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2009年7月

聖地巡礼、赤福氷!(半分の月がのぼる空/赤福氷/砲台山)

 ども、かき氷はウィスキー派(*1)のたいちろ~です。
 さて、今回のお題は”かき氷で一番好きな味は何?”ですが、個人的には練乳とかカルピスとは乳製品系が好みです。でもこれでは面白くないのでちょっとひねって地域限定、夏季限定(*2)の”赤福氷”をご紹介。
 なんでそんなマイナーな食べ物を知っているかというと、”半分の月がのぼる空”で主人公の少年、少女がデートで食べに行っているからです。

Aka_koori_pic_01 0807263 左の写真が赤福氷。赤福のホームページから
右は砲台山から望む伊勢市。たいちろ~さんの撮影です。



【本】半分の月がのぼる空(橋本紡 電撃文庫)
 病弱な文学少女,秋庭 里香(あきば りか)と、へたれだけどやるときはやる戎崎 裕一(えざき ゆういち)の伊勢を舞台にした”Boy Meets Girl”のライトノベル。
 いつ死んでもおかしくない里香の病状から、ハッピーエンドが約束されていない恋愛小説。でも、”生きている限りがんばれ!”とお父さんは思ってしまうのです。
【旅行】伊勢の赤福氷
 写真ではわかりませんが、抹茶のかき氷の底に赤福餅がはいっています。私は抹茶がだめなので(*3)ムリいってみぞれ味にしてもらいました。
【旅行】砲台山
 里香と裕一がつきあうきっかけになった山。正式名称は”虎尾山(とらおやま)”。2008年に訪れた時は工事中だったので、道を探すのにずいぶん苦労しました。


 実は、”半分の月がのぼる空が面白いよ”と紹介してくれたのは、友人の高校生の息子さん。いや~、はまりました。主人公の秋庭 里香は、病弱、ツンデレ、ロングヘアという三拍子そろった正統派文学美少女!(*5)
 で、この本を読んで昨年伊勢に行ってまいりました。いわゆる財力にモノをいわした大人の聖地巡礼Part2(*6)です。

 伊勢神宮の内宮、外宮(げくう)、砲台山などをまわって、伊勢うどんと、まんぷく食堂(小説ではまんぷく亭)のからあげ丼を食しました。で、仕上げが”赤福氷”! 熱射病になりそうな炎天下を自転車で走り回っていたので(*7)、とってもおいしゅうございました。
 伊勢に在住の方か小説を読まれた方でないと伊勢神宮以外は何の話かわからないかもしれませんが、こういった小説の舞台になった街に行くのはけっこう好きです。”時をかける少女”の尾道とかメジャーな観光地もありますし、NHKの大河ドラマなんかだと街ぐるみで観光誘致しています。
 だから、ライトノベルやマンガだからといってヲタク扱いするのはいかがなものかと・・・
 
 ”半分の月がのぼる空”は全8巻とけっこう長いですが、意外と伊勢の狭い範囲がモデルになっています。里香が病弱なこともあって、舞台が病院のシーンが多いですがその分文学作品が多くモチーフになっています。特に2巻に出てくる”銀河鉄道の夜(*8)”なんかはいいですね。仲良しのジョバンニとカンパネルラは、里香と裕一の淡い付き合いを連想させますし。二人の乗った銀河鉄道を病院のベットから見上げる里香なんてのはとっても絵になります。
 そういえば、昨日、鉄道ヲタクの友人と呑んでまして、”いわて銀河鉄道”の話が出ましたね。こんど乗りに行ってみようかな。


 ところで、”半分の月がのぼる空”って、ライトノベルとしては唯一「原作小説・漫画・ドラマCD・アニメ実写ドラマ(*9)・実写映画」の6分野で作品化されているとのこと(Wikipediaより)。にもかかわらず、昨年伊勢を訪問したときはほとんど観光化されていませんでしたね。工事中だったこともありますが、砲台山の看板すら出ていなかったし。でも、この本のファンらしい学生がちゃんと4名も来てました。
 ”伊勢神宮”だけを観光資源だよりにしているとしっぺ返しを食いますよ。少しは鷲宮町(*10)を見習って欲しいものです。

 イラストの山本ケイジの絵がいかにもラノベ系なので、おぢさんが電車の中で素で読むには恥ずかしいかもしれませんが、けっこうのめりこめます。虚心坦懐に読んでください。


《脚注》
(*1)かき氷はウィスキー派
 さすがに反則かと思ったので本編では書いていませんが、正確には冬の飲み物。氷点下の雪山でパウダースノーをコップに入れてウィスキーを入れるのが正しい飲み方。学生時代はこれをやりたいがために雪山に登っていたといっても過言ではありません。
(*2)地域限定、夏季限定
 赤福のホームページによると、4月24日(本店のみ6月26日)からの夏季限定で、食べることのできる店も三重県で6ケ所、名古屋で2ケ所のみです。
(*3)私は抹茶がだめなので
  たいがい好き嫌いはないんですが、抹茶だけはダメ。でも、奥様は日本茶インストラクター(*4)の資格保有者なんですね~~
(*4)日本茶インストラクター
 日本茶インストラクター協会による資格試験があります。この協会は日本茶の更なる普及活動の推進を行うことを目的に設立されたNPO法人。
 奥様によると、資格保有者はお茶屋さんの人か、農政担当の公務員が多いとのこと。
(*5)病弱、ツンデレ、ロングヘヤーという~
 すいません、おもいっきりストライクゾーンど真ん中なんです。
(*6)聖地巡礼Part2
 Part1は”鎌倉にうさまんを食べに行く”。こちらは桜庭一樹の”荒野”から。詳しくはこちらで
(*7)自転車で走り回っていたので
 内宮、外宮など、少し離れているのでレンタサイクルを借りて回りました。自転車で移動するには適当な距離ですが、夏に行かれる方は水分補給をしっかり取ってください。
(*8)銀河鉄道の夜
 宮沢賢治による童話の傑作。孤独な少年ジョバンニと、友人カムパネルラの二人が銀河鉄道に乗って旅をするという物語。少年の友情、銀河鉄道の車窓から見える星々のイマジネーションが文学少女の心をがっちりとらえているのか、本書のほかに野村 美月の“文学少女シリーズ”なんかにも出てきます。私もこれらをきっかけに読みました。
(*9)実写ドラマ
 橋本淳に、石田未来に、吉野公佳にとけっこうなメンバーが出演していますが、ロケ地は伊勢市ではなく栃木県佐野市。このへんにも伊勢市の脇の甘さが見受けられます。
(*10)鷲宮町
 埼玉県の北東にある町ですが、この街にある”鷲宮神社”はアニメの”らき☆すた”に登場したことで初詣の参拝客が2007年の13万人から09年には県内第2位の42万人となりました。今では、”平成のお伊勢参り”と称されるそうです。
 いわゆる”萌えおこし”の代表例。詳しくは、北海道大学観光学高等研究センター研究チームのHPをご参照ください。

不完全な死体が輝く時(ぼくらの世界/松葉 他)

 ども、昨日、高校時代の友達と呑みにいってたたいちろ~です。
 さて、今回のお題は”線香花火のような、はかなく切ない思い出”ですが、涙腺のゆるんだ中年のおぢさんにこのネタはいけませんぜ! 泣いてしまうやろー(*1)
 高校時代って、卒業という約束された別れに向かってひた走るもの。でも、今でもこうやって会えるっていうのはすばらしいことなんでしょうね。

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写真はたいちろ~さんの撮影
近所の松葉。


【本】ぼくらの世界(栗本薫 講談社文庫)
 ぼく栗本薫、ぼくが書いた「ぼくらの時代」という推理小説が、かの有名なシャーロッホームズ賞を貰うことになったんだ。ところがその授賞式で殺人事件が起こって・・・
 モラトリアム青年、薫くんに、過去の夢を捨てきれない老作家、老作家を見返すことだけが人生の目的になった作家志望の青年・・・
 それぞれの登場人物が夢と挫折をもった推理小説的青春小説。
【花】牡丹⇒松葉⇒柳⇒散り菊
 調べて初めて知りましたが、線香花火って先に玉ができる時を”牡丹”、火花をちらす時を”松葉”、激しく燃える時を”柳”、消える直前の”散り菊”というのだそうです。


 ”ぼくは不完全な死体として生まれ、完全な死体になる(*2)”と言ったのは寺山修司。昨日会った友人達は、高校2年生のときに知り合ったんで、実際に一緒だったのはほぼ2年間。完全な死体になるまであとどれぐらいかはわかりませんが、おそらく人生の何十分の一の時間。でもかけがいのない時間
 今では子供達が高校生になって、こちらは親の立場になりましたが、子供達はそんなすてきな高校生活を送ったんでしょうか?


