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2008年12月

ゲーム機戦国絵巻(日本を変えた10大ゲーム機/もみじまんじゅう)

ゲーム機戦国絵巻

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写真は”にしき堂”のホームページから(抜粋)






【本】日本を変えた10大ゲーム機(多根清史 ソフトバンク新書(*1))
 懐かしいインベーダーゲームから、プレイステーション3までの10台のゲーム機の栄枯盛衰を紹介した歴史書?。ソフトとしてのゲームではなく”ハードウェア”としてのゲーム機をとりまく事情を詳しく説明しているのが特徴。
【花】もみじまんじゅう
 もみじの葉っぱの形をした広島県の銘菓(今回は名花ではありません)。今や”佐賀のがばいばあちゃん”でベストセラー作家になったB&Bの島田洋七のギャグ(*2)でも有名。このおかげで、宮島のローカルなお菓子が一気に全国区になったとのこと。

 このようなブログを書いているので誤解をされそうですが、私自身はゲームをほとんどやりません。(中学生の長男ははまっていますが)。ですが、ゲーム機の本を読むのは好きなんですね。ということで、今回はゲーム機の歴史の話です。

 今回取り上げるのはソフトバンク新書の”日本を変えた10大ゲーム機”。登場するのは、インベーダー、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、プレイステーション(以下プレステ)、プレステ2、Xbox,ニンテンドーDS,Wii,プレステ3の10台。
 自分史と重ねると、インベーダー(1978年)が浪人時代、ファミコン(1983年)が大学~新入社員時代、スーパーファミコン(1990年)、プレステ(1994年)が30代、プレステ2(2000年)が40代になります。(いずれも発売年度)
 この、”自分史に重ねる”というのが実は重要で、これだけマーケット規模のある工業製品で自分の人生を重ねられるものはそんなにないんですね。現在30代以上の人であれば、”このゲーム機の時代には○○をしていた”という話ができるはずです。今どき、インベーダーの話をしても若い人には歴史上の事実でしょうが、”名古屋撃ち(*4)”は中高年世代には、説明不要のキーワードです。まあ、今の若い人だってドット絵のマリオ(*5)の話を小学生にすれば、同じような目に合います。

 この本を読んでわかるのは、
①新しいゲーム機はハードウェア性能はUPするが、性能差が絶対ではない(*7)
②新しい技術がビジネスモデルを変えていく
③流通経路等、周辺の社会環境を含めた変革がビジネスを左右する
 等々。

①は最近のプレステ3vsWiiの人気の差の例です。
②、③の合わさった例が、スーファミとプレステ(初代)の違いに表れています。
 当時(1990年代前半)のスーファミはROMカセットで任天堂の一括受託生産、対するプレステはCD-ROMでメーカと小売業者の直接取引。流通経路だけ見ても、専売公社と楽市楽座くらいの違いがあります。

 ROMカセットは高コストで小容量、CD-ROMは低コストで大量生産が可能と、言ってみれば、高級素材でパティシエが作るケーキと、機械で作るもみじまんじゅうの違いのようなものです。
 実際、もみじまんじゅうとCD-ROMは、焼き型に材料を流し込んで固めるという、原理的には同じ作り方になります(*8)。

 どちらにしても、約束された世代交代(*9)に向かって群雄割拠する様子は、歴史好きのおぢさん達なら”ニンテンドーは織田信長で・・・(*10)”と議論しそうです。

 ”休みにゲームばっかりして”とお母さんに怒られている高校生にお勧め。両親世代と共通の話題にはなりますし、”歴史は繰り返す”ことがよく分かります。

 それでは、皆さん 良いお年を 

《脚注》
(*1)ソフトバンク新書
 今でこそネットワーク/携帯電話の会社であるソフトバンクですが、元々はソフトウェアの卸会社。そのせいか新書もコンピュータ関連の出版が多いです。社長の孫 正義氏も立志伝中の人物で、この人の本も数多くでていますし、けっこう読みました。
(*2)島田洋七のギャグ
 1980年代前半の漫才ブームでは、”もみじまんじゅう~”、”ひろしま↑、おかやま↓”。がありました。もみじまんじゅうの大手”にしき堂”のホームページには”昭和55年(1980年) もみじ饅頭ブーム(B&B)”という記載があります。
(*3)インベーダー~
 インベーダーゲームは、タイトーの”スペースインベーダー”などのゲームの総称。奥様も若かりしころははまったそうです。以下ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、DSは任天堂、プレイステーション3機種はSONY,Xboxはマイクロソクトです。説明不要でしょうが、登録商標の関係で記載しました。
(*4)名古屋撃ち
 インベーダーで高得点を狙うテクニックの一つ。キャンディーズ、フォーリーブスという呼び方があったのも時代です。詳細はWikipediaの”スペースインベーダー”に出ています。
(*5)ドット絵のマリオ
 世界でもっとも有名な配管工のおぢさん。ポリゴン(*6)全盛の現在では信じられないでしょうが、昔はドット絵といって、キャラクターを点々(ドット)で表示していました。
(*6)ポリゴン
 3次元コンピュータグラフィックスで、三角形などの組み合わせで立体を表示します。簡単に言うと、この三角形(ポリゴン)の数が多い方が表面をきれいに表現できるため、最近のゲーム機の性能を計る指標になっています。
(*7)性能差が絶対ではない 
 出典は、機動戦士ガンダムのシャア少佐の言葉から。
 「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差でないことを教えてやる」
 実力のある人が言うからこその名言です。
(*8)焼き型に~
 スタンパーと呼ばれる原盤(焼き型)を作成し、ポリカーボネイト(あんことタネ)を流し込んで、圧力をかけて(フタをして)、固める(焼く)という行程です。原理的には同じと言いましたが、ナノメートルレベルの精度が要求されます。
(*9)約束された世代交代
 コンピュータの世界では”ムーアの法則(集積回路におけるトランジスタの集積密度は、18~24か月ごとに倍になるという経験則)”があって、急速に技術革新が進んでいます。
(*10)ニンテンドーは織田信長で・・・
 ニンテンドーは新しいマーケットを開拓したので織田信長とか、SONYは既成の市場をひっくり返したので、薩長連合とか。おぢさんの数だけパターンがありそうです。


巣ごもりにお勧め(続き)(銀河英雄伝説/赤い薔薇)

巣ごもりにお勧め(続き)

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写真はSozaiRoomから



【DVD】銀河英雄伝説(田中芳樹原作 徳間書店 / ハピネット・ピクチャーズ)
 銀河帝国の常勝”ラインハルト・フォン・ローエングラム”と、自由惑星同盟の不敗の魔術師”ヤン・ウェンリー”の戦いを軸に、フェザーン自治領主”アドリアン・ルビンスキー”を加えた宇宙SF版三国志。詳細は、前回のブログ(巣ごもりにお勧め)をご参照ください。
【花】赤い薔薇
 バラの花言葉は”愛情”と思いがちですが、色によって微妙に異なります。赤は愛情/情熱、白は純潔、青は不可能から奇跡が追加と明るいイメージですが、赤に白斑は戦い、黒は憎しみ、など危ない言葉も出てきます。

