNo.1。
(*7)満鉄
 正式名称は”南満州鉄道株式会社”。日露戦争後から第二次世界大戦の終結まで中国東北部(旧満州)に存在した日本の鉄道会社。ここで走っていた特急「あじあ」の話を鉄道ヲタクにさせると長~~くなります。
(*8)阪急電車(有川 浩 幻冬舎)
 関西のローカル線(失礼!)、阪急電車のしかも今津線というマイナーな路線を舞台にした連作集。電車に乗り合わせた人たちのエピソードが連なっていくお話が秀逸です。
 私は”有川浩にはずれなし!”と言い切るほどこの作家のファンです。
(*9)小林一三
 阪急電車の創始者にして、宝塚少女歌劇団の生みの親。明治の人ながら、これほどユニークな財界人はちょっといません。
(*10)環状線
 環状型の路線を”環状線”というのは関西の人。東京では”山手線。東京に来てすぐ”環状線のホームはどこですか?”と聞いたら変なカオされました。

« 聖地巡礼、赤福氷!(半分の月がのぼる空/赤福氷/砲台山) | トップページ | 花火大会inアメリカ、でも日本(歌いたくなる童謡集/横須賀の花火大会) »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

関西本線のD51を撮影に何度も通っていて、そこから鉄道ヲタクに走らずに撮影するカメラの方に凝りだしてプロカメラマンになった私。今50歳前後のカメラマンにはそんな元鉄ヲタのSL大好きというやつがほんとうに多い。プロでなくても、カメラ好きの中高年に昔の鉄道話を振ってみたらいい。突然熱く語りだすから。

広島の広島駅から宮島行きの市電は車掌さんが乗っていますよ

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/528774/45797813

この記事へのトラックバック一覧です: トレイン イズ マイ ビジネス(車掌の英さん/広島の路面電車):

« 聖地巡礼、赤福氷!(半分の月がのぼる空/赤福氷/砲台山) | トップページ | 花火大会inアメリカ、でも日本(歌いたくなる童謡集/横須賀の花火大会) »

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

無料ブログはココログ