 栗本薫さんが亡くなられたのをきっかけに、改めて”ぼくらシリーズ(*3)”を読み返しています。ちょうど昨日読んでいたのが3作目の”ぼくらの世界”。この作品は主人公の栗本薫がシャーロック・ホームズ賞を受賞して作家としてデビューし、友人のヤスヒコは結婚し、同じく友人の信はインドに旅立つエピソードが書かれています。かつては”三位一体”とまで言われたグループがそれぞれの道を歩き出すところで終わっています

  その夢は消えたけれども、そのかわり、ぼくも走る。
  信も、ヤスも、走っていれば、
  いつかきっとどこかで会えるにちがいない。
(本書より)

 結局、人は生きている以上、前に進まざるを得ないんでしょうね。河に浮ぶ木の葉が自分ではなにもしなくても、川下に流れていくように。

  甲野乙骨は意気軒昂と、書きあげられら出版界が震撼するはずの大作について
  話していたではないか
  彼には老いたりといえど気概とも、夢もあるのだ。
   (中略)
  ただひとつ云えるのは、
  ぼくは、死ぬときまで次作の構想をねりつづけていた正史のように死にたい(*4)、
  ということだけだった。(本書より)

 栗本薫さんが亡くなられた時もやはりこう思われていたのでしょうか。今回出席した友人も”グインサーガの続きはどうなるのか?(*5)”と言ってました。

 チャップリンではありませんが、老いてなお”次こそが最高(*6)”といえる気持ちを持ち続けることが大切なのかも。線香花火のように、”もう一回光るかな?”という期待と不安こそが刹那の美なのかもしれません。

 でも、そんなことを考えなくてもあってくれるのが友達でもあるんでしょうけどね。

 追記
  出席できなかった元カノからのメール
   ”あっかんべ~


《脚注》
(*1)泣いてしまうやろー
 元ネタは若手お笑いコンビ、Wエンジンの”惚れてまうやろー!”。こういったシチュエーションコメディって、けっこう好きです。
(*2)ぼくは不完全な死体として生まれ、完全な死体になる
  昭和十年十二月十日に ぼくは不完全な死体として生まれ
  何十年かゝって 完全な死体となるのである

  そのときが来たら ぼくは思いあたるだろう
  青森県浦町字橋本の 小さな陽あたりのいゝ家の庭で
  外に向って育ちすぎた桜の木が
  内部から成長をはじめるときが来たことを
  子供の頃、ぼくは 汽車の口真似が上手かった
  ぼくは 世界の涯てが
  自分自身の夢のなかにしかないことを 知っていたのだ
    寺山修司 ”懐かしのわが家”より
(*3)ぼくらシリーズ
 栗本薫、石森信、加藤泰彦を主人公とする推理小説。”ぼくらの時代(第24回江戸川乱歩賞受賞)”、”ぼくらの気持”、”ぼくらの世界”の三部作のこと。
(*4)正史のように死にたい
  推理作家”横溝 正史”のこと。”犬神家の一族”をはじめとする名探偵”金田一耕助”の生みの親。
 ちなみに、並び称される松本清張の作家デビューは40歳を超えてからなので、おぢさん世代も捨てたもんではありません
(*5)グインサーガの続きはどうなるのか?
 栗本薫のヒロイック・ファンタジー小説。2009年7月現在で正伝が127巻、外伝が21巻とギネス非公認ながら、単一の作家では世界最長の小説。まだ読んでいませんが、栗本薫の死去に伴い今後どうなるかはSFファンの注目するところです。
(*6)次こそが最高
 喜劇王チャップリンに対して、「あなたの代表作は何ですか?」という記者の質問に対するてチャップリンの答え。
 「NEXT ONE(次回作だ)」

名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ(終戦のローレライ/椰子)

 ども、ふるさとの岸を離れて単身赴任中のたいちろ~です。
 さて、今回のお題は”あなたが海で聴きたい曲は?”ですが、おそらく、このネタで最も暗い選曲”椰子の実(*1)”でしょうかね。
 夏の海といえば、TUBEにサザンに加山雄三にと、明るい曲が目白押しというになにゆえにこの曲かというと、私の住んでいる町の夕方にこの曲がかかるんですね。ちょうど”夕焼け小焼け”のノリです。

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写真はたいちろ~さんの撮影
神戸のハーバーランドにて




【本】終戦のローレライ(福井晴敏 講談社文庫他)
 ナチス・ドイツが開発した特殊兵器「ローレライシステム」をした潜水艦伊五〇七(*2)は、3発目の原爆投下を阻止すべく、単身アメリカ軍に挑む・・・
 2005年に香椎由宇(仮面ライダーの妻)主演により”ローレライ”の名で映画化。
【花】椰子の実
 英語ではココナッツ (coconut) 。果実は繊維質の厚い殻に包まれていて、中に大きな胚乳(お菓子なんかで使われる部分)があるのが特徴。
 ジャイアント馬場が得意としたプロレスのワザに”椰子の実割り(ココナッツクラッシュ)”というのがありましたが、本当にこれで割れるかどうかは不明。


  名も知らぬ 遠き島より
  流れ寄る 椰子の実一つ
  故郷(ふるさと)の岸を 離れて
  汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)


 この曲の作詞は島崎藤村(*3)。椰子の実の漂泊の旅に自分が故郷を離れてさまよう憂いを重ねて読んだという詩です。(全詩はこちらから
 いや~、単身赴任のおとうさんとしては、心にしみる名曲です。

 で、今回の本ですが、この曲がモチーフのひとつになっているのが”終戦のローレライ”。軍事小説のヒットメーカ、福井晴敏が終戦をテーマに扱った作品です。
 テイストとしては、”沈黙の艦隊”に”機動戦士ガンダム”をぶち込んで”宇宙戦艦ヤマト”でかき回したような作品(*4)。ま、これだけ聞いて話の想像がつく人がいらたお化けでしょうから解説を少し。
 潜水艦に搭載された「ローレライシステム」とは、主人公、パウラ・A・エブナーの水を媒介とした感知能力を見える化するシステム。そのお兄さんが、元ナチス親衛隊士官のフリッツ・S・エブナー。ガンダムのシャア少佐とセイラさんを彷彿とさせるお二人。パウラの能力はララァっぽいし(*5)。
 このシステムをたよりに、アメリカ軍の艦隊に阻止する絶望的な戦いを挑むことになります。

 で、この物語の中でエブナーが歌うのが”椰子の実”の歌。

   思いやる 八重(やえ)の汐々(しおじお)
  いずれの日にか 国に帰らん


 索敵の切り札である「ローレライシステム」を切り離したあと、沈没していく艦の中で歌われるこの曲は感動的なシーンです。
 映画で使われているヘイリーの”モーツァルトの子守唄”も捨てがたいですが、音楽の使われ方としては、原作のほうが好きですね。

 ”終戦のローレライ”は文庫本4冊とけっこうなボリュームですが、一気に読めました。映画”ローレライ”の原作ということで、基本的な話の流れは同じですが話の広がりは原作のほうが上。映画でも2~3部作にしてもいいから原作のエピソードをもっと入れて欲しかったです。
 日本の叙情歌が小説でこれほどまでに上手く使われている例はなかなかありません。
 映画を見た方にも、そうでない方にもお勧めの一冊です。

 ところで私は、いずれの日にか 家族の元に帰ることができるでしょうか?


《脚注》
(*1)椰子の実
 上ではスタンダードなところで”夏川りみバージョン”にリンクしますが、ジャズ風の”姿月あさとバージョン”とか妙に明るい”矢野顕子バージョン”もあります。お好きなアレンジでお楽しみ下さい。
(*2)伊五〇七
 ”伊XX”は、大日本帝国海軍の潜水艦につくナンバー。
 ちなみに、東宝の特撮映画の傑作”海底軍艦”に 登場するスーパーメカ”轟天号(ごうてんごう)”の番号は”伊403”。”ドリルは男のロマンだ!”の原点のひとつ。
(*3)島崎藤村
  詩集”若菜集”、小説”夜明け前”などで知られる詩人、小説家。”若菜集”に収録された”初恋”は高校時代にどきどきしながら読みました。
(*4)”沈黙の艦隊”に”機動戦士ガンダム”をぶち込んで~
 ”沈黙の艦隊”はかわぐちかいじによる潜水艦マンガの傑作、”機動戦士ガンダム”はニュータイプ(一種の超能力者)による戦いを描いたロボットアニメの金字塔、”宇宙戦艦ヤマト”は松本零士原作のSFアニメの名作。完結編で沖田艦長とともに自沈。
(*5)ガンダムのシャア少佐とセイラさんを彷彿とさせるお二人
 そういえば、福井晴敏は、”∀(ターンエー)ガンダム”のノベライゼーション”月に繭 地には果実”とか書いてるし。アニメは見ていませんが、ノベライゼーションはけっこう面白かったです。

昔ここで働いていてね、かわいい女だった(さよなら、愛しい人/サルビア)

 ども、愛のさすらい人、たいちろ~です。
 さて、今回のお題は”あなたは愛したい派?愛されたい派?”ですが、まあ、愛する派でしょうか。なぜなら、”愛するって耐えること”なので(*1)、未だに離婚をしていない忍耐の人である私は愛する派の人なのでしょう。もっとも、奥様も同じことを言っていますが・・・
 ということで、今回紹介する本は愛する男の悲哀を描いた”さよなら、愛しい人”です。

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写真はたいちろ~さんの撮影
近所の園芸店にあったブルーサルビアです





【本】さよなら、愛しい人(レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳 早川書房)
 刑務所から出所したばかりのマロイは、8年前に別れた恋人ヴェルマを探しに黒人街の酒場にやってきたが、そこで殺人を犯してしまう。偶然、居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、逃亡したマロイと女を探して事件に巻き込まれていく・・・
 ハードボイルド史上もっとも有名なマーロウものの第2作。原題は”Farewell, My Lovely”。2009年に村上春樹の訳(*1)で出版されました。
【花】サルビア
 シソ科の一年生。赤いサルビアの花言葉は”あなたのことばかり思う”、青いサルビアの花言葉は”永遠にあなたのもの”です。


 銀行強盗で8年の刑期を終えて出所したへら鹿(ムース)・マロイは2m近い大男で、酒場の用心棒を投げ飛ばすほどの怪力の持ち主。でも、昔の恋人”ヴェルマ”のことを話すときはとっても純なんですね。表題の”昔ここで働いていてね、かわいい女だった”は、マロイがマーロウに恋人を説明するときのセリフ。おそらくこのセリフのおかげで、マーロウは金にもならない苦労を背負い込むことになりますが、言ってみればそれこそがハードボイルドの真骨頂かもしれません。