 

前回から引き続き”銀河英雄伝説”の紹介です。今回はアニメ版の方を。

 今回は自由惑星同盟を代表して、ローゼンリッター(薔薇の騎士(*1))のエピソードを。
 ローゼンリッターは帝国からの亡命者の子弟で構成された同盟軍最強の白兵戦部隊という設定で、部隊の名前を聞いただけで敵の士気が落ちるといわれるほど。白い戦闘服に血での赤い斑点は、まさに陸上での戦闘部隊の象徴です。
 連隊長は、”不良中年(*3)”ことワルター・フォン・シェーンコップ。娘のカリン(*4)は「地面や床に足をつけているかぎり、あれほどたよりになる男はいないって、母が言ってたわ」と話しています。その後のシェーンコップの台詞も「美人にたよられては、いやとは言えないね」というもの。私にも娘がいますが、言われてみたいし、言ってみたい台詞です。

 アニメ版の良いところはイメージ/声が具体的に提示されるのと、BGMの魅力。
イメージ通りかどうかはありますが、膨大な登場人物の声を一流の声優が担当していることもあり、”銀河声優伝説”と言われているそうです。
 主役級だけでも、宇宙戦艦ヤマトの古代進に沖田艦長に真田さんに、ドラゴンボールのベジータに、ガンダムのアムロにララァにガルマ様、マ・クベに、ルパン3世の次元に五右衛門に、うる星やつらのあたる君にラムちゃんに、サザエさんのアナゴさんに、ちびまる子ちゃんのお父さんにナレーションに・・・
 これ以上やると、趣味とSEO(*5)を疑われそうなのでやめときますが、これだけで1冊の本があるほどです(*6)。

 あと、BGMがオープニング、エンディングを除きほとんどクラシック音楽です。
マーラーの交響曲がフルセット、ラヴェルのボレロ、ワーグナーの楽劇、ベートーベンのの交響曲にピアノソナタにブルックナーにブラームスに・・・
 これ以上やると(以下略)
 こちらもできればまとめた本が欲しいところです。
 現在入手可能なCD-BOXは2セット(銀河帝国SIDE、自由惑星同盟SIDE)で合わせて22枚、収録時間26時間以上という堂々たるものです。(私はバラバラで入手しました)。説明なしに聞いたら、絶対アニメのBGM集だとは思えません。

 とりあえず観るなら、”わが征くは星の大海”がお勧め。DVDでは外伝の位置づけですが、劇場版の第一作にあたります。特に官能的なラヴェルのボレロの音楽ををバックに行われる艦隊決戦のシーンは圧巻です。
 BGMがクラシック、声優の配役、美術/メカなどの基本設定がすべてこの1作に織り込まれています。

《脚注》
(*1)薔薇の騎士
 銀河英雄伝説のドイツ語表記は”Rosenritter”。リヒャルト・シュトラウスのオペラのドイツ語表記は”Rosenkavalier”。発売されているDVDのタイトルも”ばらの騎士”と薔薇をひらがなで記載するなど微妙に異なります。
 ちなみに”ローゼン麻生(*2)”とはなんの関係もありません。
(*2)ローゼン麻生
 麻生首相(2008年12月現在)が羽田空港で”ローゼンメイデン(PEACH-PITによるコミック)”を読んでいたところを見たという2チャンネルの書き込みからついたらしい。綴りは”Rozen Maiden”でSではなくZです。でも、いかに漫画好きとはいえ、ゴシックロリータ風ドールが表紙の本を70才前のおじいちゃんが人前で読むのは、いい度胸だと思います。
(*3)不良中年
 作中では30代のはずなので、中年扱いはちょっとかわいそうかも。でも渋いんですよね。アニメ版の声優は羽佐間道夫。シルヴェスター・スタローン吹き替えを担当しています。
(*4)娘のカリン
 カーテローゼ・フォン・クロイツェル。シェーンコップの娘ですが、名前が違うの母親の姓だから。アニメ版の声優は三石 琴乃。エヴァンゲリオンの葛城ミサト、セーラームーンの月野うさぎなどを担当しています。
(*5)SEO
 ”Search Engine Optimization”(検索エンジン最適化)の略。Yahoo他で検索のヒット率を上げる手法。企業にとっては検索時に上位にランキングされるかどうかは死活問題なので、コンサルティングがビジネスになっています。ただ、やりすぎると検索から除外されることもあります。
(*6)1冊の本があるほどです
 ”銀河英雄伝説DATA BOOK メカニック&声優大事典”のこと(らいとすたっふ 編集 徳間書店)。中古であればAmazon.comで入手可能。

巣ごもりにお勧め(銀河英雄伝説/黄色い薔薇)

巣ごもり(*1)にお勧め

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写真はSozaiRoomから



【本】銀河英雄伝説(田中芳樹 徳間デュアル文庫他)
 銀河帝国の常勝”ラインハルト・フォン・ローエングラム”と、自由惑星同盟の不敗の魔術師”ヤン・ウェンリー”の戦いを軸に、フェザーン自治領主”アドリアン・ルビンスキー”を加えた宇宙SF版三国志(*2)。
【花】黄色い薔薇
 Wikipediaによると、バラが歴史に登場するのは古代バビロニアの『ギルガメシュ叙事詩』だそうですが、黄色い薔薇は比較的新しく1900年とのことです。

 明日、26日は私の会社の仕事収めです。今年は9連休ということで、長い休みに最適な本ということで、”銀河英雄伝説”の紹介です。

 銀河英雄伝説は、田中芳樹原作で、上記の説明に”宇宙SF版三国志”とありますが、”赤壁(レッドクリフ)(*3)”ブームの中、SFという固定概念をはずせば、SFファン&三国志ファンの両方楽しめる一粒で二度おいしい小説です。それもそのはず、田中芳樹は中国の歴史物も数多く執筆しており、”SFはどうも・・・”という中高年の方はそちらをどうぞ。

 本編が文庫本で20冊、外伝が9冊となかなかに読み応えのあるSF小説で、1日に3冊ずつ読んでも10日は十分楽しめます。ちなみに原作にほぼ忠実にアニメ化もされており、劇場版アニメ3作、OVA本編110話、外伝52話とこちらも大量。24時間ぶっと~しで見ても、まる3日もかかります。ガンダムじゃあるまいし(*4)。

 さて、これだけ長い小説だと花の話題にも事欠きませんが、今回は帝国軍を代表して、ウォルフガング・ミッターマイヤー元帥のエピソードを。
 ”疾風ウォルフ(ウォルフ・デア・シュトルム)”の異名を持つ良将ですが、お父さんは造園業者との設定。その割には花言葉に疎く、奥様のプロポーズに”黄色い薔薇”を持っていくお間抜けなところがあります。”黄色い薔薇”の花言葉は”変わらぬ友情(*5)”。今なら、”家族割しましょう”と口説く時に”ただともがいいね!”言っているようなもの(*6)。世のお嬢さん方も、プロポーズのお断りに、胸ポケットに黄色い薔薇を挿すぐらいのセンスは欲しいものです(まあ、男性から見れば断られるには変わりありませんが・・・)。ちなみに、ミッターマイヤーはプロポーズを受けてもらって、ちゃんと結婚しています。

