« 2008年11月23日 - 2008年11月29日 | トップページ | 2008年12月7日 - 2008年12月13日 »

2008年11月30日 - 2008年12月6日

「沈む」んじゃなくて「潜る」(クジラの彼/てつのくじら館)

「沈む」んじゃなくて「潜る」

Tetuokujira3 写真は”Vessel And Ships”から




【本】クジラの彼(有川 浩 角川書店)
 ”合コンで知り合った彼氏は潜水艦乗り”というありそでなさそな設定。題名の”「沈む」んじゃなくて「潜る」”は、付き合うきっかけとなったキーワードです。確かに船乗りに「沈む」はないですよね。
【旅行】てつのくじら館
 海上自衛隊呉資料館。呉市にあります。潜水艦や海上自衛隊の仕事が詳しく説明されています。入場は無料。

 今日(2008年12月6日)のココログニュース ”もう読んだ?ライトノベルが今すごい”で私のブログを紹介いただきました。どうもありがとうございます。
 ということで、”大人も楽しめるライトノベル”のご紹介として、11月30日の”図書館戦争”の作者でもある”クジラの彼”をご紹介します。

 この本を読んだあとに、”てつのくじら館”を訪問しました。展示されている潜水艦”あきしお”を見ると”鉄のクジラ”とはまさに言いえて妙です。潜水艦は停泊中も大半が水中にあるので、写真で見ても大きさがよくわかりませんが、76.2mの黒い船体を下から見上げると、その存在感は圧巻です。
”あきしお”でこれだから、”やまと(*1)”はどんだけでかいんでしょうか! 

 潜水艦の中も見学しましたが、居住区画は狭いです。男所帯なので、本作の中でも”潜水艦乗りはくさい!”との記述がありますが、しょうがないですね。鋼鉄のパッケージの中で長時間生活するのですから、強靭なメンタリティの持ち主でないと務まらないでしょう。”暗いよ、狭いよ、怖いよ~(*2)”ではできない仕事です。
 隣の、”大和ミュージアム”(呉市海事歴史科学館)と合わせて、広島にお出かけの際はぜひ見学してください。

 作品ですが、有川浩さんの作品に特有の”ハードな設定、でもラブコメ”しています。”レッド・オクトーバーを追え(*3)”とか、”終戦のローレライ(*4)”とか、潜水艦の出てくる物語は、本質が兵器なのでハードな話が多いですが、中に乗っているのは生身の人間なんですよね。出航したら連絡も取れないと、お付き合いする相手としては大変でしょうが、彼女の聡子さんには幸せになって欲しいものです。
 彼氏の春臣さんは、”海の底(*6)”にも出いていますので、こちらも合わせてお読みください。ゴジラシリーズへのオマージュです。

 ”彼氏から携帯電話もメールも来ない!”とぶーたれているお嬢さん方にお勧めです。

”てつのくじら館” 公式ホームページ

《脚注》
(*1)やまと
 潜水艦マンガの名作、”沈黙の艦隊(かわぐちかいじ 講談社)”に登場する潜水艦。全長120m。体積だと”あきしお”の約4倍。
(*2)暗いよ、狭いよ、怖いよ~
 暗所恐怖症・閉所恐怖症。出展は”うる星やつら(高橋 留美子 小学館)”の面堂 終太郎から。会社の新人教育の時、”めんどくさい”を”しゅーたろー”と言う人がいましたが、意味が解ったのは私だけでした。
(*3)レッド・オクトーバーを追え
 トム・クランシーの海洋軍事小説(文芸春秋)。ショーン・コネリー主演で映画化されました。ジャック・ライアンシリーズ(パトリオット・ゲーム、今そこにある危機 他)の第1作。
(*4)終戦のローレライ
 福井晴敏の戦記小説(講談社)。”ローレライ”の題名で映画化されました。香椎 由宇の映画デビュー作。あっという間に仮面ライダーがさらって行きました(*5)。
(*5)仮面ライダーがさらって行きました
 結婚相手のオダギリ ジョーは”仮面ライダークウガ”の主役。世のお母さん方を仮面ライダーファンにした立役者です。

(*6)海の底

 有川 浩の自衛隊三部作の「海」に当たる小説(メディアワークス)。怪獣映画のノリですが、ラストはちゃんとラブコメしています。

アラふぉ~、アラふぉ~、らりるれロン♪(Around40/結婚物語/四つ葉のクローバー)

