原作を読んでからDVDを見るのに向いた作品かも(アウトロー/ライフル銃)

 ども、”読んでから見るか、見てから読むか(*1)”に悩むおぢさん、たいちろ~です。
 後先はともかく、映画化された小説の原作ってのはわりと読むほうなんですが、困るのが小説の第一作が映画の第一作とは限らないこと。たとえば最近第3作が公開された”ススキノ探偵シリーズ(*2)”。映画化第1作”探偵はBARにいる”は原作第2作の”バーにかかってきた電話”、映画化第2作の”探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点”の原作は第5作”探偵はひとりぼっち”、映画化第3作”探偵はBARにいる3”はオリジナルストーリー。ああ、ややこしい。
 ところが映画第1作にして原作は第5作(未邦訳をいれると8作目)という困ったちゃんが!
 ということで、今回ご紹介するのは放浪するハードボイルド”ジャック・リーチャーシリーズ”から”アウトロー”であります。


写真はたいちろ~さんの撮影
横須賀の海軍基地で開催されたフレンドシップ・デー(*3)(2012年)でのライフル銃の展示。場所はあの”ミサイル駆逐艦 フィッツジェラルド”の艦上です。
銃器詳しくないんで種類までわかりませんが、どなたかご存知?

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【本】アウトロー(リー・チャイルド、講談社)
【DVD】アウトロー
 (原作 リー・チャイルド、監督 クリストファー・マッカリー、主演 トム・クルーズ、パラマウント)
 ダウンタウンで発生したライフル狙撃による無差別殺人事件。容疑者の元アメリカ陸軍のスナイパー”ジェイムズ・バー”は6時間後に逮捕された。彼は黙秘したうえこういった”リーチャーを呼んでくれ
 元米軍憲兵隊捜査官で、現在は放浪の旅を続けるリーチャーはある過去の因縁からバーの元を訪れる。狙撃の証拠がそろっていて有罪確実と思われた事件だが、弁護を引き受けた地方検事の娘であるヘレン・ロディンとリーチャーは事件の裏にある真相に近づく・・・
 DVD見てから真面目に原作第1作から読み始めました。結構長かったよ~~
【道具】ライフル銃
 ライフル銃(小銃)とは兵士が両手で保持し照準して発射する火器のこと。(wikipediaより)。銃に疎い日本人なんで”銃身”が長いとみんなライフルってイメージでしょうか。
 細かく言うと狙撃専用なのが”狙撃銃(スナイパーライフル)”戦車相手にぶっ放す”対戦車ライフル”全自動射撃能力を持っているのが”突撃銃(アサルトライフル)”などがあるそうです。
 日本でもっとも有名なライフルといえBSはゴルゴ13愛用の”アーマライトM16”でしょうか。これは”狙撃用へとカスタマイズされたアサルトライフル”という設定。まあ、腕がよければ長期距離射撃でも当たるということで・・


 映画を見て原作を読む理由って人さまざまですが、私の場合はまあ”両方楽しむ”ってとこでしょうか。原作者の映画監督へのスタンスの違い(脚本も含めてガチで関与する人から映画監督丸投げまで)もありますが、比較的原作に忠実な作品であっても映画化するとけっこう違いがあるもんで

 ひとつには映像表現と文章表現の違い。”アウトロー”の場合でも映画ではけっこう長時間でカーアクションやガンとナイフのバトルシーンやってますが、原作ではそんなのほとんどなし。確かにこの手のシーンって文章表現するの難しいんだろうなぁ。

 もうひとつはページ数にあまり制限のない小説に対して、映画は2時間程度に収めないといけないといけないというきつい縛りがあって、原作に比べるとかなり圧縮しないといけないから。だから原作にある要素をはなりはしょっちゃったりするんですな。”アウトロー”の場合でもリーチャーの側には弁護士ヘレンのほかにジェイムズ・バーの妹だのニュースキャスターだの調査員だのチームが出てきますが映画ではいっさいなし。映画見てから時間たってたんで、”あれ、こんな人出てきたっけ???” まあ、映画でこんなに人がでてたら確かに時間足りなくなるんだろ~な~
 まあ、人は一人の役に集約しちゃうって手もありますが、これが重要な伏線をさらっと流されちゃったりすると・・・

 