  ”読んでから見るか、見てから読むか(*7)”ですが、活字中毒者は原作から、アニメ、クラシック派(*8)はアニメ版からが良いです。

 小説版は2007年から創元SF文庫版(カバーイラストは星野之宣)が出ていますので、こちらが入手しやすいですが、アニメ版と両方見たいのであれば、徳間デュアル文庫(カバーイラストはアニメと同じ道原かつみ(*9))がお勧め。中古でよければAmazon.com他で入手可能です。

 ”無人島に持って行きたい本”という質問がありますが、私はためらわずこれです。

《脚注》
(*1)巣ごもり
 本来は鳥などが巣にこもっていることですが、転じて休みなどに家に閉じこもってすごす事。不景気の産物。無職の人がやると”引きこもり”になります。
(*2)三国志
 曹操(魏)、孫権(呉)、劉備(蜀)の三国が争覇を争って戦う中国古典にして、水伝に並ぶ人気のある物語。私は吉川英治版(講談社)で読みました。
(*3)赤壁(レッドクリフ)
 Mission: Impossible Ⅱの ジョン・ウー監督により映画化。長江の赤壁での総力戦を描く。三国志のもっとも盛り上がるエピソードのひとつ。。
(*4)ガンダムじゃあるまいし
 CSのアニマックスがアニメ”機動戦士ガンダム”を2009年1月1日0時~21時30分まで全43話を一挙に放映すること。放映する方もいい度胸してますが、見る方もそれなりの根性が必要です。
(*5)変わらぬ友情
 ほかにも”不貞”、”嫉妬”もあるようです。どれにしてもプロポーズ向きではありませんね。
(*6)”家族割しましょう”と~
 ソフトバンクのサービス。CM、白戸家の”兄フラれる”編をご参照
(*7)読んでから見るか、見てから読むか
 角川映画の第二作『人間の証明』(1977年)のキャッチコピー。日本のメディアミックス(小説、映画、テレビなど異なるメディアの組合せ)の代表的な成功例。当時の角川春樹はプロデューサとしての天才性を遺憾なく発揮しています。
(*8)クラシック派
 BGMがほとんどクラシック。マーラ、ラヴェル、ワーグナーなど、クラシックの名曲が綺羅星のごとく出てきます。
(*9)道原かつみ
 漫画家。道原かつみ版のコミックもあります。ただし、アドリアン・ルビンスキーは色っぽいおねえさん。後半の展開をどうするつもりでしょう?


ブログを始めて1ケ月になりました(ブログをつくりたい!/2001年宇宙の旅/デイジー)

ブログを始めて1ケ月になりました

8 写真は”ikoi@home”から




【本】ブログをつくりたい!(企画:成美堂出版事業部、イラスト:為田 洵)
 ブログを作りたい人の入門書。イラストやテーマの選び方から、女性をターゲットにしているようです。内容はとても初心者向けでわかり易いです。
【DVD】2001年 宇宙の旅(ワーナー・ホーム・ビデオ)
 アーサー・C・クラーク原作、スタンリー・キューブリック監督によるSF映画の古典にして名画。謎のモノリス(石板)の謎を追って、宇宙船ディスカバリー号が木星を目指します。”SoundOnly”(*1)とは書いていません。
【花】デイジー
 雛菊(ひなぎく)。花言葉は”乙女の無邪気”。イエス・キリスト幼少期の純真無垢さのシンボルらしいです。

 ブログを始めてちょうど1ケ月になります。それで、この1ケ月でいろいろと感じたことをまとめてみました。(こういうPDCA(*2)を廻そうとするとこが、会社員なんでしょうかね・・・)

【ブログを書くのが思った以上に時間がかかる】
 始める前は、1時間もあれば出来るだろうと思っていましたが、やってみると2~3時間はかかっています。特に”偏見はあっても、ウソは書かない(*3)”というポリシーと、なんクリ(*4)形式の書き方は実際に書いているより調べ物をするほうが時間がかかっています。

【以外なところからリンクが張られている】
 1ケ月のアクセスログを見ていると、以外なキーワードで検索されています。本の名前(図書館戦争、源氏物語等)は予想していましたが、小泉純一郎とか、浅田真央は意外でした。でも、百合アニメで検索されてもな~。ネタを振ったのはこっちですけど。

【入門書ぐらいは読んだほうがいい】
 10年以上前に会社で非公認のホームページ(*5)を業務で運用していましたので、多少知識はありますが、やはりブログならではのノウハウがあります。で、読んだのが”ブログをつくりたい!”です。イラストがかわゆかったので選びました。なるほど、アクセス数を増やすにはランキングサイトに登録するとか、トラックバックをつけるとかが有効なんですね。

 さて、花の話題ですが、こういったコンピュータ関連の用語で花に関するものはあまり思いつきませんでした。製品や会社名ではロータス(*6)とか多少はあるんですが。ということで、かなり強引ですが、”2001年 宇宙の旅”からデイジーのお話を。

 ”デイジー、デイジー、答えておくれ、僕は夢の中、愛がいっぱい”

は、故障したコンピュータ”HAL9000”を機能停止させるために、主人公のボーマン船長がユニット(*7)をはずして行くときに”HAL9000”が歌っています。
 改めて見ましたが、驚くのは公開が1968年(アポロ11号の月面着陸の前年)と40年も前の映画にもかかわらず、まったく古さを感じさせないこと。”美しく青きドナウ(ヨハン・シュトラウス2世)”をBGMに宇宙ステーションとドッキングをするスペースシャトルのシーンは秀逸。現実のスペースシャトルが、0系新幹線より古めかしく見えます。
 2時間半にわたる映画にもかかわらず、セリフが極端に少ないかわりに多くのアイコン(象徴)がちりばめられているため、ある程度SFマインドがないと何のことかわからないことも。ただし、画像と音楽の美しさはそれをおぎなってあまりまります。
 DVDは、モノリスとHALのパッケージデザインで再発売されていますが、やはりオールドファンには宇宙ステーション版に思い入れがあります。

 ”ブログをつくりたい!”は特に女性の初心者にはお勧め。
 ”2001年 宇宙の旅”は、クリスマスイブにすることのない非モテのSFファン、クラシックファンはぜひ見てください。世俗のことは忘れて、宇宙の深遠に触れられます。

