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YouTube化するお笑い?(YouTubeはなぜ成功したのか/牡丹)

【本】YouTubeはなぜ成功したのか(室田泰弘 東洋経済新聞社)
 「YouTube」の誕生から、社会における意味、著作権との係わり合いの変化などがわかりやすく解説されています。別に知らなくてもいい知識ですが、知ってると「YouTube」がより楽しくなるかも。
【花】牡丹(ぼたん)
 花言葉は「富貴」、「壮麗」、「恥じらい」、「誠実」など。古来より”花の王”として愛好されています。芍薬(しゃくやく)を使用した接ぎ木が考案されてから、急速に普及したそうです。

2009021502
写真は、たいちろ~さんの撮影。鶴岡八幡宮(鎌倉)の牡丹。



 先日、鶴岡八幡宮を訪問したところ、牡丹が綺麗に咲いておりました。普段、あまり見る機会がなかったのですが、こんなに大きい花だとは思っていませんでした。
 ということで、今回は牡丹のお話。

 今回”牡丹”から連想するのは、3つあります。
 ひとつ目は、美女のイメージ。「立てば芍薬(しゃくやく),座れば牡丹,歩く姿は百合の花」です。
 二つ目は、任侠のイメージ。”唐獅子牡丹(*1)”に”緋牡丹博徒”です。
 ”唐獅子牡丹”は高倉健主演「昭和残侠伝」の主題歌。(YouTubeの動画はこちら
 ”緋牡丹博徒”は藤 純子(現富司 純子)主演「緋牡丹博徒シリーズ」に登場する「緋牡丹のお竜」こと矢野竜子のこと。(YouTubeの動画はこちら)。ともに、「東映ヤクザ映画」の一大看板映画です。

 さて、3つ目ですが、フラワーショウ(*2)の”ぼたんさん”。と、いっても、ほとんどの方はご存知意ないでしょうね。1960年代ごろに活躍した、漫才師です。当時の関西の小学生にとっては、土曜日に学校から帰ってきて(*3)テレビで見る吉本新喜劇(*4)、道頓堀アワー(*5)は何よりの楽しみでした。

 ”フラワーショウ”の画像をみていただくとわかりますが(YouVの動画はこちら。真ん中が”ぼたんさん”)、フラワーショウの芸は”浪曲漫才(ろうきょくまんざい)”といわれるジャンルになります。

 ようこそ~ 皆さま~ ご機嫌宜しゅう~ 歌って~ 笑って~ フラワーショウ~

は、フラワーショウのテーマソング(道頓堀行進曲)。

 当時は、
  かしまし娘(*6):ウチら陽気なかしまし娘 誰が言ったか知らないが
  宮川左近ショウ(*7):毎度 皆様 お馴染みの お聞き下さる 一節は~
 といった、テーマソングから始まって、があって、歌としゃべくりの漫才はけっこう人気がありました。

 ところで、この手の芸は、少なくとも最近のお笑い番組では絶滅種になっています。
なぜかというと、今のテレビで悠長にテーマソングを歌っているほど時間がないんですね。昭和の時代のお笑い番組は演芸場の舞台をそのままオンエアするタイプでした。”舞台=放送”だったので、それなりの芸を見せる時間(10分近くはあったかな?)がありました。
 感覚で申し訳ありませんが、MANZAIブーム(1979年~1981年頃)でネタがテレビ的になってから、漫才師のしゃべくりが早くなってきたような気がします。ツービート、紳助・竜介、B&B(*8)などが代表格。