アラふぉ~、アラふぉ~、らりるれロン♪(*1)

Kuroba











写真は”フリー写真ブログもってって!”から

【CD】Around40~アラフォー~(ソニーミュージックディストリビューション)
 40歳の女性向けのコンピレーションアルバム。松田聖子、杏里、今井美樹等の曲を収録。”アラフォー”は2008年度の流行語トップテン年間大賞を受賞しました。
【本】結婚物語(新井 素子 角川書店)
 作家の陽子さんと、広告代理店勤務のたーさんの、プロポーズから結婚までを描く、SF作家新井素子さんの実録風体験的小説。あとがきで、”小説です”と言いきっていますが、当時のファンは実話だと思っていました。
【花】四つ葉のクローバー
 幸運のシンボル。花言葉は、「Be Mine」(私のものになって、私を想ってください)。

 先日、奥様から”Around40のCDを借りてきて”とのリクエストがあり、TUTAYAでレンタルしました。ジャケットが”四つ葉のクローバー”ということで、今回はクローバのお話。

 調べてみますと、四つの葉は、「希望」「信仰」「愛情」「幸福」とか、十字架をあらわすとか、いろいろ意味がありますが、、幸運をもたらすところは同じです。(*2)
 でも、ガーデナーから見ると、けっこう生命力の強い雑草なんですよね。夏にちょっと油断すると、小さな隙間にもすぐ生えてくるし、茎のわりに葉っぱが大きいくて結構めだちます。ロマンのない話ですいません。

 で、”Around40”に収録されている小比類巻かほるさんの”Hold On Me”が本のほうのテーマです。実は、この曲、テレビドラマ”結婚物語(日本テレビ 1987年)”のテーマソングです。
 主演の陽子さんを沢口靖子さん、たーさんを陣内孝則 が演じています。陽子さんのお父さん役の小林稔侍さんも、いい味を出していました。沢口さんは第1回「東宝シンデレラ」でグランプリ(*3)ということで、清純派のお嬢さん役が多かったですが、この役は天然系の役どころ。のちの”タンスにゴンゴンのコマーシャル(*4)”の片鱗がかいま見られます。
 原作は角川文庫から3冊でています。図書館にあった文庫の表紙はさべあのまさん(*5)、BookOFFで見つけたのは,沢口さんがあられちゃん眼鏡(*6)をかけているものでした。Amazon.comで見ると絶版になっているようですが、これを機会に復刊しませんかね。ついでにDVDも出ないでしょうか?

 娘がもうすぐ結婚するお父さん、結婚前の苦労が薄れてきた奥様方にお勧めです。
 ただ、ゼクシィ(*7)の代わりにはならんでしょう。

《脚注》
(*1)アラふぉ~、アラふぉ~、らりるれロン♪
 出展は、ロックミュージシャンにしてスーパーヒーロー3人組”スーパースリー(ハンナ=バーベラプロダクション 1967年放映)”の主題歌から。原曲は”らりほ~”。アメリカンカートゥーンと日本語感覚のベストミックス。名曲です。 

スーパスリーの主題歌

(*2)四つの葉のクローバの意味
 HP”四つの葉のクローバ”より
(*3)「東宝シンデレラ」でグランプリ
 沢口さんと同年の準グランプリが斉藤由貴さん、2000年には長澤まさみさんが受賞しています。
(*4)タンスにゴンゴンのコマーシャル
 沢口さんは、大阪府堺市出身。この関西弁のほうが、地かもしれません
(*5)さべあのま
 漫画家。代表作は”モト子せんせいの場合”など。まるっこいキャラクターの表紙がかわいいです。
(*6)アラレちゃん眼鏡
 ”Dr.スランプ”(鳥山明)の主人公、アラレちゃんがかけている、黒縁、大型の眼鏡。今は細眼鏡がはやりですが、80年代前半はこのタイプが大流行しました。ちなみに、お世話になった先輩がこの眼鏡とオーバーオールをご愛用で、みんなから”アラレちゃん”と呼ばれていました。コスプレイヤーじゃありませんけど。
(*7)ゼクシィ
 結婚カタロク誌。厚い、重い、安い(08年12月時点の首都圏版で、本編が1200ページ弱+おまけ2冊付きで500円)。