リーチャーという人は”物的証拠”よりも”状況証拠”を重視して推理するタイプ。なんたって、”バーにしては射撃の腕がうますぎる”だの”普通のスナイパーだとこんなところを射撃ポイントにしない”だのが推理の根拠ですから。ヘレンが困ってしまうのもあたりまえです。で、そんな推理手法の話を映像化するのってけっこう難しいのかも。”物的証拠”ってのはその”モノ”ずばりで映像化しやすいでしょうが、”状況証拠”ってのはセリフで説明しないといけないので映像を流してみているとわかりにくいのかも。実際初めてDVDを見た時はストーリーがすんなり頭に入んなかったんですが、原作を読んだ後再度DVDを見てみると、けっこうストンと頭に入ってくるんですな。そういう意味では原作を読んでからDVDを見るのに向いた作品かも

 原作、DVDの違いはあってもお気に入りのキャラってのもいます。本作の場合は射的場のオーナーの”キャッシュ”。なんたってリーチャーを気に入ったという理由だけでドンパチに参加するわ、狙撃の名手に”ナイフ1本で戦え!”とのたまうわ。ノ~テンキな上にムチャぶりのおっさん。DVDでは”ロバート・デュヴァル(*4)”がいい味出しています。

 ”ジャック・リーチャーシリーズ”はシリーズ内で前後の関係があまり強くないので途中から読んでも大丈夫みたい。原作、DVDとも面白いのでぜひご一読のほどを

《脚注》
(*1)読んでから見るか、見てから読むか
 メディアミックスの雄”角川映画”の第二作”人間の証明(原作 森村誠一、主演 松田優作、1977年公開)のキャッチコピー。本と映画をセットにして売るというビジネスモデルを大々的に広げたのが当時角川書店社長だった角川春樹です。
(*2)ススキノ探偵シリーズ(東直己、早川書房)
 ススキノのバー”ケラー・オオハタ”を事務所代わりにしている探偵兼便利屋の”俺”を主人公としたハードボイルドシリーズ。初登場時点では20代ですが、シリーズ後半では立派な中年男に・・・ けっこう面白いです
(*3)フレンドシップ・デー
 ”よこすか開国祭”に合わせて8月第一土曜日に開催される横須賀米軍基地が一部開放されるイベント。軍艦に乗せてくれるわ、アメリカ~ンな出店がいっぱいあるわと非日常的な空間。お勧めのイベントです。
(*4)ロバート・デュヴァル
 寡聞にして知らなかったんですが、”地獄の黙示録”のキルゴア中佐役でゴールデングローブ賞を受賞しアカデミー賞にノミネート、”ゴットファーザ”でもアカデミー賞にノミネート、他にも数々の映画賞を受賞している名優だとか。こんど”地獄の黙示録”も見てみよっと

やあ! 便利さを無制限に追求するとどんなに悪魔的な結果を見るかわかってきたかな?(スティール・キス/ブルーハイビスカス)

 ども、そろそろボケ防止に英語でもやってみようかな~なおぢさん、たいちろ~です。
 よく使う英語の形容詞にしては、英語と日本語でビミョ~にニュアンスが違うってのがままあります。代表的なのが一時期流行った”クール(cool)”。なんたって、ガムといったら”クールミントガム”(*1)の世代としては”クール=冷たい”ですが、昨今は”イケてる”、”カッコいい”のほうが主流でしょうか。
 同様なのが”スマート(smart)”。”痩せている”という使い方は誤訳だそうで人に使うと”頭が切れる、高知能、粋”、機械だと”高性能”の意味。”スマートフォン”を薄い=痩せているからだと思っていたおぢさんとしては自分のスマートでなさを恥じ入るばかりです(実際に太ってますが・・・)
  ということで、今回ご紹介するのはそんなスマートなテクノロジーを犯罪に使うというお話”スティール・キス”であります。
 ネタバレすれすれで書いてますので、まだ本書を読んでない方は読んでからのほうがお勧めです


写真はamazonで売っている”ブルーハイビスカス”です

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【本】スティール・キス(ジェフリー・ディヴァー、文藝春秋)
 連続殺人犯”未詳40号”を追う刑事”アメリア”の目前で、通行人を巻き込んだエスカレーターの事故が発生、その男性は死亡、殺人犯も逃走してしまった。警察の顧問を引退した科学捜査のスペシャリスト”リンカーン・ライム”の協力を得られないまま捜査は進展する。その事故について民事訴訟のために調査を依頼されたライム。まったく関係のないと思われていたアメリアの捜査とライムの事件だが実はある関係でつながっていた・・・
 名作”リンカーン・ライムシリーズ”の第12作。帯のアオリは”身近な道具が牙を剥き、あなたを殺す
【花】ブルーハイビスカス
 本書の中で証拠物件として青いハイビスカスが出てきます。普通、ハイビスカスは赤い印象があって青いものがあるのは知りませんでしたが、実はこれは別の種類のもの。ブルーハイビスカスはハイビスカス属ではなくアリオギネ属だそうです。
 花がハイビスカスとよく似ているからこの名前がついたようで、誤用とまではいいませんが・・・