 以前に書いたサム・スペード(*3)もそうですが、ハードボイルドとは”タフガイ”、”やさしさ”、”己の心情への忠実さ”

  If I wasn't hard,
   I wouldn't be alive.
  If I couldn't ever be gentle,
   I wouldn't deserve to be alive

  しっかりしていなかったら、生きていられない。
  やさしくなれなかったら、生きている資格がない
(*4)
    (”プレイバック”より 清水俊二訳)

 だから、ハードボイルドの男達って愛されるんでしょう。
 時として利用される愛もありますが・・・
 この本に登場するマロイにしても、8年間同じ女性を愛し続けて、裏切らたとわかっても死を称揚と受け入れているし、マーロウにしても女性の罪を告発するのは己にある矜持によるもので、決して恨みによるものではありません。
 (あんまり書くとネタバレになるので、このへんで)

 そんなマーロウに愛を捧げる女性”アン・リオーダン”も登場しています。マーロウ自身、口が悪いというか相当な毒舌家で、現実にマーロウのようなセリフをはけば嫌われるのは必至ですが、それを補ってあまりある魅力的な男性です。

  アン  :みんながよってたかってあなたの頭をぶちのめし、
       首を絞め、顎に一発食らわせ、体を麻薬漬けにする。(中略)
  マーロウ:遠慮するなよ、言いたい事は言った方がいい
  アン  :私はキスされたいのよ。ひどい人ね。

 言わせて見たいものです。

 さて、ハードボイルドなマーロウですが、以外と花の記述も見られます。作中で繰り返し出てくるのが”サルビア”。マーロウがぶちのめされる場所でもサルビアの匂いがしています。
 で、調べてみてわかりましたが、サルビアの花言葉が”あなたのことばかり思う”、”永遠にあなたのもの”。まさにマロイを思わせる花言葉です。私も含めてほとんど知られていない知識でしょうが(*5)、こういった細かいとことろを知っていると、単なるタフガイな男達の物語でない面を楽しめるかも。


 ”さよなら、愛しい人”は、”ロング・グッドバイ(*6)”に続く村上春樹訳によるマーロウものの2冊目。ぜひ、”大いなる眠り(*7)”なんかも訳して欲しいです。なにはともあれ、古典的名作がまた読まれることは喜ばしいことです。

 迷走の上の解散とか、麻生降ろしが出たり引っ込んだりとか(*8)、なんだか芯が通っていないことが多い昨今、こういった己に忠実な男達の物語なんかもいいですよ。
 お勧めの一冊です。


《脚注》
(*1)”愛するって耐えること”なので
 有名なフレーズの割には出典を知らなかったので調べてみたところ、浅丘ルリ子のシングルレコード”愛の化石”のフレーズでした。浅丘ルリ子は耐え切れず石坂浩二と離婚しました。
(*2)村上春樹の訳
 それまでは清水俊二訳が有名。邦題は”さらば愛しき女(ひと)よ”。どちらかというとこちらの邦題のほうが好きです。
 ちなみにルパン三世TV第2シリーズの最終話のタイトルが”さらば愛しきルパンよ”。監督は宮崎駿で”風の谷のナウシカ”や”天空の城ラピュタ”の原点が垣間見える作品です。
(*3)サム・スペード
 ダシール・ハメットによるハードボイルド小説に登場する私立探偵。詳しくはこちらをご参照ください。
(*4)しっかりしていなかったら、生きていられない~
 日本では、角川映画”野生の証明”のキャッチコピーのほうが有名。
  男はタフでなければ生きて行けない。
  優しくなれなければ生きている資格がない

(*5)私も含めてほとんど知られていない知識でしょうが
 私が知らなかっただけかもしれません。外国だと常識なのでしょうか?
(*6)ロング・グッドバイ
 原題は”The Long Goodbye”。オールドファンにとっては”長いお別れ”といったほうがとおりがいいかも。邦題としては、こちらのほうが気に入っています。
(*7)大いなる眠り
 原題は”The Big Sleep”。余談ですが、この題名の連想で、”さらば長き眠り(原 尞)”も読みました。日本のハードボイルド小説の傑作”沢崎シリーズ”の一冊。マーロウへのオマージュが感じられます。こちらもお勧め。
(*8)迷走の上の解散とか~
 このブログは2009年7月23日、麻生内閣解散の直後です。まあ、この人も身内からボコボコにされた末に、解散権という最後の矜持を守った解散劇と言えなくもないですが・・・

目覚めよと呼ぶ声が聞こえる(カンタータ第140番/田園/我が家の朝日)

 ども、目覚まし要らずのたいちろ~です。
 さて、今回のお題は”朝、どうやって起きてる?”ですが、ほとんど勝手に眼が覚めます。出張とかで、よっぽど寝すごすと困るとき意外は目覚まし時計も使いません。

 ”何時まで寝取るんじゃ、ボケ! とっとと起きんかい、このアホンダラ!!(*1)”

という内なる声に呼ばれて眼がさめます
 ということで、今回のテーマは”目覚めよ、と我らに呼びかける声がする”目覚めの音楽(宗教編)であります。

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写真はたいちろ~さんの撮影
自宅の朝の日の出です。



【CD】カンタータ第140番 BWV140(*2)(バッハ)
 タイトルは”目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声(Wachet auf, ruft uns die Stimme)”。ヨハン・セバスティアン・バッハが作曲したカンタータです。カンタータとは単声または多声のための器楽伴奏付の声楽作品のこと。
【CD】交響曲第6番ヘ長調作品68”田園”(ベートーヴェン)
 たぶん、一度は聴かれたことはあるでしょうクラシックの定番。各楽章に標題がつけられた標題音楽としても有名で、第一楽章は”田舎に到着したときの晴れやかな気分”
【旅行】我が家の朝日
 ベランダからとった朝日です。ご覧のとおり、目の前は森以外何もありません。
 冬に撮影したので、雪景色です。


 クラシックはわりと聴く方で、家にもバッハのCDが何枚かあります。どちらかというと本を読むときにかけっぱなしのながら族ですがバッハのカンタータなんかは荘厳な雰囲気でいいですね。クリスチャンでも、敬虔な人生を生きているわけでもありませんが、落ち着いた気分にさせてくれます

 で、今回のお題に合わせて曲名で選んだのがカンタータ第140番”目覚めよと、われらに呼ばわる物見らの声”です。第1曲の歌詞は
 
  目覚めよ、と我らに呼びかける声がする。
  はるか高い塔の上から見張番たちの声だ。
  目覚めよ、エルサレムの町よ!
  今、時は真夜中である。
    (Kenichi Yamagisi’s WebSiteより

 私自身、何時かというより、どうも6~7時間寝ると勝手に眼が覚める体質のようで、早く寝てしまうとけっこう真夜中でも目がさめます。で、ブログを書いていたりして・・・




 上の画像では第一曲ですが、第四曲のオルガン曲に編曲されたものも有名です(BWV645)。一般的にはこちらのほうがご存知かもしれませんね。




 さて、朝の宗教音楽として個人的に思い出があるのは、ベートーヴェンの交響曲第6番”田園”。別にこの曲自身は宗教曲でもなんでもないんですが、学生時代に聞いていた朝のラジオ番組”心のともしび(*3)”のテーマソングだったから。

  ”心に愛がなければ どんなに美しい言葉も 相手の胸に響かない”
     聖パウロの言葉より


 で始まるキリスト教の番組で、学生時代に朝5時ごろ目が覚めてラジオをつけるとこの番組がやっていました。最近は聞いていませんが、今でもやっているみたいです。

 聴いていたのはちょうど受験の時代でして、当時としては夜の”大学祝典序曲(*4)”と朝の”田園”がクラシックの定番でした。学生にとってラジオ全盛の時代でしたから、こういった音楽と思い出というのはダイレクトにリンクしています。オールナイトニッポンのオープニングなんて、正に深夜を代表する曲でしたし。

 まあ、”カンタータ第140番”にしても、”田園”にしても朝起きてさわやかな気分をたのしむBGMであって、目覚まし代わりの音楽には向きません。そのままいい気分でねちゃいそうです。
 
 結局、早起きの秘訣は、酒でも飲んで夜は早く寝るに限るということでしょうか。


《脚注》
(*1)何時まで寝取るんじゃ、ボケ!~
 根が関西人なので、このあたりによしもと文化が根強くでますね~~
(*2)BWV140
 ”BWV”はバッハ作品主題目録番号(Bach-Werke-Verzeichnis)のこと。ドイツ語式に”ベー・ヴェー・ファウ”と読むとかっこいいかも。BMWと間違えてはかっこ悪いです。
 ちなみに、モーツァルトの作品を時系列的に配列した番号が”ケッヘル番号”です。
(*3)心のともしび
 調べてみたところ、ジェームス・ハヤット司祭が京都の河原町教会で創始した”カトリック善き牧者の会(Good Shepherd Movement)”の布教番組。HPでは今でも”心のともしび運動YBU本部”の名称を使っています。
 ちなみみこの番組の前後で”念法眞教 心のいこい”というこちらも宗教番組がやっていました。
(*4)大学祝典序曲 ハ短調(ハ長調) Op.80
 ブラームスの序曲というより、旺文社の”大学受験ラジオ講座”のテーマ曲といったほが有名。最後の放送は学年度だと1994年だそうですので、たぶん30代以上の方ならこの曲=受験のイメージといえばご理解いただけるかと。
 今でも聴くと心が痛いクラシック曲No.1です