 話は飛びますが”YouTubeはなぜ成功したのか”という本を読みますと、YouTube文化は「ビデオ・ハイク(俳句)」という縮み志向が特徴で、短縮された時間が本質を読む鍵とのこと。たしかに、私が見ている感じでは、3~5分がほとんどで、10分もあるのは相当長いほうだと思います。
 「多くの場合、長大なメッセージというものは、メッセジの持つ本来の強さを殺いでしまいます」ので、俳句のように、長いはずのメッセージや世界観を意識的に凝縮させることでメッセージの鋭さ・強さを増加するとの主張です。
 まあ、言っていることはまっとうですが、今のお笑いって本当にそうでしょうか? 俳句のように17文字に世界観を圧縮するのであればいいんですが、もともと1分しか持たない芸を大量消費しているのではなかいと危惧します。今年(2009年)、正月のお笑い番組を見ていると・・・

 まあ、メディアはメッセージなので(*9)、YouTubeのように興味のままに映像をはしごして観るようなやり方には短いものが適しているんでしょうが、TVのお笑い番組がそれでいいのかな?
 いいかげん、脊髄で感じるだけのお笑いは長続きしないと思うぞ!(*10)

《脚注》
(*1)唐獅子牡丹
 刺青(いれずみ)のイメージが強いですが、”あなたが安心して身を寄せられる安住の地は、どこに在りますか”との法話になってたりします。(臨黄禅ネットより)
(*2)フラワーショウ
  華(はな)ぼたん、ばら、ゆりの3人組漫才師。ゆりさんのおもいっきりスローな離し方にばらさんがつっこむというネタもありました。これも今ではTVで見かけない芸でしょうね。ちなみにゆりさんは、サカイ引越センターのコマーシャルでへんなおっさんの横にいる人です。
(*3)土曜日に学校から帰ってきて
 小学校で全部の土曜日が休みになったのは、2002年(平成14年)のことです(完全学校週5日制)。昭和の悪ガキのほうが勉強してました。でも、その分、今は塾なんかに行ってるんでしょうけど。
(*4)吉本新喜劇
 毎日放送テレビで放映された、ナンセンスギャク喜劇。うめだ花月(現在は閉館)の舞台をそのまま放映していました。吉本新喜劇のテーマ、”ふんわかふんわか”の曲名は”Somebody Stole My Gal(誰かがオイラの彼女を盗みやがった)”というのは今回調べて初めて知りました。ぜひ着メロに欲しい一曲。
(*5)道頓堀アワー
 朝日放送で放映された演芸番組。こちらは、松竹芸能系。松竹新喜劇の看板は藤山寛美(かんび)。今では藤山 直美のお父さんと言ったほうがわかりやすいかも。
(*6)かしまし娘
 正司歌江、照枝、正司の3姉妹漫才師。照枝さんの長男の妻は磯野貴理さん。
(*7)宮川左近ショウ
 宮川左近(四代目)をリーダーとする四人組の漫才師。
 宮川左近は、宮川大助(おじさんのほう 若いほうは大輔)のお師匠さんです。
(*8)ツービート、紳助・竜介、B&B
 ツービート(ビートたけし(北野武)とビートきよし)、紳助・竜介(島田紳助・松本竜介)、B&B(島田洋七、島田洋八)。このあたりになると、つっこみすら、ままならなくなってきています。のちに”きよし、竜介、洋八で”うなずきトリオ”を結成しました。
(*9)メディアはメッセージなので
 カナダ出身の文明批評家、マクルーハン(McLuhan)より。”メディア自体は情報伝達の媒体であるが、同時にメディア自体がある種のメッセージを既に含んでいる”と主張しました。
(*10)脊髄で感じるだけのお笑いは~
 原典は有川浩の”図書館戦争”から。”熱血バカ”笠原 郁への注意事項。
 ”お前は、脊髄で物を考えるクセをどうにかしろ!”


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コメント

たいちろ~さん、こんにちは。
遅くなりましたが、レスを返しておきました。
大阪出身のわたしとしては、懐かしい話題のオンパレードです。任侠映画はサンテレビ(?)の昼時の放映で見ていたように思います。お笑い番組もよく見ていました。思わず「またも出ましたロマンショウ」「ちゃっきりちゃっきりちゃっきりな」なんてテーマが頭を駆けめぐってしまいました(笑)

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