 さて、最近はやりの”スマートXXX”をいくつか

〔スマートカー〕
 今だと”AI技術を使った自動運転車技術”って感じでしょうか。自動車メーカーを始め名だたるITベンダーが巨額の投資をしてる新聞記事を読まれたことがあるかと。実際には高度道路交通システム(ITS)(*2)などと連携してるので単体の技術ではなさそう。安全性の向上、ドラーバー不足への対応、運転負荷軽減、省エネなとを狙っています。

〔スマートグリッド/スマートメーター〕
 スマートメーター(電力をデジタルで計測し、通信機能を持たせた次世代電力量計)を使ってエネルギー供給源から末端消費部分を通信網で管理するのがスマートグリッド。電力ってのはただ単に作って供給すればいいってシロモノではないそうで電力網内での需給バランスの最適化調整する必要があるんだとか。
 そういえば、私んちも前の家ではこれをつけに工事の人がきてたなぁ

〔スマート家電〕

 賢い家電の総称(説明になってないなぁ)。エアコンを遠隔操作でオンにすることで帰宅する頃には快適な室温になってるというおひとり様向けのものから、冷蔵庫内の食材を見てレシピ検索ができるという奥さま向け仕様までさまざま。
 お話相手になってくれる”スマートスピーカー”なんつーのも流行ってますなぁ。早晩スピーカーを美少女うフィギュアに組み込んで”スピ香は俺の嫁!”なんってのも出てくんだろうな~~

 それぞれのデバイスがスマート化してネットワークを介して情報交換や相互に制御する仕組みがこっちもはやりの”モノのインターネット(IoT、Internet of Things)”ってとこでしょうか。
 まあ、いいことずくめのようですが、光あるところに影がある、ってことでこのダークサイドがハッキングなどによる犯罪に利用されるリスクがあること。実際に車載システムをハッキングする実証実験?は成功していますし、スマートグリッドのセキュリティ問題はすでに指摘されているところ。
 まあ、簡単にできる話ではないんでしょうが、この手のセキュリティ対策ってのはいたちごっこが常ですんで、いかに継続的に対策が打てるかが重要かと。

 で”スティール・キス”ですが、なにが凄いかと言うと2016年の発刊(原書)時点でこのあたりの事情をかなりのリアリティをもって書いてるんですな。10年前だったら”推理小説”というより”SF”のジャンルに入れられそうなネタですよ、これ。現実がフィクションの後ろから全力で追いかけてきて、丸頭ハンマーで後頭部をドツキきまわしているような・・・


  やあ! 便利さを無制限に追求するとどんなに悪魔的な結果を見るか
  わかってきたかな?

 これは、未詳40号の犯行声明の一節。”スマートXXX”が便利さだけを追求しているってわけではないんですが、その裏に潜むリスクへの対応についてアメリアたちが再発防止にセキュリティの強化をメッセージしたりといろいろやってるのが現代的というか。
 推理小説がこういうテーマで語られるようになったんですねぇ
 ”リンカーン・ライムシリーズ”はいずれ劣らぬ名作ですが、開始からもう20年になるんだとか(*3)。この20年のテクノロジーの進化はすごいもんがありますが、それを取り入れて名作を書き続けるんだから、ディヴァーってやっぱりすごい作家なんだな!

《脚注》
(*1)ガムといったら”クールミント”の世代としては
 ブルーのパッケージにペンギンのイラストが特徴のガム。LOTTEのhpによると誕生は1960年で、南極観測隊用ガムとしてビタミンCを配合したものを贈呈したのはきっかけだとか。知らなんだな~
(*2)高度道路交通システム(ITS、Intelligent Transport Systems)、
 ナビゲーションシステム、ETC、安全運転支援(AHS、DSSS等)など交通の輸送効率や快適性の向上に寄与する一連のシステム群を指す総称
(*3)開始からもう20年になるんだとか
 シリーズ第一作の”ボーン・コレクター(ジェフリー・ディヴァー、文春文庫)”の発刊は1997です。

質問:量子コンピューターで神様を作れるでしょうか?(神様のパラドックス/神様風ロボット)

