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雲と霧の違い?雷様がいるかだよ(クラウド・コンピューティング/雲と霧)

【本】クラウド・コンピューティング(西田 宗千佳 朝日新書)
 Googleのサービスや、iPhoneを題材に、”クラウド・コンピューティング”をわかり易く解説しています。副題は”ウェブ2.0の先にくるもの”。
【自然】雲と霧
 雲も霧も大気中にかたまって浮かぶ水滴または氷の粒のこと。雲といっても、高度に特に限定はないそうです。地上が雲に覆われていると、霧になります。

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写真は、たいちろ~さん撮影。
宮城県の泉ケ岳にて。空中に飛んでいるのはパラグライダーです。


 コンピューターというのは、”ドッグイヤー(*1)”と言われるほど進歩の早いテクノロジー。進歩が早いと言うことは、言葉の消費もとんでもなく早いと言うこと。まるで、新年のお笑い芸人の一発芸を見ているようなものです。
 先端のトレンドであった”BBS(*2)”や、天下を盗りかけた”TRON(*3)”でさえ、今では覚えている人も少なくなったことでしょう。
 ゴルゴ13の新刊のタイトルは”ユビキタスの迷路”ですが、一世を風靡したこの”ユビキタス(*4)”ですら、”今どき~”という感じです(*5)。

 ということで、今回のお題は最新のコンピュータ用語から”クラウド・コンピューティング”を。

 ”クラウド・コンピューティング”という本を読みましたが、この本によると、”クラウド・コンピューティング”とは”ネットの力を活用した、新しいコンピューティングの方法”のこと。
 グーグルのCEOエリック・シュミット氏の「”雲(クラウド)”のような、巨大なインターネットにアクセスすれば、その利益、恵みの雨を受けられる時代になっています」との発言が元になっているそうです。(ともに本書からの引用)

 でも、コンピュータ業界のはしくれで働く身としては、ちょっと違う印象がありますね~。
 ”雲”というのは、ふわふわのイメージがありますが、同時に小説やアニメでは”異界への門”、”何かを守るバリア”みたいな使い方もされています。
 ”異界への門”としては、”ジパング”、”四次元の爆撃機”(*6)のように雷雲を抜けると第二次世界大戦の時代に飛ばされるとか。”何かを守るバリア”では”天空の城ラピュタ”や、”首都消失”(*7)のように、向こう側に行かせない何かみたいな。

 要は、”向こう側に何があるかよ~わからん状態”であります。
 インターネットにしろ、クライアントサーバにしろ、今や必要な情報のほとんどがネットワークの向こう側にあります。スタンドアロンのパソコンなんて使い方は、すでにほとんどありえません(*8)。

 技術的には”クラウド・コンピューティング”自体はそんなに新しいものではありません。本書でも、”クラウド・コンピューティング”は「現象」という扱いをしています。このへんが、コンピュータの用語が判りにくい原因かも。
 売っている側が言ってはなんですが、どちらかというと”マーケティング用語”と思ったほうがいいのかも。”ロングテール(*9)”もそうですが、技術とマーケティングをちゃんと別けて説明しないとますますコンピューターをわけのわからないものにしてしまいそうです。
 詳しくは本書をお読みください。コンピュータに詳しくない人でも概要は理解できます。
 
 ま、”便利ならばいいじゃん!”という達観をもったほうが思い悩むより精神衛生上は良いでしょう。自転車が倒れない原理を説明できなくても、自転車には乗れます。

 それに1年もたてば、また新しい言葉がでてくるんですから。

 えっ、クラウドコンピューティングが1年後に消えたらどうなるかって?

  話が雲だけに、”雲散霧消”でございます。


 お後がよろしいようで(笑)


《脚注》
(*1)ドッグイヤー(dog year)
 犬の1年は、人間の7年にあたると言われることになぞらえて、コンピュータの1年の進は他の業界の7年分に相当するという意味で使われています。
(*2)BBS
 ”bulletin board system”の略。電子掲示板システムのこと。2ちゃんねるのご先祖様。
(3)TRON(トロン)
 1984年に東京大学の坂村健教授によって提唱された、協調動作する分散コンピューティング環境のアーキテクチャ。(判らなければスルーしていただいてかまいません)
 BTRONは小中学校の教育パソコンの仕様として採用されかけましたが、いろいろあって中止。ただし、ITRONは日本では組み込みOSとして採用され、業界標準なっています。
(*4)ユビキタス
 ラテン語で「神はあまねく存在する」という意味。転じて、”いつでも、どこでもコンピュータを利用できる環境”という使われかたをしています。
(*5)”今どき~”という感じです
 ”ユビキタスの迷路”は”ゴルゴ13シリーズ(さいとうたかお リイド社)”の151巻に収録。2008年12月19日発刊。オープンソースをめぐるお話です。ゴルゴ13は、ビッグコミック(小学館)への掲載から単行本になるまで5年近くタイムラグがあるのでこのようなことが起こります。雑誌掲載は2003年7月。
(*6)”ジパング”、”四次元の爆撃機”
 ”ジパング”はかわぐちかいじ作の漫画。モーニング(講談社)に連載中。イージス艦「みらい」がミッドウェー沖を航行中にタイムスリップ、第二次世界大戦に巻き込まれていくお話。
 ”四次元の爆撃機”は星野 之宣作の初期の漫画。雷雲の中で旅客機がB29に遭遇。旅客機は時空を越えて原爆投下直後の広島に。では、B29はどこに?
(*7)”天空の城ラピュタ”や、”首都消失”
 ”天空の城ラピュタ”はスタジオジブリのアニメ。雲が空中に浮かぶ島”ラピュタ”を守っています。
 ”首都消失”は1987年公開のSFパニック映画。小松左京の短編小説”物体O(オー)”が原型。首都・東京が正体不明の「雲」に覆われて外部との連絡が途絶してしまうお話。
(*8)スタンドアロンのパソコンなんて使い方は~
 ネットワークに繋がっていない状態をスタンドアロンと言います。プレステ3といったゲーム機ですら、ネットワーク接続が当たり前の時代、ネットワークがなければパソコンはおもちゃ以下の存在なのかもしれません。
(*)ロングテール(Long Tail)
 あまり売れない商品でかせぐというネット販売の考え方。日本語でいうと、”塵も積もれば山となる”。Amazon.comが代表例。ビジネス的には正論ですが、だからといって、おいそれとマネのできる代物ではありません。

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コメント

今のパソコンて、明らかにいろんな意味でオーバースペックだと思いませんか?新製品を売らんが為の性能アップはしかたないとは思うけど、それよりももっと一般ユーザーの視点に立った、もっとシンプルな感覚的なシステムを作ってほしいな。今あるハード・ソフトともに開発者やメーカーが一部のコアなユーザーにアピールするためのテクノロジーのてんこ盛りというか、自己満足みたいに感じるな。大多数のユーザーはもっとアナログ的な操作性を求めていると思いますが。エンジニアが調子こいちゃうとwindows VIstaみたいにそっぽ向かれちゃいますよ。

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