人は脳によってのみ生くるにあらず(ポポイ/挿し木)

 ども、不況のおり最近首が危ないたいちろ~です。
 さて、以前に書きましたが私の本の選び方は”本に載っている本を数珠繋ぎに読む”というのをよくやります。で、今回ご紹介するのは桜庭一樹の”書店はタイムマシーン 桜庭一樹読書日記”から倉橋由美子の”ポポイ”であります。

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写真はたいちろ~さんの撮影
近所の園芸店にあったパインアップルです
植木鉢に植えられている人の首に見えないこともありません。




【本】ポポイ(倉橋由美子 新潮文庫他)
 元首相の邸宅に押し入った美少年は仲間により首を切り落とされて果てる。その首は科学の力で生かされて元首相の孫娘・舞が面倒を見ることになるのだか・・・
 現代版”ドウエル教授の首(*1)”といったところでしょうか。
【家庭菜園】挿し木
 茎・葉・根などの一部を切り取って、挿し床に挿すことで増やしていく園芸の手法の一つ。樹木ではサツキ、ハーブだとローズマリー、果実だとパインアップルなどが代表。Wikipediaの解説によると”クローン技術の元祖”。


 ジャンル的にはSFなんでしょうが、倉橋由美子って歴史的仮名遣い(*2)で物語を書く人なので、どの時代の話なのかわからないような不思議な酩酊感に襲われます。文体だけだと最初は明治の話かと思って読み始めましたが、三島由紀夫(*3)が出てきて昭和40年代後半の話のようであり、ワープロやポジトロンCT(*4)とか出てくるので昭和後期の話のようでもあり。

 登場人物も二面性というより混沌といった感じ。主人公の舞は、婚約者がいる貞淑なお嬢さんのように見えて複数の男に抱かれているし、この婚約者も冷徹なマッド・サイエンティストっぽいし。”ポポイ”こと美少年テロリストの首も哲学的なのかそうでないのか? 一番常識人らしいのが全身マヒに近い元首相のおじいさんだし。

 首だけになっても科学の力で生かされているというのは、球根の水耕栽培というよりも、挿し木といった感じでしょうか。遺伝子的には挿し木は元の株と同じものだそうですが、首だけになった人間の挿し木は元の人間とは異なる意識を持つ新しい生命のようです。

 首だけになった元テロリストの言葉

  ボクノ頭脳ニハ宇宙ノアラユルトコロカラ絶エズ光ヤ宇宙線ト一緒ニ
  宇宙情報ガ降リカカッテクル。
   (中略)
  要スルニ、今ノボクハ宇宙カラ聞コエテクル音楽ノヤウナモノニ
  ボク自身ヲ開放シテヰル

 これに対する元首相のコメント

  例ヘバ、神、私、宇宙、意識、存在、生命、真実、自由、永遠、救ヒ、平和、
  超越、死、再生、メッセージ、人間、世界、善悪、正邪、美醜・・・
  ソレニ比喩的表現ノタメノイクツカ具体的ナモノヲ指ス言葉・・・
  ソレダケアレバドンナ神秘的思想デモ語レル。


                         (本書より引用)

 夢見がちなテロリストとリアリスムのかたまりのような政治家の対比が興味深いです。
 SFとは”サイエンス・フィクション”のほかに”スペキュレイティブ・フィクション(*5)”の略だとする意見もありますが、まあ、好き嫌いは分かれるでしょうね。私はけっこう好きです。
 映像化するなら、押井守(*6)あたりに監督をさせれば面白いかも


 最後に同じく元首相の言葉から

  自我ヲササエテヰルノハ記憶、ツマリ過去ノ貯蔵庫ダ。
  人間ハ現在ヲ生キルノデハナクテ、
  コノ過去ノ貯蔵庫カラ引キ出シタモノヲ消費シテ生キテヰル。

 私のような知識集約型のブログでは、過去の作品の知識をいろいろ引っ張り出して書いています。でも、どんどん新しいものを読んでいかないとストックが尽きてしまうしな~
 なんだか、因果なこと始めちゃいました


《脚注》
(*1)ドウエル教授の首
 ”ソ連のヴェルヌ”ことアレクサンドル・ベリャーエフのSF小説。
 首だけになって生きているドウエル教授の物語。子供のころに読みましたが当時はSFではなく”少年空想科学小説”と呼ばれてましたね、確か。
 読もうかと思ったんですが、子供向け以外はほとんど絶版状態です。
(*2)歴史的仮名遣い
 ”美少年でせう?”とか、”それはさうでせう。首は生きてゐるんですから”とか。
(*3)三島由紀夫
 1970年11月25日、陸上自衛隊東部方面総監部(市ヶ谷駐屯地)のバルコニーで自衛隊決起(=反乱)を促す演説をしたあと割腹自殺。”ポポイ”の中でもこのエピソードが取り上げられています。
(*4)ポジトロンCT
 コンピュータ断層撮影のこと。”CTスキャン”といたほうがとおりが良いかも。画像処理はコンピュータの性能に依存するそうです。1971年に作成された原型の画像作成は大型計算機で2.5時間かかったそうですが、現在ではほぼリアルタイムに画像を確認できるんだそうです。
 なんで、こんな説明をしてるかというと、コンピュータ屋にとってコンピュータの性能というのは時代のイメージとけっこう結びついてるんですね。
(*5)スペキュレイティブ・フィクション(Speculative fiction)
 サイエンスフィクション(空想科学小説)に哲学的な要素を取り込んだもの。思弁小説(しべんしょうせつ)。思弁とは”経験に頼らず、純粋な論理的思考だけで、物事を認識しようとすること(大辞泉)”。
(*6)押井守
 ”攻殻機動隊”、”スカイ・クロラ”などを手がけた映画監督。小難しい理屈をこねまわすアニメを作らせたらこの人の右に出るものはいません。宮崎駿と並び、名前だけでお客を呼べるカリスマ監督であります。

孤高の東京タワーは孤独なのだろうか?(東京タワー/東京タワー)

 ども、母親をガンで亡くしたたいちろ~です。
 今回、”東京タワー オカンとボクと、時々、オトン”を読みました。実はぜんぜん別のネタのために読んだんですが、こんないい話だったんですね。今まで読んでなくて損しました。
 単身赴任も長くなりまして、あたしンちはほとんど母子家庭状態です。月に1回帰るかどうかぐらいですので、まさに”時々オトン”状態。別にいっしょに住めばいいわけなんですが、この年齢になると奥様といい子供たちといいなにがしかしがらみがあるので、なかなか引越しと言うのが難しくなります。子供達がまだ小学校のころに単身赴任を始めたので、その時無理してもつれてくれば良かったんでしょうが、今さら言っても詮無い事です。

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写真はたいちろ~さんの撮影
会社の窓から見た”東京タワー(*1)”です。




【本】東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(リリー・フラキー 扶桑社)
 オカンと母とボクのほとんど母子家庭の2人、そして実質離婚状態のオトンによる家族の物語。200万部を超えるベストセラーながら、予備知識なく読んだので、最初はエッセイ集かと思って読んでました(*2)。
【旅行】東京タワー
 東京都港区芝公園にある電波塔というより東京の観光シンボル的存在。1958年完成と、私とほぼ同い年。だから”老朽化”というのはやめてください。


 正直、けっこう応えましたね、この小説。”東京タワー”に登場するオカンの栄子さんがガンで亡くなっていますが、実は私のオカンもガンで亡くなりました。一度治ったんですが、再発しました。亡くなったのはJR福知山線脱線事故(*3)の直後のことです。臨終に立ち会うことができましたが、最後は吐血とかを繰り返して、本当にしんどそうでした。

  こんなに苦しむぐらいなら、天国に召されたほうがよっぽど楽だろうに・・・

 不謹慎のそしりを免れ得ない発言だとは重々承知していますが、そばにいてもなんにもできない無力な息子としては、それぐらいしか思いつきませんでした。医療には素人ながら、治療して治ることと、延命することは別のことと思っています。直る見込みがあるのであればがんばって治療しますが、見込みがないのであれば、苦しい時間を長引かせるよりいかに楽にしてあげるかという考え方も重要ではないかと思います。少なくとも私自身についてはそうして欲しいと考えています。


 生きている人間の話をします。
 
 子供達から観れば、月に1回帰るだけのオトンです。

  ボクを育ててくれたのは、オカンひとりなのだから。
  オトンは面倒を見てくれるけど、
  ジョン(*4)のように育ててはくれなかった。
  そのための時間は持ってくれなかった。
  口と金では伝わらない大きなものがある。
  時間と手足でしか伝えられない大切なことがある。

                   (本文より)

 まあ、どう言い訳したところで子供達との時間があまり取れていないことは確かです。子供達もやはりこう思っているのでしょうか。子供達が別の土地の大学に行って就職してしまえば、ますます共有する時間もとれなくなりでしょうに。だからといって何かどうできるかというと難しいんですけどね・・・

 本書では東京タワーは都会の象徴のように描かれていますが、建設当時のタワーはまだ数少ない高層建築であったはず。オトンも大きな存在であるかもしれませんが、けっこう孤独であるのかもしれないと、ふと思ったりしました

 この本を読んで書きたいことはいろいろあったんですが、意外と文章にまとまりませんでした。こんなことは珍しいんですけどね。暗い話題になってしまいましたが青春の苦悩と楽しさとか、面白い話題も入っている本です。ベストセラーなので今さらですがご一読をお勧めする一冊です。