 ども、昭和のSFファンのおぢさん、たいちろ~です。
 一昔前なら”気分はもうSF”だったテクノロジーがかなりリアルになってきたものってけっこうあります。特にコンピューターの世界では顕著で、AI(人工知能)なんかがそう。さすがにフリーでなんでも会話するってのはまだでも、コールセンターなんかでは実用化フェーズに入りつつあるし、チャットボット(*1)みたいなんだったらすでに遊べるレベル
 でも、まさかこれは当分ないだろうと思ってたのが”量子コンピューター”。よもや会社のビジネスの会議、しかもけっこう偉い人の出席してる会議で”量子コンピューターが”とか”巡回セールスマン問題が(*2)”とか出てくるとは思わなんだな~~
 ということで、今回ご紹介するのはそんな量子コンピュータを使って神様と世界を創造しようというSFのお話”神様のパラドックス”であります。


写真はたいちろ~さんの撮影。
国際ロボット展2017で展示されていた”神様風ロボット”です

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【本】神様のパラドックス(機本伸司、ハルキ文庫)
 量子コンピュータのセールスに行き詰っていた小佐薙は母校の五月祭で占い研究会のブースで大学1年生の井沢直美と出会う。あまりにもヘタクソな直美の占いにあきれる小佐薙だったが、彼女のもらした”お宅の会社のコンピュータで占いはできないんですか?”の一言から、彼女を巻き込んだ”量子コンピュータを使って創造神と世界を生み出す”というプロジェクトが始まるが・・・
【道具】神様風ロボット
 正確には”仏様風ロボット”と言いましょうか。マッスルという会社が出品していた黒子ロボットです。昔は”人を創るといった神と同じ行為をやってはいけない”というというキリスト教の影響があって欧米では人型ロボットがあまりないってな話がありましたが、神様仏様っぽいロボットを作っちゃうってのは日本人的なメンタリティの賜物なんでしょうかねぇ


 さて、本書に登場する量子コンピューターを使った神様(解析神)と解析世界を作るプロジェクト、何をさせるかというと”占い”なんですな。量子コンピューター内のシミュレートされた”世界”にお願いや悩みをぶち込むでことでその答え=”未来の可能性”を計算するというもの。そのために量子コンピュータの超絶的な計算能力を利用しようという・・・
 まあ、技術的に可能かどうかはわかりませんが、記載されている量子コンピュータのウンチクはけっこう楽しめます
 してこのプロジェクトを構成するのが以下の3つのモジュール

 量子コンピューター”久遠”:世界シミュレーターと解析神の”無意識”を担当
             テストでは百~千京回/秒の計算量の数万倍の性能を発揮
             巨大全翼機(*3)”天矛”に搭載
 スーパーコンピューター:プログラミングや、量子コンピュータの出した結果の
             解析/検算を担当
 人工知能”フライディ”:本体とマンマシンインタフェースを担当する”M”で構成
             Mは上半身は人間、下半身は4本足(ケンタウルスか?)
             直美相手にボケをかますわ、恋煩いになるわと結構なスグレモノ

 本書では”M”が人間からは神様のアイコンとしてお話するんですが、直美いわく”何かヤギみたい”な格好。実際に商用化するんだったら、神様か仏様っぽい形にしかねんな~~(*4)
 なんで量子コンピューターが全翼機に載ってるかというと、量子コンピューターが計算するためには無重力状態が必要で、このために弾丸軌道を飛行することになるから。まあ、巨大なデータセンタのごとき飛行機(*5)が上がったきり降りたりするワケで、こういったガジェットも大ボラっぽくて好きですな~

 お話は量子コンピューター製の神様がアイデンティティに悩んだりとか、怪しげな団体に狙われたりとかあるんですが、それは本書を読んでのお楽しみということで。

 で、今回面白いというかヤバイというかのトピックが量子コンピュータと暗号化技術の話。現在よく使われている”RSA暗号”といのはありまして、素因数分解問題つまり、3つの素数A,B,CがA=B×Cの関係を満たす時、2つがわかっていれば残りの1つは簡単に計算できるが、AからB、Cを計算するのは非常に難しいという特徴を使ったもの。Aの桁数が大きくなるとスーパーコンピュータを使っても時間がかかりすぎるため実質的にセキュリティを確保できるということです。技術的にはいろいろな方式がありますが、基本的な暗号化の考え方って”計算時間が膨大にかかるから、実質的に破られない”といってるだけで、じゃあスーパーコンピューターを遥かに凌駕する馬鹿っ早い”量子コンピューター”ならどうなんだというと破ることができるかもしれないと(まあ、そんなに簡単な話ではないんでしょうけど)。本書の中でも量子コンピューターが相手の暗号を解読して相手のコンピューターに侵入するってシーンが出てきます。