かみつれの花が咲いたら(図書館戦争/かみつれ)

かみつれの花が咲いたら(*1)

20081130komomiru

写真は”Keiの想いの部屋”から




【本】図書館戦争(有川 浩 メディアワークス)
【コミック】図書館戦争(有川 浩 ふる鳥 弥生 アスキー・メディアワークス)
      図書館戦争(弓 きいろ 有川 浩 白泉社)
【DVD】図書館戦争(プロダクション I.G 角川エンタテインメント)
 検閲から本を守るために図書館とメディア良化委員会が武力闘争する時代。図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース)の活躍を描く。過激な作品名ですが、でもラブコメ。原作は第39回星雲賞(*2)日本長編作品部門を受賞。
【自然】かみつれ
 カモミールまたはカモマイル。リンゴの果実に似た匂いがあり、アロマオイルや、ハーブティにつかわれます。

 ”図書館戦争”のDVD Vol.4を観ました。この中でかみつれの話題がありましたので、今回はかみつれのお話。

 ハーブ栽培が趣味なので、昔植えたことがあります。リンゴに似たさわやかなにおいのする、”香りのカーペット”を作ろうと思って。そのあと引っ越しをしたので、野望は潰えましたが、来年もこの場所にいたら、がんばってみましょい。
 ”図書館戦争”の作中では、かみつれは図書隊のマーク(*3)に使われています。選定したのは創設者にして基地指令の奥さんが好きだったからですが、花言葉は”逆境に耐える”、”逆境の中の活力”ということで、なかなかに意味深い選定です。

 ストーリーは”図書館とメディア良化委員会が検閲を巡り武装化して戦う”とういうハードな設定ですが、ベースは”図書館の自由に関する宣言”の思想です。私たちが大切にしないといけないものを守る戦いに身を投じる隊員たちの活躍を描くアクションものです。

 でも、けっこうラブコメなんですよね。”熱血バカ”こと笠原 郁さんと、”怒れるチビ”こと堂上 篤さんの。郁さんの図書隊への志望動機が、高校生の時、本の没収に抵抗した郁さんを助けた図書隊(郁さん曰く、”私の王子さま”)にあこがれて、というのも素敵です。これが、ラブコメの伏線になっています。
 本編では、郁さんが”アホか!”と堂上さんにしょっちゅう叱られていますが、まわりからは過保護に見られているようです。両方とも根が熱血なのでくっつくまで紆余曲折ありますが、結局にたもの同士です。(小牧 幹久さん(*5)の談)
 別冊では、”武闘派バカップル”全開です。

 ちなみに私は、小牧 幹久さんのファンです。

 図書館を愛するすべての人にお勧めです。
 原作の有川浩の作品ははずれがないので、ぜひ他の作品もご愛読ください。

図書館戦争 公式ホームページ

《脚注》
(*1)~の花が咲いたら
 出展は”あらいぐまラスカル(日本アニメーション 1977年放映)”の主題歌から。元気のでる名曲です。ちなみにラスカルの声が野沢雅子さん(ドラゴンボールの孫悟空の中の人)は驚きです。
(*2)星雲賞
 日本SF大会の大会の参加者の投票によって選ばれる賞。”日本沈没(小松 左京)”など、良作が目白押しです。
(*3)図書隊のマーク
 かみつれの花と本を組み合わせています。具体的には公式ホームページを参照下さい。 徽章(階級章)もかみつれの花と本の組み合わせです(原作の最後にまとめて掲載されています)
(*4)図書館の自由に関する宣言(抄)
 図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することを、もっとも重要な任務とする。この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。
    第1 図書館は資料収集の自由を有する。
    第2 図書館は資料提供の自由を有する。
    第3 図書館は利用者の秘密を守る。
    第4 図書館はすべての検閲に反対する。
  図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。
(*5)小牧 幹久
 ”笑う正論”。堂上さんの同期で副班長。DVD版の声は石田 彰氏(エヴァンゲリオンの”渚カヲル”の声といえばわかる人も多いかも)。郁さんの入隊のきっかけの事件を知っており、ときどきくすぐりを入れてます。

« 2008年11月23日 - 2008年11月29日 | トップページ | 2008年12月7日 - 2008年12月13日 »

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

無料ブログはココログ