 もうすぐ年末です。それでは皆さん、良いお年を。

《脚注》
(*1)SoundOnly
 エヴァンゲリオンに登場する秘密結社ゼーレの音声会議システムには”SoundOnly”と書かれたモノリスが出てきます。
(*2)PDCA
 Plan(計画),Do(実施・実行),Check(点検・評価)、Act(処置・改善)の頭文字を続けたもの。ビジネス用語。要は”計画したことができたか、これからどうするか”を管理しろということ。最近、会社ではしょっちゅう言われます。
(*3)偏見はあっても、ウソは書かない
 ”たいちろ~さんは、しょっちゅうアキバへ行っている”
    ← これはウソ。ほとんど行ったことがありません。
 ”たいちろ~さんはけっこうライトノベルを読んでいる”
    ← これは本当。年間10~20冊ぐらいですけど。
 ”たいちろ~さんは、オタクである”
    ← これは偏見。私はオタクではありません、たぶん。
(*4)なんクリ
 ”なんとなく、クリスタル”(河出書房新社 他)の略。前長野県知事にして作家の田中 康夫のデビュー作。ブランドブームの先駆けた内容もさることながら、膨大な注釈(Wikipediaによると442個)がついていることでも有名。
(*5)非公認のホームページ
 10年前は公認するというルールすらありませんでした。同僚でパソコンに詳しい人がいて、会社のLANにつなぎこんだのが始まり。たしかディスク容量が100Mバイト(100Gバイトではありません)なかったはずですので、隔世の感があります。
(*6)ロータス
 一世を風靡した表計算ソフト”1-2-3”や、グループウェア”NOTE”を送り出したソフトウェアの会社。ロータスの和名は”蓮”
(*7)ユニット
 ”MEMORY TERMINAL(論理記憶端末)”と記載されていますが、どうもブレードサーバのようです。ブレードサーバとは、ブレードと呼ばれる抜き差し可能な筐体にCPU,メモリ等を内蔵したもの。市場に出たのは2002年ごろらしいですが、急速に拡大したのは、ここ数年のです。


愛しても愛しても、ああ他人の妻(人間失格/さざんか)

愛しても愛しても、ああ他人の妻

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写真はたいちろ~さんの撮影



【本】人間失格(太宰治 集英社文庫他)
 第一の手記(自分が道化であると告白)、第二の手記(酒、煙草、淫売婦と左翼思想に溺れる告白)、第三の手記(自分はもはや人間を失格したのだと告白)からなる私小説形式のフィクション。
【花】さざんか
 名前は中国語でツバキ類山茶(さんさん)が訛ったものに由来するそうですが、学名もCamellia Sasanqua(属:ツバキ、種:ササンカ)です

 寮の庭に赤い花が咲いたので、寮のおばさんに聞いたところ”さざんか”とのこと。で、今回はさざんかのお話。

 さざんかといえば、やはり大川栄策さんの”さざんかの宿”(*1)。童謡”たきび”(*2)の印象から、冬にがんばって咲いている元気よさそうな印象でしたが、実物をじっと見るとピンク色の薄い花弁がはかなげで、幸せ薄そうな”さざんかの宿”のほうがイメージにあっています。花嫁衣裳の白でなく、情熱の赤でなく、それでいて桃色の薄絹をまとったようなほのかなお色気みたいな。表題の”愛しても愛しても、ああ他人の妻”は”さざんかの宿”のサビの部分ですが、日本の奥ゆかしい不倫のありよう(*3)にはぴったりです。
 カラオケおぢじさんの定番ソングですが、ただ、場所を選ばないと大騒ぎになります。会社の忘年会で、美人の人妻がいたりするところで歌ったりなんかすると、昨今セクハラと言われかねません。

 不倫の本となると、フランス書院文庫(*4)方向に行っちゃいかねませんので、今回は文学作品の”人間失格”を。(Wikipediaで不倫を見ると”不倫がテーマとなった小説”に出ています)
 ”恥の多い人生を送ってきました”で始まる日本で最も有名なこの小説の主人公は、逃避のはてに人妻に手をだすわ、心中事件をおこすわ、モルヒネ中毒になるわで、もう”ドロドロやね(*5)”状態です。不倫といった色気のある話ではありません。最近、改めて読みましたが、よく学校で紹介するよね~、といった感じです。

 ”人間失格”は最近良く売れているそうです。なんでも、集英社文庫で”DEATH NOTE(*6)”を連載した漫画家 小畑健が表紙を担当したからとのこと。表紙の絵で売り上げが上がるんだから、ライトノベルのことを云々言われたくないですね(*7)。ちなみに、この路線で、 地獄変 (芥川 龍之介)、こころ(夏目漱石)を小畑健が、伊豆の踊り子(川端康成)を荒木飛呂彦(*8)が表紙を執筆しています。

 最近読んだ理由は、"文学少女と死にたがりの道化(ピエロ)”(*9)に出てたから。やっぱしそっち系かといわれそうですが、私はこういうテレフォンショッキング(*10)的な本の選び方をよくします。本歌取(ほんかとり)であったり、背景の類似性を示唆したりとか使い方はさまざまですが、意外な本が意外な本に繋がったりして面白いものです。

 ”人間失格”を今さらお勧めは不要でしょうが、気分が落ち込んでいるときには読んではいけない劇薬です。

《脚注》
(*1)さざんかの宿
 1982年の大ヒット曲。作詞 吉岡治、作曲 市川昭介
 ちなみに、作曲の市川昭介は”いなかっぺ大将”の主題歌も手がけています。なるほど、もろに演歌だし、歌っているのは天童よしみだし。
(*2)たきび
 ”さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたき”
(*3)奥ゆかしい不倫のありよう
 奥様へ。決して不倫に憧れている訳ではありません。念のため。
(*4)フランス書院文庫
 日本を代表する官能小説のレーベル。人妻、OL、女教師が、○○したり、××したりしています。登場する女性が比較的高年齢なのが特徴。低年齢(女子高生とか)が好きな方は美少女文庫というレーベルがあります。ええ、読んでませんともさ。
(*5)ドロドロやね
 板垣恵介の格闘コミック”バキシリーズ”(少年チャンピオンコミックス)に登場する合気柔術の達人、渋川剛気(しぶかわ ごうき)の名セリフ。相手に脳震盪をおこさせたあとの一言。
(*6)DEATH NOTE
 少年ジャンプに連載されて大ヒットしたコミック。名前を書かれた人間は死んでしまうという死神のノートをめぐる物語。私は読んでいませんが、中学生の長男がはまっています。
(*7)ライトノベルのことを~
 ライトノベルは表紙(多くは萌え絵)の出来、不出来で売上がかわるといわれています。いわゆるジャケ買い(表紙のイラストだけ見て衝動的に購入してしまうこと)。でも、おぢさんが買うにはちょっと恥ずかしいぞっと。
(*8)荒木飛呂彦
 漫画家。代表作は”ジョジョの奇妙な冒険”。Amazon.comの”ユリイカ 総特集=荒木飛呂彦(2007年11月臨時増刊号)”の紹介文では”若沖や光琳などに比して遜色ないものである”と評価している。
(*9)"文学少女”と死にたがりの道化(ピエロ)
 野村美月のライトノベル(ファミ通文庫)。ジャンルとしては推理小説ですが、嵐が丘(E・ブロンテ)、友情(武者小路実篤)、銀河鉄道の夜(宮沢賢治)といった有名な小説をモチーフにしています。
(*10)テレフォンショッキング
 お昼のバラエティ”笑っていいとも!”の人気コーナー。ゲストが次のゲストを紹介していく形式ですが、意外な人が意外な人を紹介するのも魅力。

時代の空気の違い、でしょうか?(おじいさんは山へ金儲けに/ソテツ)

時代の空気の違い、でしょうか?