 てなことを踏まえて、本書の中では量子コンピューターが核兵器さながらの戦略兵器的な扱いで”量子コンピューター不可侵条約”なんてのが締結されていて、所有には国際ライセンスが必要目的外の用途での使用は禁止されているという設定。現実社会ではそんなんまだなさそうですが(知らんだけかもしれませんが)、科学技術が社会システムに先行するなんてありがちなこと。将来的にはこんな条約ができるかもしれんな~~と思った次第であります。

 ”神様のパラドックス”は量子コンピューターの可能性を扱ったSFとしては秀逸な本。”神様のパズル(*6)”のスピンオフですがこれだけ読んでも面白いです。ご一度のほどを。

《脚注》
(*1)チャットボット
 自動的に”チャット(会話)”する”ロボット”のこと。日本マイクロソフトが開発した女子高生チャットボット”りんな”のニュースを読んだことありますが、なかなか笑える内容。LINEでのユーザー数は約630万人(2017年11月現在)を超えたてるそうです。好きやな~~~ 公式HPはこちらから
(*2)巡回セールスマン問題
 セールスマンが複数の都市を1回ずつ最短距離で巡回する場合のルートを求める問題。都市数が増えると計算量が急速に増大するためコンピュータの計算能力をもってしても回答困難な問題の代表例、らしいです。量子コンピュータの能力ならとけるかもしれないという文脈で語られています。
(*3)巨大全翼機
 ”全翼機”というのは胴体部や尾翼がなく主翼のみで機体が構成された飛行機のこと。あえて言うならブーメラン型の飛行機でしょうか。
(*4)神様か仏様っぽい形にしかねんな~~
 本書では人間が”イコライザー”として仲介するとか、CG美少女にするとかやってますが、まあ、巫女さん文化の日本人なら神様風ロボットでなくてもOKかも
(*5)巨大なデータセンタのごとき飛行機
 本書でのスペックは全長75m、翼幅130mというもの。形状は違いますが、ジャンボジェット機”ボーイング747-8”は全長76.4m、翼幅68.5mです。
(*6)神様のパズル(機本伸司、ハルキ文庫)
 留年寸前の綿貫基一が教授から命じられたのは不登校の天才女子学生”穂瑞沙羅華”をゼミに参加させること。二人はゼミの中で出た”宇宙を作ることはできるのか?”を立証することになるが・・ 第三回小松左京賞受賞のSFの傑作。こちらもどうぞ

バーチャルリアリティでの証言は、はたして採用されうるか?(有限と微小のパン/あのスーパーロボットはどう動く)

 ども、ガチの文系脳のくせに”ファナック(*1)”に就職希望だったおぢさん、たいちろ~です。
 電話をしたところ”文系の採用はしていない”とのことで挫折。多少は関連あるかとコンピューターの会社に就職して現在に至るんですが・・・ まあ、30年以上前の話で、今では文系採用もありそうですけど。
 てなことで、今でもロボット大好きです。で、今年も”国際ロボット展2017”に行ったんですが、行き帰りに読んでた本が奇しくもバーチャルリアリティと絡んだミステリーだったりして。
 ということで、今回ご紹介するのはバーチャルリアリティ空間における殺人事件をリアルなロボット技術で考える”有限と微小のパン”、”あのスーパーロボットはどう動く”であります。

 ※写真はたいちろ~さんの撮影です

【本】有限と微小のパン(森博嗣、講談社文庫)
 ゼミ旅行に先だって、日本最大のソフトメーカ”ナノクラフト”が経営するテーマパーク”ユーロパーク”を訪れた”西之園萌絵”たち。そこで彼女たちは殺人事件に遭遇するが、死体が消えてしまう。一方、指導教官である”犀川創平”助教授は天才工学博士”真賀田四季”からの電話を受け、急きょユーロパークに駆けつける。そこでは新たな作人事件が・・・
 ”すべてがFになる(*2)”から始まるS&Mシリーズの第10巻。
【本】あのスーパーロボットはどう動く(金岡克弥他、B&Tブックス)
 サブタイトルは”スパロボで学ぶロボット制御工学”とあるように、マジンガーZ、ガンダム、パトレイバーなどを題材に”ロボット制御工学”の基本をあつかった実は真面目な本。数式はまったく理解できませんでしたが(もう微分、積分なんて忘れちゃってるので・・・)、解説自体はけっこうおもしろかったです。
【旅行】国際ロボット展2017(INTERNATIONAL ROBOT EXHIBITION 2017)
 産業用・サービス用ロボットを集めた展示会。主催は日本ロボット工業会と日刊工業新聞社。2017年は11月29日~12月2日まで東京ビッグサイトで開催されました。hpから事前登録者していれば無料で半日は遊べます(有料だと1,000円)