《脚注》
(*1)東京タワー
 かつては、高いものの代名詞(高さ332.6m)でしたが、こうやって見ると東京って本当に高いビルが多いですね。写真には写ってないですが、会社の窓からは新宿新都庁とか六本木ヒルズ森タワーなんかも見えます。
(*2)最初はエッセイ集かと思って読んでました
 実際、連載開始時(創刊号)は”連載長編エッセイ”だったそうです。
(*3)JR福知山線脱線事故
 2005年4月25日にJR尼崎駅近くで発生。107名の死者を出した事故。病院の待合室のTVではこのニューズばかりやっていました。
 この事故のすぐ後に、奥様が乗ろうとしていた大阪発仙台行きの夜行バスでも死亡事故が発生していています。奥様は”おばあちゃんが乗るの止めてくれたんやろね”と言っていました。
(*4)ジョン
 ビートルズのジョン・レノンのこと。この文章の前にジョン・レノンの子育てのこと、凶弾にたおれたこと(1980年12月8日)のエピソードが書かれています。

戦国武将のホンネ?!(殿といっしょ/戦国武将のララバイ/関興寺)

 ども、戦国武将の生まれ変わりでないたいちろ~です。
 前回、歴史マンガ”風雲児たち”のブログを書いたんですが、いろいろ調べてみると戦国武将といっても、さまざまなキャラクターがいるんですね。ひょっとしてヒーロー然としたあの人だって、ひょっとしたら・・・みたいなことがあるのかも。
 ということで、そんなネタを2本ご紹介。"殿といっしょ"、"戦国武将のララバイ”です。
 歴史にロマンを求める歴女の皆さんにはお勧めできないネタです。

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写真はたいちろ~さんの撮影
”天地人(*1)”でおなじみになりました関興寺(関興庵)です。



【本】殿といっしょ(大羽快 メディアファクトリー)
 戦国時代を扱った4コママンガ。日経新聞だったか朝日新聞だったかにマンガの広告が載るのが珍しかったので読みました。まあ、歴史マニアから見れば1:9ぐらいに賛否両論に分かれそうな作品です(*2)。
【CD】戦国武将のララバイ(山本正之)
 中日ドラゴンズ応援歌”燃えよドラゴンズ!”の作詞・作曲、”タイムボカンシリーズ”の音楽を担当した脱力系フォークの巨匠”山本正之”の曲。まず聴いてみて下さい
 ”山本正之’88”(ダブリューイーエー・ジャパン)に収録
【旅行】関興寺(かんこうじ)
 新潟県南魚沼市にある臨済宗のお寺。上杉氏から寄進された大般若経を味噌樽の中に入れて守ったとの言い伝えから「関興寺の味噌なめたか(*3)」という言葉が生まれました。
 直江兼続、上杉景勝のゆかりのお寺でもあります。


 "殿といっしょ"は、戦国武将をちゃかしているマンガなんですがまた”いかにもありそうな”(あるのか?)話になっています。
 たとえば”天地人”の登場人物だと
  
  直江兼続:上杉景勝をあやつる(おちょくる)イケメンのに~ちゃん
  上杉景勝:いかつい顔だが、単なる無口、傷つきやすいおっさん
  前田慶次:突っ込みどころ満載のモヒカンのあんちゃん。意外といい人。
  仙桃院 :景勝の母親ながら、おミズファッション。巨乳。

 ほかにも、お笑いに命をかける豊臣秀吉とか、眼帯マニアの伊達政宗とか、正宗の突っ込み役の片倉小十郎(景綱)とか・・・

 で、これが行くとこまで行っちゃったのが、山本正之の”戦国武将のララバイ”。信長、秀吉、家康という戦国武将の3ヒーロが、実は臆病モノで戦争なんかしたくなたっかという曲。強引に言えば、”戦国武将の反戦ソング”。
 "YouTube版”では、某ゲームのかっこいい画面と、山本正之のコミカルな音楽のアンマッチが最高に面白いです。ゲームファンも歴史マニアも”それはないだろ~”と突っ込みありそうな仕上がり。


 でも、考えてみると、歴史モノって史料や遺物から物語を構成をしているわけで、本人にインタビューをしたわけでもなく、実際はどうだったかなんてぶっちゃけわかりません。どの作家の話だったか忘れましたが、”歴史小説とは、残された史料から欠落した部分を想像で埋めていく作業”といった趣旨のことを読んだ記憶があります。
 上記の”殿といっしょ”の作者、大羽快があとがきで”この漫画が存在する上での僕の役割が「話を考えて、作画する」だけに過ぎないことも思い知らされています”といったことを書いていますが、確かに架空SFでもない限り石田三成は関が原で勝っちゃいけないし、徳川家康は少なくとも記録に残される程度には”我慢の人”だと思われるエピソートなんかはあったはず。でも、このようなキャラクター設定の制約条件の中で、いかに物語を組み立てるかが作家の真骨頂だと思います。

 そういった意味では、司馬遼太郎と、大羽快、山本正之のやっていることは大差ないんでしょうね。自由と奔放の違いぐらいで(*4)。

 まあ、現代に生きる人だって強気イッパイのキャラクターと思われていた人でも実はビビリを隠す擬態だったりすることだってままあります。暦女の方々にしても、昔から歴史モノが好きだった女性の方はいっぱいいたはずですが、”おっさんくさい”と言われかねなかったので黙っていただけだったって人もいるんじゃないでしょうか?

 戦国武将の本音だって、意外と”こんなもん”だったのかもしれません。
 そう思ってみても、歴史って面白さに変わりはありませんし。



《脚注》
(*1)天地人
 作家火坂雅志による歴史小説。上杉家当主”上杉景勝”に仕えた家老”直江兼続”を主人公とする小説。2009年度のNHKの大河ドラマで放映していますが見てません。
 ちょうど関興寺を訪れたのは2008年11月でしたので、観光キャンペーンを一所懸命やっていました。
(*2)1:9ぐらいに賛否両論に分かれそうな作品です
 Wikipediaには”巷間にある戦国ギャグと比較しても歴史考証が堅実”とありますが本当??? 比べる対象が違うんじゃないか!
(*3)関興寺の味噌なめたか
 サランラップも無い時代にどうやって味噌の中に隠したんでしょうか? お寺の方に聞きそびれました。
(*4)自由と奔放の違いぐらいで
 辞書で引くと、”自由”とは強制・拘束などを受けない状態のことですが、自らを統御する自律性などの制限が内包している説明になっています。”奔放”は”世間の慣習などに束縛されず自分の思うままに振る舞うさま”(Web版 大辞林)。
 英語で自由奔放は”free and unrestrained”ですが、”unrestrained”は”restrained”=自制した状態の否定(un)”つまり抑制されない, 無制限の, 気ままなという意味です。

文学少女たちよ、永遠であれ!(青年のための読書クラブ/ブーゲンビリア)

 ども、おぢさんのための読書クラブ部長、たいちろ~です。(ウソです)
 今回で、ちょうどブログ100本目のネタになります。まあ、始めて7ケ月ですんで、3日に1本ぐらいです。多いんだか少ないんだかわかりませんが・・・
 ということで、100本目記念(というわけではないですが)、今回のご紹介は桜庭一樹の”青年のための読書クラブ”であります。

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写真はたいちろ~さんの撮影
近所の園芸店のブーゲンビリア。
まだ花は咲いていません




【本】青年のための読書クラブ(桜庭一樹 新潮社)
 お嬢さん学校”聖マリアナ学園”の変わり者集団”読書クラブ”のメンバを主人公とした連作集。浮世離れしていそうで社会の縮図たる学園内に起こる決して”正史”に残らない”黒歴史(*1)”をつづった物語です。
【花】ブーゲンビリア
 オシロイバナ科に属する熱帯性の低木。花びらに見えるところは葉(包葉)で、真ん中の小さい部分が花。花言葉は”情熱、あなたしか見えない”など。ご年配の方には小柳ルミ子の”星の砂(*2)”といったほうがとおりがよろしいかと。


 偶然今週読んだ本で、別に狙ったわけでないんですが、私のブログの趣旨ととても合っています(*3)。
 5本の連作集ですが、哲学的福音南瓜書、苺の香水、ブーゲンビリアの花などのガジェットがいっぱい出てくるし、主人公たちの所属する読書倶楽部にしてからが、学園の雑木林の裏にある崩れかけた赤煉瓦ビルの中だし。
 それぞれの話の底本が、”シラノ・ド・ベルジュラック”、”マクベス”、”緋文字”、”紅はこべ”といった古典作品(*4)。主人公の一人”烏丸紅子”も烏(からす)=黒と紅=赤で、スタンダールの”赤と黒”っぽいっし。

文学少女シリーズ(*5)”なんかもそうですが、やはり読書する美少女というのは、古典的名作なんかも読んでいて欲しいものです。別にマンガを読んじゃいけないってことではなく、幅の広い読書は幅の広い人格と趣味を養うものだとおぢさんは思っているわけです。
 もっとも、同じ文学美少女でも、ツルゲーネフの”初恋”の本の中に投げナイフを入れているなんて物騒な人もいましたが・・・(*6)

 私の本の選び方というのは”本に載っている本を数珠繋ぎに読んでいく"ほうなので、"青年のための読書クラブ"のような本は古典に接するきっかけにとてもいいです。というか、こういったきっかけでもないかぎり、なかなか古典を読む気にならなかったりして。
 元々、週刊誌をほとんど読まない人なので、書評とかブックレビューなんてのをほとんど見ません。こんなブログを書いているわりには、人の紹介する本の情報というのはあんまり気にしない方です。でも、今回ご紹介している桜庭一樹だと”書店はタイムマシーン(*7)”のようなブックレビューを集めた本なんかは読みますけど。ただ、傾向があっているかどうかはその時の気分しだいです。

