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冷やし中華の終わらない夏(風雲児たち/シソ・ネギ)

 ども、自炊派単身赴任者たいちろ~です。
 今回のお題は”冷やし中華vsそうめん、夏に食べたいのはどっち?”ですが、栄養バランスを考えると冷やし中華なんでしょうが、作るのがめんどいので(*1)、そうめん派です。
 そのかわり、天ぷらでタンパク質と脂肪分を、薬味でビタミンを補給するようにしてます。


_0057 写真はたいちろ~さんの撮影
寮でそだてている薬味(シソ・ネギ)
写真には写っていませんがみょうがも植えてます



【本】風雲児たち(みなもと太郎 リイド社)
 元々幕末の日本を描くのが目的で関が原の戦いから書き始め、幕末に行くまで300ページを超える単行本で20巻かかったという歴史マンガ。現在はやっと幕末編を連載中。 みなもと太郎は”歴史マンガの新境地開拓とマンガ文化への貢献に対して”ということで、2004年に手塚治虫文化賞を受賞。
【花】シソ・ネギ
 ともにおなじみの日本のハーブ(薬味)。けっこう繁殖力が強くて、ネギは根っこの部分を切って植えるだけで育ちます。シソは1年草ですがこぼれ種で芽を出します。写真でシソとネギがくっついているのは、シソが勝手に芽を出したから。


 ところで、表題の”冷やし中華の終わらない夏”ですが、かねがね不思議に思っていることに冷やし中華は”始めました”はあっても、”終わりました”って出ないんですね。まあ、出したところで一銭の得にならないのもわかりますが、いつ終わるんでしょう?
 ということで、今回のお話は”戦いの終わり=撤退戦”であります。

 漢字で”殿(との)”と書いて”しんがり”とも読みます。これは撤退する部隊の中で最後尾の箇所を担当する部隊のことですが、味方の崩壊を防ぎつつ、敵にあたるという最も危険な任務なのだそうです。通常、勝ち戦であれば論功恩賞、つまり手柄に応じてご褒美があたえられる=プラス方向にベクトルが働くわけですが、撤退戦ではいかにマイナスを小さくするかが重要なわけです。
 私自身、商品企画、拡販というのをやっていますが、いろいろな理由でやめちゃったものもいくつか見ています。ぶっちゃけ、販売中止といっても、以後のロードマップを提示しないといけないとか、利益がでるのではなく損実を少なくするかの説明とか、ちゃんとできてもあまり褒めてもらえる仕事でもないとか、手間がかかるにしてはモチベーションの上がるものでないのは確か。いつのまにか止められる冷やし中華がうらやましい

 で、撤退戦として有名なエピソードとしては、関が原における薩摩藩主、島津 義弘(しまづ よしひろ)による歴史上類を見ないという”正面突破の撤退戦”。しかも徳川家康の本陣近くを通過するというおまけ付きです。いわば、関が原の合戦における最後のクライマックスなんですが、このエピソードを知ったのは、今回ご紹介するみなもと太郎による”風雲児たち”でした。

 この退却戦は「島津の退き口」と呼ばれたそうですが、その戦法は”捨て奸(すてがまり)と言われる、何人かずつが留まって死ぬまで敵の足止めをし、それが全滅するとまた新しい足止め隊を残す”という壮絶なものです(Wikipediaより引用)。
 よく小説などで、”撤退戦を行う敵には一部に退路を残し、完全包囲をしてはいけない。敵が死に物狂いで戦うから。窮鼠猫を噛むことになる危険がある”なんてのが出ていますが、追撃側の徳川軍もそれなりの被害を出しています。

 この戦いが全国にその名を轟かせ、大将の島津 義弘自身もかろうじて敵中突破に成功し薩摩藩まで逃れたこともあって、”関が原後”の外交折衝に役立つことになります。このへんの政治的なエピソードもちゃんと”風雲児たち”に書かれているんですね。
 マンガというと絵になる戦いばかりと思われるかもしれませんが、むしろ歴史を決めるのは戦いの結果としての”政治”であって、それがなければ歴史モノと言えないと思っています。そういう点も含めて”風雲児たち”は立派な歴史マンガになっています。

 ”風雲児たち”は江戸時代編で20巻、幕末編で14巻(2009年7月に15巻が発売予定)と大河マンガの趣です。また、巻末に脚注ならぬ”ギャク注”というのもあって、現代の社会状況もフォローできます。
 基本的には”ギャグマンガ”の系譜なんですが、純粋にマンガとしての面白さでいえば、石ノ森章太郎による”マンガ 日本の歴史(*2)”よりも上だと思っています。
 暦女ブームの昨今、もっと注目されてもいい作品ですので、ぜひご一読のほどを。


 ふと気がついたんですが、日本の歴史モノってあんまり読んでないんですね。最近だと新選組血風録(*3)ぐらいかな~。だいたいおぢさん世代というのは歴史の薀蓄たれるもんですが、NHKの大河ドラマも見ないし・・・(*4)
 むしろ、中国史の小説の方をよく読んでます(*5)。


《脚注》
(*1)作るのがめんどいので
 やはり、キュウリ、錦糸卵、ハム、トマトは入れたいものですが、ひとり分でこれだけそろえるのはやはり面倒。というか、量を買うと安くなるんですが賞味期限との戦いになるのでけっこう割高になります。
 どなたか食べに来てくださるならごちそうしますので、コメントください。神奈川県東部に在住です。
(*2)マンガ 日本の歴史
 弥生時代から第二次世界大戦後までの日本の歴史をつづった正統派学習マンガ。中央公論社の文庫版にて入手可能。
(*3)新選組血風録
 司馬 遼太郎による連作短編集。角川文庫他。なんでこれ読む気になったんだっけ?
 亡くなった父親は司馬 遼太郎が好きでよく読んでたんですけどね・・・
(*4)NHKの大河ドラマも見ないし・・・
 早起きしてブログ書いていますので、日曜日はサザエさん終わったら寝てます。
(*5)中国史の小説の方をよく読んでます
 これは田中芳樹の影響。銀河英雄伝説やタイタニアで有名なSF作家ですが、中国史の小説も多数出しています。

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