 まず、”有限と微小のパン”から、バーチャルリアリティ空間での殺人事件の概要。
 ヴァーチャルリアリティを操作するのは部屋(密室)の中に設置された宇宙服のようなセンサー群右手のみ反力を再現できるので、つかんだ感覚を出すことは可能(ただし、他の部分はできない)。重力も再現できないので自分以外の物体の重さは再現できない(ものすごい力持ちになったと思ってくださいとの説明)。ヘルメットには小型の液晶ディスプレイがついていてコンピュータがリアルタイムに画像を作成して表示。頭を左右に動かせばそれに合わせて画像も動く。被験者の動きは控室のモニタで確認可能。
 この装置を付けた西之園萌絵とナノクラフトの藤原副社長が密室のバーチャルリアリティを体験中に西之園萌絵のディスプレイに真賀田四季が登場し、藤原副社長をナイフで刺殺。装置を切ると実際に藤原副社長が刺殺されていた。密室殺人であり、控室のモニタにはそのような痕跡は映っていない・・・

 ”PlayStation VR(*3)”で遊んでる昨今ではVR用ヘルメット程度では驚かないかもしれませんが、この本が出版されたのは15年近く前の1998年なんですな、これが。

 で、これを”国際ロボット展2017”に展示されていたリアルなシステムと比較するとこんな感じです

〔マスター・スレーブシステムと動きのトレース〕
 写真はたいちろーさんの撮影
 トヨタ自動車が展示していたパートナーロボット”T-HR3”
 写真の左がマスター操縦システム、右がT-HR3

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 トヨタ自動車による解説動画トヨタ自動車のHPより
 あんまり人がいっぱいで動いてるとこ撮影できなかったので・・・

 今回の展示会で人気の高かったトヨタのパートナーロボット”T-HR3”。トルクサーボ技術による柔軟制御や全身協調バランス制御により動きは滑らかだわ。カラテのハイキックに太極拳にカメハメ波にシェーにJYOJY0立ちにあちゃんかっこい~に。最後はボルトの決めポーズまで。テクノロジーの無駄使いか! と突っ込んじゃいたいぐらいのスグレモノです。
 でも、今回の話題は操作システムのほう。”あのスーパーロボットはどう動く”によるとこのような操縦者自身の運動を計測し、その動きをトレースするように実際のロボットが動くのを”マスター・スレーブシステム”と呼ぶそうで、このトヨタの左のも”マスター操作システム”という名前です。
 じゃあ、動きをトレースしてそのままいいじゃんと考えそうですが、実際はコントローラーの自由度や再現するロボットの自由度と人間側の自由度が異なるので、それをすり合わせる制御が必要だとか。たとえば肩を動かす場合、回転運動だけでなく並進運動(水平移動)が同時に起こったりするので、回転運動だけ計測した関節角度をロボットに与えても同じ動きにならないとか。奥の深い話です

〔反力の再現〕
 ”有限と微小のパン”の中でバーチャルにコップをつかむことの説明でこんなのが出てきます

  現実にはない仮想のコップを掴むことは可能だし
  それを掴んだという感覚も再現できます
  でも、それを持ち上げたときの重さ、コップの重さは駄目なんです
  その感覚を再現するためには、
  機械が西之園さんの右手を下方向に引っ張らなければなりません

 当たり前のことですが、物体の存在を意識するにはこの重力(反力)を出力する装置が必要。本書の中では技術的、経済的な課題を含めて完璧な再現は困難としています。
 上記の”T-HR3”の左がマスター操縦システムでは、トルクセンサを組み込んだトルクサーボモジュールをマスター・スレーブの両方の関節に配置して力(トルク)を共有して自分の分身のような感覚を実現したとのこと
 ”有限と微小のパン”では困難としたものが実現できてきてんでしょうね。
 このように操作者とロボット、環境を含めた力学的相互作用を取り込んで動かすのを”あのスーパーロボットはどう動く”では”駆動力制御ベースの制御”と呼んでいます(これに対して、各関節の動きを関節サーボで実現するだけのタイプは”軌道制御ベースの制御”)
 ただ、実物を見る限りウエアラブルほど軽量・小型化にまでは至ってないみたい。本書でもかなりヘビーウェイトな装置っぽいですが、トヨタのも座席に座って操作型(クルマの会社だからこういったインタフェースにしたのかもしれませんけど)