 本書最後にある、桜庭一樹から文学少女たちへのメッセージより
  
  乙女よ(そして青年たちよ!)、永遠であれ。
  世がどれだけ変わろうと、どぶ鼠の如く、走り続けよ。
  砂塵となって消えるその日まで。
  雄々しく、悲しく、助けあって生きなさい。


 文学少女というと、物静かに本を読んでいるというイメージがありますが(*8)、この小説に登場する少女たちか、ここ一番ではけっこうアクティブ。学園のアイドル”王子”をプロデュースする演出するアザミさんとか、巨大な乳房の迫力で生徒会を追い返すきよ子さんとか、怪盗”ブーゲンビリアの君”の永遠(とわ)さんとか。
 文学少女たちはしなやかに、かつしたたかに学園生活を送っています。

 現在、文学少女の貴女にも、かつて文学少女であった貴女にもオススメしたい1冊です。


《脚注》
(*1)黒歴史
 ”無かったことにしたい事、されている事”を表すスラング。例としては崖の上のポニョ(スタジオジブリ)の主題歌を歌う”藤岡藤巻”のまりちゃんズ時代なんてのがあります。
(*2)星の砂
 1977年に発売された小柳ルミ子のシングル。作詞は”サンデーモーニング(TBS)の関口宏、作曲は”ヒデとロザンナ”の出門英とけっこうな組み合わせです。知らなかった・・・
(*3)私のブログの趣旨ととても合っています
 ”花と本のブログ”です、いちおう。まあ、オタクっぽいネタが多いのはご愛嬌ということで。
(*4)”シラノ・ド・ベルジュラック”~
 それぞれ著者は、エドモン・ロスタン、ウィリアム・シェイクスピア、ナサニエル・ホーソーン、バロネス・オルツィ。”マクベス”は昔読みました。”シラノ”と、”紅はこべ”は今回を機に図書館で予約中。
(*5)文学少女シリーズ
 野村美月による推理小説系ライトノベル。ファミ通文庫より発売中。古典文学をモチーフにしており、この本のおかげで、人間失格(太宰治)や、銀河鉄道の夜(宮沢賢治)を読み返すことになりました。
(*6)ツルゲーネフの”初恋”の中に~
 ”愛と誠(原作 梶原一騎、作画 ながやす巧)”に登場する美少女にして影の大番長(死語)”高原由紀”のこと。愛読書がツルゲーネフの”初恋”。でも、このマンガのおかげで”初恋”も読みましたね。
(*7)書店はタイムマシーン(桜庭一樹 東京創元社)
 副題は”桜庭一樹読書日記”。稀代の本読みである桜庭一樹の読書歴&直木賞受賞ごろの日常生活をつづったエッセイです。
 この本に載っていた” ポポイ (倉橋 由美子)” は次に読む予定。
(*8)物静かに本を読んでいるというイメージがありますが
 ”涼宮ハルヒの憂鬱”に登場する無口キャラ、長門有希さんとか。でも、この人もここ一番では万能の人なんですよね。

腐女子彼女 in 1979(ぼくらの気持/大田区産業会館)

 ども、ずぅえ~ったい腐男子(*1)ではないたいちろ~です。
 栗本薫さんがお亡くなりになったこともあり、久々に”ぼくらシリーズ(*2)”を読み返しています。で、さて、今回ご紹介するの2冊目の”ぼくらの気持”であります。

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写真はたいちろ~さんの撮影
大田区産業会館(現大田南地域行政センター)です。





【本】ぼくらの気持(栗本薫 講談社)
 主人公、栗本薫の友人のヤスヒコが巻き込まれた少女マンガ家殺人事件を解決する探偵小説。
 少女マンガ家”花咲麻紀”が自宅で殺される。その容疑者であるヤスヒコは元ロックバンド”ポーの一族”のメンバで友人の薫と信に助けを求める。その後、ヤスヒコのアリバイを証明できるマンガ同人作家の杏奴麻利(アンヌマリー)が殺されて・・・
【旅行】大田区産業会館
 東京都大田区の産業の環境基盤の整備と活性化のための施設。現在その機能は”大田区産業プラザ”に移転されて、元々の大田区産業会館は改装され”大田南地域行政センター”になっています。


 この作品、推理小説としても面白いんですが、それ以上に興味深いのがこの作品の設定である1979年の少女マンガ界、マンガファンの状況
 当時はオタクも腐女子もいない時代で(*2)、どちらかというとマイナーな存在でした。
 で、同人作家の杏奴麻利が殺される場所が、コミックマーケット(*3)の会場。作中では”区民会館”としか書いてませんが、時代と付き合わせると”大田区産業会館”のことだと思われます。
 でも、このころ既にコミケってあったんですね~
 
  彼(薫=♂)はロックバンドやってるんですけど(信=♂)
   ⇒じゃあ、もちろんあんた達恋人どうしなんでしょ(杏奴=♀)


  こっちが『ソドム(*4)』の同士よ。(中略)
  こっちから紫義童、丸木戸佐渡、それに、紫緒奈津女(*5)。


  髪はオスカル風(*6)に黄色く染め、その上にピンクのおリボンがヒラヒラと・・・

  五段ぐらいにヒダをとったフランス人形もかくやというレースのスカートは・・・

  すでにいっぺん中に入っている奴は、例外なしに腕いっぱいに
  収穫の同人誌を抱えているので・・・


 ま、こういった方々は今ではりっぱな貴腐人(*7)になられておられるのでせう。

 けっこう、オタクっぽいことを書きましたが、言いたかったのは”今も昔もあんあんしかわんないな~”と言うこと。
 最近、この当時の青春推理小説で”ぼくらの時代”とか”アルキメデスは手を汚さない”とかを読みましたが、みんな”近頃の若いモンは”なんですね。
 この作品の時代設定は1979年ですので、このころ大学生ぐらいだった方は今頃お子さんが同じぐらいの年になっているお母さんも多いはず。まあ、目くじら立てずに暖かく見守ってやってもいいんではないかと。

 ”ぼくらの気持”は、推理小説としても楽しめますが、当時の少女マンガとかアニメに詳しい方はされに楽しめます。また、今の若いオタクや腐女子の方も温故知新で読まれてもよいかと思いますよ(*8)。


《脚注》
(*1)腐男子
 ボーイズラブ(BL)・やおい作品を好む男性のこと。元々BL好きの女性が”腐女子”でそのもじり。
(*2)オタクも腐女子もいない時代で~
 諸説ありますが、オタクという言葉が使われだしたのは1983年以降のようです。腐女子ははっきりわかりませんが、用語として一般化したのはたぶん今世紀に入ってからではないかと。
 ちなみに、私は行き先掲示板(電子化されています)で、行き先の大田区民会館を”オタク民会館”と誤変換して笑われました。
(*3)コミックマーケット
 世界最大の同人誌即売会。略称”コミケ”。調べてみると第1回は意外と古く1975年12月21日とのこと。当時の参加者は700名、参加サークル32。それが今では参加者は55万人、参加サークル3万5千のビックイベントです。
 Wikipediaによると1979年の開催は大田区産業会館。
 概要については、”東京大学大学院情報学環 コンテンツ創造科学産学連携教育プログラム(2007年6月)”(PDF)をどうぞ。
(*4)ソドム
 サディズムという言葉の元になった作家マルキ・ド・サドの”ソドム百二十日”からだと思われますが読んでいません。河出文庫にて入手可能。
 ちなみに、杏奴さんの出している同人グループは”ソドムの群”です。
(*5)こっちから紫義童~
 この手の名前につく”紫”ですが、紫には”気品の高く神秘的な色”という意味のほかに、男=青と女=赤を混ぜた”中性的な色=紫”という使い方もあるようです。
 ”忍者飛翔(和田慎二)”という作品に、男でもあり女でもある忍者の”紫(ゆかり)”というのが登場しました。
(*6)オスカル風
 池田理代子著の漫画『ベルサイユのばら』の主人公。男装の麗人にして、マリー・アントワネットの護衛を務める近衛連隊長。
 宝塚歌劇団の公演もあって、1970年代に一大ブームを巻き起こしました。
(*7)貴腐人
 ご年配の腐女子のこと。”怖いもの知らずの腐女子も恐れる存在”だそうです。
(*8)温故知新で読まれてもよいかと思いますよ
 こうやって綺麗にまとめて自分を正当化しようとするところに、おぢさん世代オタクの邪悪な意図が見え隠れします・・・

冷やし中華の終わらない夏(風雲児たち/シソ・ネギ)

 ども、自炊派単身赴任者たいちろ~です。
 今回のお題は”冷やし中華vsそうめん、夏に食べたいのはどっち?”ですが、栄養バランスを考えると冷やし中華なんでしょうが、作るのがめんどいので(*1)、そうめん派です。
 そのかわり、天ぷらでタンパク質と脂肪分を、薬味でビタミンを補給するようにしてます。


_0057 写真はたいちろ~さんの撮影
寮でそだてている薬味(シソ・ネギ)
写真には写っていませんがみょうがも植えてます



【本】風雲児たち(みなもと太郎 リイド社)
 元々幕末の日本を描くのが目的で関が原の戦いから書き始め、幕末に行くまで300ページを超える単行本で20巻かかったという歴史マンガ。現在はやっと幕末編を連載中。 みなもと太郎は”歴史マンガの新境地開拓とマンガ文化への貢献に対して”ということで、2004年に手塚治虫文化賞を受賞。
【花】シソ・ネギ
 ともにおなじみの日本のハーブ(薬味)。けっこう繁殖力が強くて、ネギは根っこの部分を切って植えるだけで育ちます。シソは1年草ですがこぼれ種で芽を出します。写真でシソとネギがくっついているのは、シソが勝手に芽を出したから。