Dcf_0054 写真はたいちろ~さんの撮影








【本】おじいさんは山へ金儲けに(村上 龍 冬幻舎)
 昔話を題材に、投資(ファイナンス)の基礎をわかり易く解説しています。副題は”時として投資は希望を生む”
【花】ソテツ
 蘇鉄。窒素固定能力(*1)があるので、やせ地でも育つ。南国ムードの映像で使われるように、宮崎県都井岬あたりが自生の北限。”蘇鉄の花”の季語はもちろん夏です。

 家の近くにソテツの木があります。と、”何をこの真冬に!”と言われそうな季節はずれの話題で今回は始まります。
 ソテツは、フェニックスと並んで九州・沖縄地方の南国の象徴のように扱われていますが、、本州中部以南でも育てることができるそうです。常緑なので、冬でも緑の葉をつけてます。なので、今の季節にここ(神奈川県)にあっても何の不思議もないのです。
 ないのですが、やはり、この季節にソテツの話題はなにか違和感があります。別に、ソテツが夏になったらわいて出て、冬には消えてしまうものではないですが、冬に話題を振られてもなんだかな~、と思われているかもしれません。西行法師ではないですが(*3)、やはり桜の話題は春とか、旬というものがあります。

 本にもやはり、季節感というか、時代感といったものがあります。仕事がら経済関連の本もけっこう読みますが、経済書というものは、ちょっと時代が変わると読書感になんとはない違和感があるんですね。コンピューター関連ほどではないですけど(*4)。
 今回ご紹介する”おじいさんは山へ金儲けに”の発刊は2001年8月(NHK出版版)。この年はブッシュ(Jr)が大統領に就任、第一次小泉内閣発足、アメリカの同時多発テロ(9.11)などがありました。小泉首相就任時の当時の日経平均株価が14,529円。インターネットバブルの崩壊後です。その後をなぞると、銀行の投資信託の窓口販売は2002年あたりから急速に拡大し、残高全体も回復基調に向かいます。

 本の内容については、投資に関するきわめて常識的、基本的な内容ですが、トーンが前向きなんですね。小泉内閣発足直後ということもあって、改革の時代の予兆みたいなものがありました。まあ、小泉純一郎という人は”喧嘩上等(*5)”なので、”何かありそう”みたいな時代の空気がありましたし。結果として、小泉内閣前半は、日経平均は下落基調、後半は上昇基調でしたので、みんなが儲けたかどうかはわかりませんが。

 で、100年に一度の金融危機と言われながら閉塞感しかない今読んでみると、投資に希望を見出せない時代になってるんだな~と思わざるを得ません。たぶん、そこにあるものは同じなのに、見る側が変われば見え方が違うんでしょうね。

 内容についてはまっとうなので、時代背景を含んで読まれるほうが面白いでしょう。

 ちなみに、私が気に入っているサブタイトルは”投資について、自分で納得できないことはしなくてもいいし、してはいけない(*6)”です。

《脚注》
(*1)窒素固定能力
 空気中に多量に存在する窒素分子を、他の窒素化合物(アンモニア、硝酸塩、二酸化窒素など、つまり肥料)に変換するプロセス。そういえば、キューティーハニー(*2)に空中元素固定装置というのもありましたね。
(*2)キューティーハニー
 永井豪原作のマンガ。監督 庵野秀明、主演 佐藤江梨子、主題歌 倖田來未という壮絶な組み合わせで実写映画化。でも、オールドファンは、アニメ版の変身シーンがムフです。
(*3)西行法師ではないですが
 ”願わくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月の頃”
 有名な鎌倉時代の歌人、西行法師の句。ここでの花は桜、きさらぎの望月は2月15日、実際に西行法師が亡くなったのは2月16日です。
(*4)コンピューター関連ほどではないですけど
 コンピューター関連だと、3年前の本はほとんど古典を読む様なものです。
(*5)喧嘩上等
 やんきぃ用語。喧嘩は大歓迎といった意味。まあ、一国の首相が”しのぎ”(暴力団 用語で資金獲得の活動の意味)とか言っちゃう時代ですから・・・
(*6)投資について~
 リスク商品の購入は自己責任が原則です。銀行の窓口で、わかっていないのにコンプライアンスチェックシートにハンコを押すのは命取りだと、もう少し真剣に考えたほうがいいと思いますよ、奥様。

第九の季節(不滅のアレグレット/ベートーヴェン 交響曲第9番/シオドメの森)

第九の季節

Jpg
写真はたいちろ~さんの撮影



【本】不滅のアレグレット(松本零士 小学館)
 タイトルの”不滅のアレグレット”はベートーベン交響曲第7番 第二楽章から。フルトヴェングラー(*1)のナチスドイツ下での苦悩するエピソードの表題でもあります。
 1979年に発刊なので、ディスコグラフィーはすべてLP。
【CD】ベートーヴェン 交響曲第9番《合唱付き》
 日本人がもっともよく知るクラシックの名曲。年末の風物詩。”Freude!”(ドイツ語で”歓喜”)は声楽をやっている人の憧れ。私の持っているのはフルトヴェングラー版です。
【旅行】シオドメの森
 汐留、日本テレビ前で開催されている光のイルミネーションイベント(2008年12月25日まで)。白を基調とした光の渦は、月光を受けて煌めく雪山の森にいるようです。

シオドメの森 公式ホームページ

 前回、神戸のルミナリエの話題でしたので、今回は東京のイベントです。
 先日、”シオドメの森”に行って来ました。
 他のイルミネーションは樹木や壁を利用したものが多く、見上げる目線のものですが、こちらは、一本の木を中心に地面にイルミネーションを配しているので、光の森の中にいるようです。”星々の上に、神は必ず住みたもう”と、神様の地平にいる気分になれます。
 ところでこの”星々の上に”のフレーズは、シラーの”歓喜の歌”の一節。ご存知、ベートーヴェン 交響曲第九番 合唱付き”で歌われています。
 ということで、今回は第九のお話。

 ”銀河英雄伝説(*2)”や、”少女セクト(*3)”を始め、映画やアニメのBGMとしてクラシック音楽が使われることがよくあります。で、第九を使ったものとしては、”エヴァンゲリオン”の第二拾四話の戦闘シーンが有名(*4)です。凄絶な戦闘と、謎を含んだ淡々とした会話に、この神を称える讃える合唱が重なる臨場感は、アニメ史上もっともすばらしいシーンのひとつと思います。
 第九は年末の風物詩ですし、改めてご覧になるのもよいかと。