〔触覚、温度の再現〕
 両本にはなかったネタでロボット展にあったのが、温度と触覚を再現するシステム(写真はNGだったのでありません)
 3本の指の先にセンサのついているスレーブ側のグローブと、マスター側には同じ指先に”電気刺激”と”ヒーター”と”ペルチェ素子”が一体になっていグローブの構成。
 触覚は皮膚を電気刺激するこのでざらざら感を再現するもの(反力ではないとのこと)。実際に使わせてもらったんですが、スレーブ側が六角鉛筆を指先でころころすると、マスター側にもそれっぽい感覚が。温度は温かいのをヒーターで冷たいのをペルチェ素子で再現するんだとか。スレーブ側があったかい缶コーヒーを持つとマスタ側もほんのりとあったかくなるって仕組み。感覚まで再現されるって、すごいよな~~って思いました

〔バーチャルリアリティでの証言は、はたして採用されうるか?〕
 の~てんきな感想を書いてるんですが、実はこれ”ミステリーの世界”ではお約束破りになりかねん重要なキーなんじゃないかと。ミステリーでは”善良な証人による証言は事実である”ってのがお約束(真実とは限りませんが・・)でなきゃ推理が成り立たんから。名探偵の”この中で嘘をついている人が犯人だ!”ってのは、犯人以外は嘘をついていないという前提があるからこそ。ですんで、犯人はトリックにより証人に事実誤認をさせるべく知恵を絞ってると。
 バーチャルリアリティって、この根底を超絶レベルで覆すんじゃね? と。確かにアクションものでは監視カメラの映像を偽装することで潜入を果たすなんてネタありましたが、バーチャルリアリティはこの非じゃないんじゃないかと。今回のロボット展の技術を使えばグラスに犯行現場を映しだし、ロボットの体を使って倒れた被害者を抱き起し、グローブ越しにナイフの感触を再現し・・・てなことを技術的にはかなり再現できそうな~~ と。手間暇やコストも含めて簡単ではないでしょうし、リアルな画像をバーチャル空間で自由に再現することのリアル感がどこまでできるかも課題ではありますが、現状のテクノロジーのスピードを考えるとけっこういいとこまで行けるんじゃないかと。
 なにを言いたいかというと”バーチャルリアリティでの証言ははたして採用されうるか?”です。だって、かなりの自由度で情報操作できれば、見たこと/触ったものがまんま事実であると断言するのって逆に危ない可能性もあります。
 ”有限と微小のパン”での西之園萌絵の証言がどうだったかというと、それは本書でお楽しみいただくということで

 今後、テクノロジーが進んで遠隔操作や自立型のロボット、バーチャルリアリティの偽装なんかが実現してくると、密室や時間トリックなんて成り立たない犯罪なんかが出てくるのかな~~ と思いつつロボット展を後にしたのであります。

《脚注》
(*1)ファナック
 工作機械用CNC装置で世界首位(国内シェア7割)、多関節ロボットで国内首位を誇り、安川電機、ABBグループ、クーカと並んで世界4大産業用ロボットメーカーのひとつ(wikipediaより)
(*2)すべてがFになる(森博嗣、幻冬舎新書)
 孤島にある研究所の密室で天才工学博士”真賀田四季”が死体となって発見された。偶然、居合わせた建築学科の助教授”犀川創平”と彼の生徒である建築学科1年生”西之園萌絵”はその謎を解こうとするが・・・
 第一回メフィスト賞を受賞した理系ミステリーの名作です
(*3)PlayStation VR
 SIEが2016年10月に発売したPlayStation 4 用バーチャルリアリティシステム。2015年開催の”国際ロボット展2017”ではまだ参考出品で遊んでみましたがけっこう驚いたものです。

オタクの本質と探偵って意外にあってそう、でも文章にするのって難しいんじゃないかい?(体育館の殺人/水族館の殺人/”ちはやふる”のラッピング電車)

 ども、ミステリーはマニアってほどじゃないですし、アニメもヲタクってほどじゃないおぢさん、たいちろ~です。
 さて、アニヲタってどんなイメージをお持ちでしょうか?

  コミュ障、ただしスイッチが入るととっても饒舌
  小太りまたはヤセ型にメガネ
  部屋の中にはマンガとDVDとフィギュアの山。壁にはアニメのポスターが・・
  ファッションセンス皆無。Tシャツは萌え絵のプリント
  背にはナップサック、手にはアニメの紙袋
  自分のジャンルには熱心だけど、それ以外には無関心
  意外と頭が良かったりする(趣味の範囲では超人的な記憶力とか観察力とか)

あくまで個人の感想であり、個人差があります(笑)(*1)

 ステレオタイプな人物像ですいません。まあ、これだけ見るとなかなかに残念な人っぽいですが、これで意外と向いてるかもしれんお仕事が。
 ということで、今回ご紹介するのはそんなアニヲタが名探偵役を務めるミステリー”体育館の殺人”と”水族館の殺人”であります