 ところで、表題の”冷やし中華の終わらない夏”ですが、かねがね不思議に思っていることに冷やし中華は”始めました”はあっても、”終わりました”って出ないんですね。まあ、出したところで一銭の得にならないのもわかりますが、いつ終わるんでしょう?
 ということで、今回のお話は”戦いの終わり=撤退戦”であります。

 漢字で”殿(との)”と書いて”しんがり”とも読みます。これは撤退する部隊の中で最後尾の箇所を担当する部隊のことですが、味方の崩壊を防ぎつつ、敵にあたるという最も危険な任務なのだそうです。通常、勝ち戦であれば論功恩賞、つまり手柄に応じてご褒美があたえられる=プラス方向にベクトルが働くわけですが、撤退戦ではいかにマイナスを小さくするかが重要なわけです。
 私自身、商品企画、拡販というのをやっていますが、いろいろな理由でやめちゃったものもいくつか見ています。ぶっちゃけ、販売中止といっても、以後のロードマップを提示しないといけないとか、利益がでるのではなく損実を少なくするかの説明とか、ちゃんとできてもあまり褒めてもらえる仕事でもないとか、手間がかかるにしてはモチベーションの上がるものでないのは確か。いつのまにか止められる冷やし中華がうらやましい

 で、撤退戦として有名なエピソードとしては、関が原における薩摩藩主、島津 義弘(しまづ よしひろ)による歴史上類を見ないという”正面突破の撤退戦”。しかも徳川家康の本陣近くを通過するというおまけ付きです。いわば、関が原の合戦における最後のクライマックスなんですが、このエピソードを知ったのは、今回ご紹介するみなもと太郎による”風雲児たち”でした。

 この退却戦は「島津の退き口」と呼ばれたそうですが、その戦法は”捨て奸(すてがまり)と言われる、何人かずつが留まって死ぬまで敵の足止めをし、それが全滅するとまた新しい足止め隊を残す”という壮絶なものです(Wikipediaより引用)。
 よく小説などで、”撤退戦を行う敵には一部に退路を残し、完全包囲をしてはいけない。敵が死に物狂いで戦うから。窮鼠猫を噛むことになる危険がある”なんてのが出ていますが、追撃側の徳川軍もそれなりの被害を出しています。

 この戦いが全国にその名を轟かせ、大将の島津 義弘自身もかろうじて敵中突破に成功し薩摩藩まで逃れたこともあって、”関が原後”の外交折衝に役立つことになります。このへんの政治的なエピソードもちゃんと”風雲児たち”に書かれているんですね。
 マンガというと絵になる戦いばかりと思われるかもしれませんが、むしろ歴史を決めるのは戦いの結果としての”政治”であって、それがなければ歴史モノと言えないと思っています。そういう点も含めて”風雲児たち”は立派な歴史マンガになっています。

 ”風雲児たち”は江戸時代編で20巻、幕末編で14巻(2009年7月に15巻が発売予定)と大河マンガの趣です。また、巻末に脚注ならぬ”ギャク注”というのもあって、現代の社会状況もフォローできます。
 基本的には”ギャグマンガ”の系譜なんですが、純粋にマンガとしての面白さでいえば、石ノ森章太郎による”マンガ 日本の歴史(*2)”よりも上だと思っています。
 暦女ブームの昨今、もっと注目されてもいい作品ですので、ぜひご一読のほどを。


 ふと気がついたんですが、日本の歴史モノってあんまり読んでないんですね。最近だと新選組血風録(*3)ぐらいかな~。だいたいおぢさん世代というのは歴史の薀蓄たれるもんですが、NHKの大河ドラマも見ないし・・・(*4)
 むしろ、中国史の小説の方をよく読んでます(*5)。


《脚注》
(*1)作るのがめんどいので
 やはり、キュウリ、錦糸卵、ハム、トマトは入れたいものですが、ひとり分でこれだけそろえるのはやはり面倒。というか、量を買うと安くなるんですが賞味期限との戦いになるのでけっこう割高になります。
 どなたか食べに来てくださるならごちそうしますので、コメントください。神奈川県東部に在住です。
(*2)マンガ 日本の歴史
 弥生時代から第二次世界大戦後までの日本の歴史をつづった正統派学習マンガ。中央公論社の文庫版にて入手可能。
(*3)新選組血風録
 司馬 遼太郎による連作短編集。角川文庫他。なんでこれ読む気になったんだっけ?
 亡くなった父親は司馬 遼太郎が好きでよく読んでたんですけどね・・・
(*4)NHKの大河ドラマも見ないし・・・
 早起きしてブログ書いていますので、日曜日はサザエさん終わったら寝てます。
(*5)中国史の小説の方をよく読んでます
 これは田中芳樹の影響。銀河英雄伝説やタイタニアで有名なSF作家ですが、中国史の小説も多数出しています。

荒野に女子あり、十九にして心すでに朽ちたり、たから白銀色に染めちゃった(ファミリーポートレイト/姫林檎)

 ども、最近白髪(しらが)の増えたたいちろ~です。
 さて、今回ご紹介するのは桜庭一樹の”ファミリーポートレイト”です。いや~やっと読めました。元来図書館派の私なので、半年待ちですよ!
 話題作がリアルタイムで読めないのはつらいですが、がんばっていきまっしょい!


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写真はたいちろ~さんの撮影
近所の園芸店にあった姫林檎です
まだ青いですがこの大きさでも、ちゃんと実がなってます




【本】ファミリーポートレイト(桜庭一樹 講談社)
 ママのマコと娘のコマコ。第一部は二人の逃避行、第二部は大都会という荒野を流離うコマコの物語。文壇バーでお話を創るコマコ、文学賞を受賞するコマコがなんとなく桜庭一樹と二重写しになります。
【花】姫林檎(ひめりんご)
 別名”犬林檎”。見たことはありませんが白い花が咲くそうです。調べてみると実は元々鑑賞用で”最近は食べられるものもある”とのこと。花言葉は”名声、誘惑”。


 物語は5歳のコマコが母親のマコとコーエー(公営住宅)から逃げ出して、いろんな場所に移り住むところから始まります。城砦のような町の病院の診察室、若い女性死んだ時、女性の代わりに初夜を迎える儀式をする港町、養豚場の町など。
 母親と死に別れて、実父に引き取られて女子高生になったコマコは姫林檎のような同じ学校の女子生徒とレズビアンの関係になったりします。

 コマコは見分けがつかない同じようなといった意味で女子高生の恋人のことを”姫林檎”といっていますが、姫林檎は小さい姿ながら、ちゃんと成熟していて、しかも観賞用の品種といったところはイマドキの女子高生とよく似ているのかも
 だから、女子校生をつまみ食いしちゃいけないんですってば!(*1)。

 卒業したあと文壇バーでアルバイトをしますが、その時の髪の毛が”面白いから”という理由で白銀色にそめたりしています。表題の”十九にして心すでに朽ちたり”のオリジナルは中国中唐期の漢詩人李賀(りが)の詩”陳商に贈る”より。

  長安有男兒   長安に男児有り
  二十心已朽   二十にして心已(すで)に朽ちたり
   (中略)
  何必須白首   何ぞ必ずしも白首(=しらがあたま)を須(ま)たん

 解説は”枕草子-まくらのそうし”のホームページに詳しく載っていますが(*2)、母親を亡くして虚無的になっているコマコとこの詩がなんとなく重なったので、この詩を表題にしました。

 この後、失踪したり、文学賞をとったり、結婚したりしていますが、物語はコマコが母親のマコから自立する物語であるとも言えます。

 印象的だったのセリフですが

  作家とはある種の、自覚的な多重人格者のことだ。
   (中略)
  生きる痛みが、物語を必要とする人間・・・
  つまりは作家と読者を生むのだ。

 つまりブログを書いている自分というのは

  読者としての自分
  ブロガーとしてブログを書く自分
  オタクな文章を書く自分
  古典文学に耽溺する自分

 の重合体なのかもしれません。

 結論:ブロガーとは救われない人種である・・・


 ”ファミリーポートレイト”は最近脂ののっている桜庭一樹の最新作(*3)。読んで損のない一冊です。


《脚注》
(*1)女子校生をつまみ食いしちゃいけないんですってば!
 もちろん、私はそんなお行儀の悪いことはしてません。なんせ、娘が高校生なもので。
(*2)解説は”枕草子-まくらのそうし”~
 この詩をインターネットで調べると、やたらと”アストロ球団”が出てくるんですね。そりゃ掲載されてたのは知ってましたけど・・・
 ”アストロ球団”は、原作 遠崎史朗、作画 中島徳博による空前絶後の格闘技系プロ野球漫画。1972年に週刊少年ジャンプに掲載(私が中学の頃ですよ!)
こちらの引用は
  花の都に男子あり 二十にしてはや心朽ちたり 
  すでにして道ふさがる 何ぞ白髪を待たん
(*3)最近脂ののっている桜庭一樹の最新作
 別に桜庭一樹さんが太ったという意味ではありません。念のため。

男性とってに女性は、大人にとって子供は永遠の謎である(アルキメデスは手を汚さない/ハンゲショウ)

 ども、血塗られた人生を歩むたいちろ~です。
 今回のお題は”女の人の車内メイクってどう思う?”ですが、なんか、舞台裏を見せられているようで(*1)、あまり好きではないですね。DVDでも”メイキング・オブ・XX”という特典映像がありますが、本編が面白くてこそのメイクングであって、本編なしでいきなりメイキング映像だけ見せられてもな~という感じです。
 まあ、女性からすると”電車の中の見ず知らずのおぢさんに本編を見せる義理はない!”と言われそうですが。
 でも、同じ遅刻しそうで時間がないシチュエーションながら、”パンをかじりながら走る少女”ほどロマンを感じないのはなぜでしょうね?