 本のご紹介ですが、クラシックを扱った名著は数多くあり、いろいろ迷いましたが、今回は少し毛色のちがったことろで、今回は”不滅のアレグレット”にしました。
 この本は、松本零士氏による、クラシック演奏者を題材にしたマンガです。この本で、フルトヴェングラーを、クライスラーを知りました。そしてシュバイツァーがオルガン奏者であることも。私をクラシックの世界に誘ったきっかけの1冊です。
 演奏者たちの苦悩や、未来を信じる若者たちの希望、ネコの思い出とかを松本零士氏独特の絵柄で語られています。

 残念ながら絶版のようで、Amazon.comでも入手不可(2008年12月16日現在)。もし、古本屋で見つけたら迷わず買ってください。クラシックファンに捧げる珠玉の1冊です。

《脚注》
(*1)フルトヴェングラー
 戦前、戦後ドイツの偉大なる指揮者。ベルリン・フィルの音楽監督。ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナー等の名演がCDで発売されています。
(*2)銀河英雄伝説
 銀河帝国と自由惑星同盟が宇宙の覇権をかけて争う田中芳樹の長編SF。本編だけでも徳間文庫で20冊といった長編小説を、なんと110話にわたってほぼ忠実に映像化したのもすごいが、そのBGMがほとんどクラシックというのももっとすごい。
(*3)少女セクト(アニメ版)
 玄鉄絢原作の同題のマンガをアニメ化。女性たちの禁断の愛を描く叙情的18禁百合アニメ。てか、何でこんなのを知ってる?!
(*4)戦闘シーンが有名
 有名になった映画、アニメ、小説をみんなが見ていると思い込むのはありがちな間違い。反省しましょう。

はてしない光の門を、ゆたかに流れゆく風に心を開けば(神戸在住/ルミナリエ)

はてしない光の門を、ゆたかに流れゆく風に心を開けば(*1)

F1000069 写真はたいちろ~さんの撮影
2003年の時のものです





【本】神戸在住(木村紺 講談社)
 神戸の大学に通う学生たちの日常を描くコミック。ほのぼの桂さん、元気なモデルの洋子(ひろこ)さん、ラブラブな和歌子さんんと林 浩(リン・ハオ)くん、関西のりのりのタカ美さんたちが、神戸の街に暮らす姿が素敵です。
【旅行】ルミナリエ
 阪神・淡路大震災の犠牲者の鎮魂と、神戸の希望を託して、1995年から開催。メインストリートを彩るの光の門を抜けて東遊園地へ至る道は、希望への架け橋です。

 

Lumibanner2 KOBEルミナリエ 公式ホームページ

 今年も神戸でルミナリエが始まりました。14回目ということで、もう阪神淡路大震災から14年も経つんですね。神奈川在住のため最近は訪問できていませんが、以前は家族で見に行きました。
 ということで、今回はルミナリエのお話。

 神戸に住む人にとって、ルミナリエは単なる年末のイベント以上の想いがあります。私自身も、結婚してすぐ2年半ほど神戸に住んでいました。地震の時はもう東京に引っ越していましたが、義理の両親、兄夫婦は被災しました。特に、義理の兄が消防署員で、地震の朝から救助活動にあたって、一週間以上家に帰れなかったそうです(*2)。
 初めてルミナリエを見た時の印象は、”未来に開きゆく光の門”。表題はジェットストリームの一節がベースです。「ミスター・ロンリー」(*3)のBGMに、城達也さんの名ナレーションで聞かれた方も多いと思います。文字通り地面の底から揺さぶられた街が、このように復興できたことが本当に嬉しかったです。特に点灯の瞬間は忘れられません。

 本のほうは、神戸を舞台にした話として”神戸在住”を選びました。
 神戸という街は、ファッショナブルであると同時に、結構自然もあるんですね。海に向かえば港にポートアイランド、山に向かえば六甲山や異人館。東京で電車に乗ると、関東平野の一部という感じで土地的にメリハリがありませんが、神戸は車窓からの風景も変化に富んでいて、見ていてもうきうきします。
 桂さんたち元気なお嬢さんたちは、こんな神戸でごく自然な日常を楽しんでいます。”旅行で行く神戸”ではなく、”住んでみたい神戸”をしみじみ感じます。娘は神戸の大学に行かないかな。そうすれば、しょっちゅう遊びに行くのに。

 コミックという表現を使った、とっても秀逸なエッセイです。

 すべての神戸を愛する人に、そして神戸在住のお嬢さんたちにはぜひ読んでほしい本です。

《脚注》
(*1)はてしない光の門を、ゆたかに流れゆく風に心を開けば
 原文は”はてしない光の海を、ゆたかに流れゆく風に心を開けば”
 城達也さんのナレーションと映像は、こちらでご覧になれます。
(*2)一週間以上家に帰れなかったそうです
 全国から、救援活動の応援が来て、交代しますといわれたそうですが、とても休めるような状態ではなかったと兄が言っていました。
(*3)ミスター・ロンリー
 演奏はフランク・プゥルセル・グランド・オーケストラ。奥様がハープで練習しています。


まぶしいね、雪の光はまぶしいね(銀のロマンティック・・・わはは/雪合戦)

【本】銀のロマンティック・・・わはは(川原 泉 白泉社文庫)
 世界的バレリーナの一人娘、更紗(さらさ)さんと、世界的スピードスケーターの忍くんが、男女ペアのフィギュアスケーターを目指すお話。こう書くとスポコンもののようですが、癒し系コミックです。”甲子園の空に笑え!”に収録
【自然】雪合戦
 新潟県魚沼市の「雪合戦発祥の地」によると、雪合戦を始めたのは長尾為景(2009年度のNHK大河ドラマ”天地人”の主人公、上杉景勝の外祖父)だそうです。
 雪玉の中に石をいれてはいけません。(*1)

1
写真は”ヨシックスのSTEPbySTEP”から



 フィギュアスケートのグランプリファイナルは、あいかわらず盛り上がっています。注目の浅田真央さんは、キム・ヨナさんとのトップ争いもすごいですね。浅田真央さんは”明るい”、”がんばりやさん”、”かわうい”と、世のお父さん方の”娘にしたい女の子(*2)”では、トップクラスでしょう。
 ただ、フィギュアスケートは人気の割には、題材にした小説は意外と少ないです。”銀盤カレイドスコープ(*3)”ぐらいしか思いつきませんでした。Wikipediaも見ましたが、この本しか掲載されていませんでしたし。たしかに”クワドラプル(4回転ジャンプ)”とか”トリプル・アクセル(3回転半ジャンプ)(*4)”とか文字で書かれても、詳しい人でないとイメージしにくいでしょう。
 で、今回はコミックの名作”銀のロマンティック・・・わはは”を取り上げます。

 動きがあまりにもテロリズムでバレリーナとして行き詰っている更紗さん、ケガでスピードスケーターの引退を余儀なくされた忍さんが、男女ペアフィギュアスケーターを一生懸命目指します。途中では”お笑いスケーターになってしまふ(*5)”と悩んだりして。目玉商品といって、クワドラプル・ジャンプにチャレンジするノリの良さもあります。
 表題の”雪の光はまぶしいね”は、忍くんが、ケガの再発でフィギュアもあきらめないといけなくなった時、雪合戦をする子供たちを見て、最後のチャレンジを心に決めるシーンにでてきます。

  ああ まぶしいね まぶしいね まぶしいね
  雪の光はまぶしいね
  雪の光は 銀色で
  ああ 愉快だね 愉快だね 愉快だね

 そして、二人は伝説になりました。

 力の入りすぎたアナウンスに、ちょっと疲れているフィギュアスケートファンお勧めです。

《脚注》
(*1)雪玉の中に石をいれてはいけません
 ”巨人の星”に、星飛雄馬と伴宙太が雪玉の中に石を入れてピッチング練習をする場面があります(飛雄馬の致命的欠陥が明らかになるエピソード)。良い子はマネをしないように。
(*2)娘にしたい女の子
 ”恋人にしたい”と書かないのは、私の良心です。
(*3)銀盤カレイドスコープ
 「氷上の悪夢」桜野タズサが主人公のライトノベル(海原零、集英社スーパーダッシュ文庫)。
(*4)トリプル・アクセル(3回転半ジャンプ)
 ”トリプル”が3回転、”アクセル”が”半分”だと思っていましたが、”アクセル”はこのジャンプを考案したアクセル・パウルゼンの名前に由来するそうです。
(*5)お笑いスケーターになってしまふ
 男女ペアのパートを入れ替える荒業。実際に見てみたい気がします。

とめてくれるな おっかさん(窯変 源氏物語/イチョウ)

とめてくれるな おっかさん
 
081208s01_308120804_3桜通りから、名古屋タワーを見上げる
(たいちろ~さん撮影)







 【本】窯変 源氏物語(橋本 治 中央公論社)

 光源氏のモノローグによる橋本版”源氏物語”。上品な松花堂弁当を、いきなりハンバーガーに変えたような食感です(*1)。
【植物】イチョウ
 銀杏(ぎんなん)。遠目に金色に見えるのになぜ”銀”かというと、英語で”ginkgo"の聞き間違いだそうです。Wikipediaで調べて初めて知りました。

 先日(2008年12月8日)、名古屋に出張に行ってきました。桜通りを名古屋駅に向かって歩きますと、イチョウ並木の向こうに名古屋タワーズがきれいに見えていました。
 ということで、今回はイチョウの話。

 イチョウは東京都、神奈川県、大阪府の木に指定されています。その関係なのか、東京大学のシンボルマークはイチョウの葉をデザインしていますし、私の母校である大阪市立大学の大学祭は”銀杏祭(ぎんなんさい)”です。
 表題の”とめてくれるな おっかさん”は、学生運動全盛期の1986年、東京大学駒場祭のポスターで使われたキャッチコピー。全文は””とめてくれるな おっかさん 背中のいちょうが 泣いている 男東大どこへ行く”。

1968年東 大駒場祭ポスター(”デジタルももんが”へのリンク)

 このキャッチコピーの作者が、当時、東大生で、後に”窯変 源氏物語”を執筆する橋本治。で、今回の本は”源氏物語”です。

 先日、会社でいっしょに仕事をしてる女性のMさんと呑みに行きましたが(奥様へ、浮気ではありません。念のため)、この人がとっても源氏フェチでして、原典からタカラヅカ(*2)まで、滔滔と語っていただきました。私としては、”桐壺(*3)”と”雨夜の品定め(*4)”ぐらいしか素養がありませんが、もう一人いた頭が光源氏(*5)のおじさんは、けっこうこの分野に博識で、話が盛り上がっていました。
 私が”窯変 源氏物語”を読んだのは、文庫になる前の版ですから、1991年ごろです。今でこそ、平家物語などの古典訳で有名ですが、当時は”桃尻娘(*6)”の作者のイメージが強く、橋本治氏の作品を読んだのはこれが初めてでした。もっとも、源氏物語自体がいろんな評価があるので(*7)、根っこは同じなのかも。

  ”気軽に読める源氏物語”とお勧めしたいとこですが、すいません、私は途中で挫折しました。

PS.Iさんへ
 借りてる”あさきゆめみし(*8)”ちゃんと返すからね。

《脚注》
(*1)食感
 出展は”文学少女シリーズ”(野村美月 エンターブレイン)。主人公の天野遠子さんは文学の感想を食べ物の味で表現します。
(*2)タカラヅカ
 宝塚歌劇団。関西在住のお母さんは、一度は娘を入団させる夢を見ます。2008年11月に月組公演で、『夢の浮橋』を上演中。
(*3)桐壺
 源氏物語の第一帖。高校の古典の時間の必須項目。”いづれの御時にか”だけはみんな知っています。
(*4)雨夜の品定め
 第二帖”帚木(ははきぎ)”の一節。古典的えっち~話。
(*5)頭が光源氏
 ”顔”が光源氏ではありません
(*6)桃尻娘
 青春官能小説だそうですが、読んでません。のちに竹田かほりの主演で、にっかつロマンポルノで映画化されました。もちろん、見てません。
(*2)源氏物語の評価
 国文学の山脇さくらさんのコメント(西村しのぶ著 ”VOICE”より)
  なーんか、「源氏物語」ってさ、際限なくエロチックよ。大学院で研究なんて名目で、こんなえっちなこと追求してていいのかしらって思うものー!!
(*8)あさきゆめみし
 大和 和紀版の源氏物語。講談社漫画文庫他に収録。瀬戸内寂聴さんも高く評価しているそうです。


「沈む」んじゃなくて「潜る」(クジラの彼/てつのくじら館)

「沈む」んじゃなくて「潜る」

Tetuokujira3 写真は”Vessel And Ships”から




【本】クジラの彼(有川 浩 角川書店)
 ”合コンで知り合った彼氏は潜水艦乗り”というありそでなさそな設定。題名の”「沈む」んじゃなくて「潜る」”は、付き合うきっかけとなったキーワードです。確かに船乗りに「沈む」はないですよね。
【旅行】てつのくじら館
 海上自衛隊呉資料館。呉市にあります。潜水艦や海上自衛隊の仕事が詳しく説明されています。入場は無料。

 今日(2008年12月6日)のココログニュース ”もう読んだ?ライトノベルが今すごい”で私のブログを紹介いただきました。どうもありがとうございます。
 ということで、”大人も楽しめるライトノベル”のご紹介として、11月30日の”図書館戦争”の作者でもある”クジラの彼”をご紹介します。

 この本を読んだあとに、”てつのくじら館”を訪問しました。展示されている潜水艦”あきしお”を見ると”鉄のクジラ”とはまさに言いえて妙です。潜水艦は停泊中も大半が水中にあるので、写真で見ても大きさがよくわかりませんが、76.2mの黒い船体を下から見上げると、その存在感は圧巻です。
”あきしお”でこれだから、”やまと(*1)”はどんだけでかいんでしょうか! 