Hangeshou

写真は”青木繁伸さんのHP”より。
ハンゲショウです。



【本】アルキメデスは手を汚さない(小峰元 講談社)
 1973年、第19回江戸川乱歩賞受賞作。テーマは”近頃の若いモンは!”
 中絶失敗による女子高校生の死亡、弁当による薬物中毒事件、姉の愛人の失踪、その裏に見え隠れする高校生の影・・・
 青春推理小説のさきがけとなった作品です。
【花】ハンゲショウ(半化粧、半夏生)
 ドクダミ科の多年性植物。名前の”半化粧”の由来は葉の一部を残して白く変化する様子から。古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれていたそうです。


 時間がないとはいえ、まったくスッピンというわけでもないでしょうから”半化粧”状態かな?ということで、今回の花はハンゲショウ(半化粧)です。実物を見たことはないですが、写真を見で見ている限り、確かに半分お化粧をしている花魁を連想させますね。
 さて、今回の本は古名の”カタシログサ”⇒”シラクサ(*2)”からの連想でシラクサ生まれのアルキメデスを扱った”アルキメデスは手を汚さない”です(*3)。

 1973年と35年以上前の推理小説ですが、この本を読み返すきっかけになったのが、前回書いた”ぼくらの時代”から。確か、この2冊とも読んだのが高校、大学ぐらいだったので、ほぼ主人公と同じ世代でした。

 で、テーマが同じ”世代間のギャップ”。
 ”ぼくらの時代”の著者、栗本薫は1953年生まれで江戸川乱歩賞の受賞者としては最年少(当時)、”アルキメデスは手を汚さない”の小峰元は1921年生まれで受賞当時は50歳過ぎ(*4)という違いはありますが、テーマは

  栗本薫(若者代表):大人には若いものの気持ちはわからない
  小峰元(大人代表):最近の若者は何を考えているかわからない

と、ほとんど同じ読書感です。

 でも、これって今でもまったく同じ構図なんですよね~
 今回の”女の人の車内メイクってどう思う?”にしてからが、大人vs若者になりそううだし。いかに人間のやっていることに進歩がないかがわかります。
 ウソだと思うなら、多少の風俗的な違いを無視して(*5)”アルキメデスは手を汚さない”を読んで見られるとわかります。現在書かれたといわれてもまったく違和感ありません。

  アルキメデスが発明した殺人機械は、大勢のローマ兵を殺した
  彼は殺人機械を発明しただけで、実際に操作したのはシラクサの兵士たちだ
  だから、アルキメデスの手は汚れていないといえるだろうか
(*6)

 もうひとつの本書のテーマですが、これも現在でも通じる警句。モノであれ、組織であれ、何かを作り出す大人としてかみしめておきたい一言です。

 ”アルキメデスは手を汚さない”は現在でも通用する青春小説の傑作だと思います。小峰元の作品は本書を除いて絶版状態だそうですが、もったいないですね。お読みになりたい方は図書館でお探しください。

《脚注》
(*1)舞台裏を見せられているようで
 ”サードガール(西村しのぶ)”でポーチから落とした口紅にてれる美女というシーンてのがあります。ボーイフレンドが
 ”うっかり舞台裏をのぞいてしまったのかな
とモノローグしていますが、これぐらいの奥ゆかしさがあるほうが好きであります。
(*2)シラクサ(Siracusa)
 イタリア共和国のシチリア島東岸に位置する都市。自然哲学者のアルキメデスはシラクサの出身。行った事はないですが、世界遺産である”パンターリカの岩壁墓地遺跡”があったりとよさそうなところです。
(*3)”カタシログサ”⇒”シラクサ”からの連想で~
 かなり強引な展開ですが、元々”アルキメデスは手を汚さない”の紹介用に調べていてシラクサからシロクサに行き着きました。そのあとコマネタのお題に引っかかったんですが、こんなケースは実は珍しいです。
(*4)小峰元は1921年生まれで受賞当時は50歳過ぎ
 青春推理小説を何作も書かれていますので、読んでいた当時はもっと若い人だと思っていました。
(*5)多少の風俗的な違いを無視して
 たとえば、JRが”国鉄(日本国有鉄道)”になっていたり。ちなみに国鉄が民営化してJRとなったのは1987年。今年(2009年)に入社する新入社員が生まれたあたりの年なんですね・・・
(*6)アルキメデスが発明した殺人機械は、大勢のローマ兵を殺した~
 紀元前4世紀初頭、シラクサの僭主ディオニュシオスはカルタゴに対して戦争を仕掛け、シチリア島全域を支配することに成功。シラクサ出身であるアルキメデスの発明品の中には、古代ローマによるシラクサの包囲に対抗するための軍事兵器もあった。シラクサは3年間持ちこたえたが、紀元前212年陥落。この戦争中に、アルキメデスは殺された。(Wikipediaより抜粋)。
 すいません、世界史苦手なんです。

おやすみ、マイケル(スリラー/横浜外国人墓地)

 ども、ムーンウォーク(*1)はできないたいちろ~です。
 2009年6月25日、マイケル・ジャクソンさんがお亡くなりになりました。享年50歳(*2)。あまり洋楽は得意ではないし、マイケル・ジャクソンの曲もあまり知りませんが、”スリラー”は見ました
 ということで、故人を偲んで、今回は”スリラー”のお話です

Noimage_2
墓地の写真はありません。
変なもの写っていると困るので。


【DVD】スリラー(マイケル・ジャクソン)
 レコード,CD史上最も売れたマイケル・ジャクソンのアルバム。
 ミュージックビデオでは、マイケル自身が狼男になったり、ゾンビ(*3)となってモンスターや他のゾンビと踊り狂うという内容。
【旅行】横浜外国人墓地(The Yokohama Foreign General Cemetery)
 横浜”港の見える丘公園”にある観光スポット。ペリー提督まで由来の遡る歴史ある美しい墓地です。


 アルバム発売は1982年ですが、やはり衝撃的だったのは、ミュージックビデオの方でしたね。英語の歌詞はほとんどわかりませんでしたが、これだけわかりやすい映像化はなかったです。今でこそミュージシャンがイメージビデオを出すのは珍しくないですが当時はこれだけでテレビが特番をやるぐらいでした。

 狼男に変身するマイケルとか、墓地から復活するゾンビとかホラーテイスト満載でした。でも、映画で出てくる墓地ってどうしてああも不気味に撮るんでしょうか。横浜の外国人墓地に行ったことがありますが、もっと清楚で美しいとこなのに。まあ、外国人の墓地なので、エキゾティックだから観光地になるので、日本の”墓場”だったら歴史上の有名人でもない限りデートスポットにはなりにくいのかも(*4)。

 話を戻します。

 世界のスーパースターが自らあんなに不気味なモンスターを演じるというのも結構驚きでした。それまであまりマイケル・ジャクソンを知りませんでしたが、あれで一発で覚えました。
 ”スリラー”ブームは日本にも飛び火して、フラワーダンシングチームによる”日本版スリラー”も登場しましたし(*5)。21世紀にはいると、まんま、”ゾンビーズ(*6)”なんてのも登場するし・・・

 とにかく、おぢさん世代にとって、マイケル・ジャクソンはディスコの”ジョン・トラボルタ”(*7)、ストリートパフォーマンスの”一世風靡セピア”(*8)と並んでダンスのすごさを実感させてくれたエンタテナーです。
 ま、おぢさんだって昔はけっこうダンスを踊ってたんすよ。私はヘタだったけど。だから、今の若いモンが路上でくるくる踊っていてもあんまり目くじらたてるのもいかがなものかと(*9)。

 昨今はスュキャンダルのニュースが目立っていましたが、改めて調べてみるとすごい人だったんだとわかりました。


 だからマイケル、もうゆっくりおやすみ。
 リアル”スリラー”なんかしなくていいから。



 文末ではありますが、故人の冥福をお祈りいたします


《脚注》
(*1)ムーンウォーク
 前に歩いているように見せかけて実は後ろに動いていると言うダンステクニック。マイケルの得意技。
(*2)享年50歳
 マイケルは1958年8月29日生まれ。えっ、私と年 ひとつしか違わないの?!
(*3)ゾンビ
 死体のまま蘇った人間のこと。有名なのはブードゥー教の秘術によって生み出された「生ける死体」です。同じモンスターでありがなら吸血鬼のようなロマンもなく、狼男のような野性味もなく、ただほっつき歩くだけの不気味な存在。
(*4)日本の”墓場”だったら~
 それでも暦女限定かも。
(*5)フラワーダンシングチームによる”日本版スリラー”~
 フジテレビで1980年代に放映された”オレたちひょうきん族”より。司会の島田紳助、踊るウガンダ、オバQの西川のりおが若いです!
(*6)ゾンビーズ
 ヲタク系(?)ダンシングユニット。このユニットの真価はダンスの上手い下手ではなく、ヲタ芸をエンタテイメントの粋まで昇華させたことにあります。
(*7)ディスコの”ジョン・トラボルタ”
 ジョン・トラボルタは映画”サタデー・ナイト・フィーバー(1978年上映)”で、ディスコブームを巻き起こしました。
(*8)ストリートパフォーマンスの”一世風靡セピア”
 1980年代活躍した硬派なダンスユニット。メンバーには『踊る大捜査線』の柳葉敏郎も。今ではナイスミドルの代表のような人ですが、昔はこんなのもやってました。
(*9)今の若いモンが路上でくるくる踊っていても~
 ”近頃の若いモンは”の典型です。

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