 潜水艦の中も見学しましたが、居住区画は狭いです。男所帯なので、本作の中でも”潜水艦乗りはくさい!”との記述がありますが、しょうがないですね。鋼鉄のパッケージの中で長時間生活するのですから、強靭なメンタリティの持ち主でないと務まらないでしょう。”暗いよ、狭いよ、怖いよ~(*2)”ではできない仕事です。
 隣の、”大和ミュージアム”(呉市海事歴史科学館)と合わせて、広島にお出かけの際はぜひ見学してください。

 作品ですが、有川浩さんの作品に特有の”ハードな設定、でもラブコメ”しています。”レッド・オクトーバーを追え(*3)”とか、”終戦のローレライ(*4)”とか、潜水艦の出てくる物語は、本質が兵器なのでハードな話が多いですが、中に乗っているのは生身の人間なんですよね。出航したら連絡も取れないと、お付き合いする相手としては大変でしょうが、彼女の聡子さんには幸せになって欲しいものです。
 彼氏の春臣さんは、”海の底(*6)”にも出いていますので、こちらも合わせてお読みください。ゴジラシリーズへのオマージュです。

 ”彼氏から携帯電話もメールも来ない!”とぶーたれているお嬢さん方にお勧めです。

”てつのくじら館” 公式ホームページ

《脚注》
(*1)やまと
 潜水艦マンガの名作、”沈黙の艦隊(かわぐちかいじ 講談社)”に登場する潜水艦。全長120m。体積だと”あきしお”の約4倍。
(*2)暗いよ、狭いよ、怖いよ~
 暗所恐怖症・閉所恐怖症。出展は”うる星やつら(高橋 留美子 小学館)”の面堂 終太郎から。会社の新人教育の時、”めんどくさい”を”しゅーたろー”と言う人がいましたが、意味が解ったのは私だけでした。
(*3)レッド・オクトーバーを追え
 トム・クランシーの海洋軍事小説(文芸春秋)。ショーン・コネリー主演で映画化されました。ジャック・ライアンシリーズ(パトリオット・ゲーム、今そこにある危機 他)の第1作。
(*4)終戦のローレライ
 福井晴敏の戦記小説(講談社)。”ローレライ”の題名で映画化されました。香椎 由宇の映画デビュー作。あっという間に仮面ライダーがさらって行きました(*5)。
(*5)仮面ライダーがさらって行きました
 結婚相手のオダギリ ジョーは”仮面ライダークウガ”の主役。世のお母さん方を仮面ライダーファンにした立役者です。

(*6)海の底

 有川 浩の自衛隊三部作の「海」に当たる小説(メディアワークス)。怪獣映画のノリですが、ラストはちゃんとラブコメしています。

アラふぉ~、アラふぉ~、らりるれロン♪(Around40/結婚物語/四つ葉のクローバー)

アラふぉ~、アラふぉ~、らりるれロン♪(*1)

Kuroba











写真は”フリー写真ブログもってって!”から

【CD】Around40~アラフォー~(ソニーミュージックディストリビューション)
 40歳の女性向けのコンピレーションアルバム。松田聖子、杏里、今井美樹等の曲を収録。”アラフォー”は2008年度の流行語トップテン年間大賞を受賞しました。
【本】結婚物語(新井 素子 角川書店)
 作家の陽子さんと、広告代理店勤務のたーさんの、プロポーズから結婚までを描く、SF作家新井素子さんの実録風体験的小説。あとがきで、”小説です”と言いきっていますが、当時のファンは実話だと思っていました。
【花】四つ葉のクローバー
 幸運のシンボル。花言葉は、「Be Mine」(私のものになって、私を想ってください)。

 先日、奥様から”Around40のCDを借りてきて”とのリクエストがあり、TUTAYAでレンタルしました。ジャケットが”四つ葉のクローバー”ということで、今回はクローバのお話。

 調べてみますと、四つの葉は、「希望」「信仰」「愛情」「幸福」とか、十字架をあらわすとか、いろいろ意味がありますが、、幸運をもたらすところは同じです。(*2)
 でも、ガーデナーから見ると、けっこう生命力の強い雑草なんですよね。夏にちょっと油断すると、小さな隙間にもすぐ生えてくるし、茎のわりに葉っぱが大きいくて結構めだちます。ロマンのない話ですいません。

 で、”Around40”に収録されている小比類巻かほるさんの”Hold On Me”が本のほうのテーマです。実は、この曲、テレビドラマ”結婚物語(日本テレビ 1987年)”のテーマソングです。
 主演の陽子さんを沢口靖子さん、たーさんを陣内孝則 が演じています。陽子さんのお父さん役の小林稔侍さんも、いい味を出していました。沢口さんは第1回「東宝シンデレラ」でグランプリ(*3)ということで、清純派のお嬢さん役が多かったですが、この役は天然系の役どころ。のちの”タンスにゴンゴンのコマーシャル(*4)”の片鱗がかいま見られます。
 原作は角川文庫から3冊でています。図書館にあった文庫の表紙はさべあのまさん(*5)、BookOFFで見つけたのは,沢口さんがあられちゃん眼鏡(*6)をかけているものでした。Amazon.comで見ると絶版になっているようですが、これを機会に復刊しませんかね。ついでにDVDも出ないでしょうか?

 娘がもうすぐ結婚するお父さん、結婚前の苦労が薄れてきた奥様方にお勧めです。
 ただ、ゼクシィ(*7)の代わりにはならんでしょう。

《脚注》
(*1)アラふぉ~、アラふぉ~、らりるれロン♪
 出展は、ロックミュージシャンにしてスーパーヒーロー3人組”スーパースリー(ハンナ=バーベラプロダクション 1967年放映)”の主題歌から。原曲は”らりほ~”。アメリカンカートゥーンと日本語感覚のベストミックス。名曲です。 

スーパスリーの主題歌

(*2)四つの葉のクローバの意味
 HP”四つの葉のクローバ”より
(*3)「東宝シンデレラ」でグランプリ
 沢口さんと同年の準グランプリが斉藤由貴さん、2000年には長澤まさみさんが受賞しています。
(*4)タンスにゴンゴンのコマーシャル
 沢口さんは、大阪府堺市出身。この関西弁のほうが、地かもしれません
(*5)さべあのま
 漫画家。代表作は”モト子せんせいの場合”など。まるっこいキャラクターの表紙がかわいいです。
(*6)アラレちゃん眼鏡
 ”Dr.スランプ”(鳥山明)の主人公、アラレちゃんがかけている、黒縁、大型の眼鏡。今は細眼鏡がはやりですが、80年代前半はこのタイプが大流行しました。ちなみに、お世話になった先輩がこの眼鏡とオーバーオールをご愛用で、みんなから”アラレちゃん”と呼ばれていました。コスプレイヤーじゃありませんけど。
(*7)ゼクシィ
 結婚カタロク誌。厚い、重い、安い(08年12月時点の首都圏版で、本編が1200ページ弱+おまけ2冊付きで500円)。

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