写真はたいちろ~さんの撮影。京阪電車の”ちはやふるのラッピング電車”です
(浜大津駅付近 2013年11月)

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【本】体育館の殺人(青崎有吾、創元推理文庫)
 風ヶ丘高校の旧体育館で、放送部の部長が刺殺された。現場は実質的に密室状態であり、”仙堂警部”と部下の”袴田優作”現場にいた女子卓球部の部長の犯行だと考える。部長の無罪を証明すべく卓球部員の”袴田柚乃(はかまだゆの)”は部長の嫌疑を晴らすため全科目満点をとった”裏染天馬(うらぞめ・てんま)”に解決を依頼する。しかし彼は百人一首研究会の部室を私物化して住み着くアニメオタクの駄目人間だった・・・
【本】水族館の殺人(青崎有吾、創元推理文庫)
 風ヶ丘高校新聞部の向坂香織達は夏休みのを利用して丸美水族館の取材に出掛ける。取材中に巨大水槽の前でサメが飼育員と思われる男性に食らいついているシーンに遭遇。容疑者である11人にはそれぞれアリバイがあった。困り果てた仙堂警部は”体育館の殺人”を解決に導いた”裏染天馬”に事件の解決を依頼するが・・・
【乗り物】”ちはやふる”のラッピング電車
 裏染天馬が住み着いている”百人一首研究会”ということでチョイスしてみました(本書には出てきません、すいません)。百人一首って人気なさそうなんで部室を不法占拠できたっぽいですが”ちはやふる”(*2)がブレイクした今ではどうなんでしょうね? 
 聖地巡礼のおかげでしょうか、電車とアニメ/マンガって意外と相性がよいのか、最近この手のラッピング電車増えましたよね~~

 さて、探偵役の”裏染天馬”ですが、部室に住み着いて漫画やDVDをしこたまため込み、授業には真面目に出ないという引きこもりアニメオタクの駄目人間。基本的にはめんどくさがりで、やる気なし。でも頭脳は優秀で、自分の推理には饒舌やる気をだせば凄い人。

  ちょっと興味が出たんだよ。俺は興味のあることには全力で取り組む

 こういうのって、名探偵向きなんじゃないかな。事件をえり好みするとか、ムラっ気があるのって、名探偵の魅力の一つだし・・・
 推理方法は、”細かいことに異常にこだわる”。普通ならスルーしそうな枝葉末節、ちょっとした矛盾に徹底的にツッコ入れるスタイル。”刑事コロンボ(*3)”に似てるかな~ って思っちゃいました。

 ことほどさように、オタクの本質と探偵って意外にあってそうなんですが、問題が一つ。”オタク”のディープさ文章で表現するってけっこう難しそうなんですな。これがマンガやアニメみたいなビジュアルだと、コレクションの山だとか萌え絵だとか、ださいファッションセンスだとかわかりやすそうなんですが、これを文字にしちゃうとなんだか薄っぺらな感じになりそう。だからオタク的なアイコンって、しかもあまりパンピーが知らなさそうな作品が元ネタになってるとかが必要になるんじゃないかと。さらにこれがどのあたりの時代の作品かなんて絡んでくるとさらに読む側にとって難しくなんじゃないかと

 本作品での裏染天馬の発言から

  ・ユノね。二〇一号室の住人かヤンデレヒロインみたいな名前だな
  ・一刻も早く今週の『絶望先生』を読んであびるちゃんの包帯属性を愛でてから~
  ・逃げちゃダメだ、か。確かにこりゃ、名ゼリフだな
  ・ハカイダーかよ。色は何色だよ。黒か、銀か
  ・おま・・・ お前、馬鹿野郎! ダンクーガをよくも! 買ったばかりなのに!
  ・おかげでこの部屋、灼熱地獄だよ・・・ 火の二日間だよ、畜生・・・
  ・テレ朝でスマプリを見なきゃいかんからな

これ以外にもいっぱい出てくんですけど、半分もわかんなかったかな~~ しかたがないのでググりましたが(この辺も度し難いと自覚はあんですけどねぇ)
 ”体育館の殺人”は2012年、”水族館の殺人”は2013年の出版なので当時ならまだわかりやすいネタも、読書層が入れ替わりの早い中高生世代だったら5年もたてばわかんないネタもけっこうあったんじゃないかと・・・
 アニメや漫画、ドラマネタなんて劣化が早そうなんで、この手でキャラ設定するのって作家的には結構リスキーなんじゃなかなと思いつつ。

 ”体育館の殺人”ミステリーの新人文学賞である”鮎川哲也賞”を2012年に受賞。”本格モノ”ミステリーとしても高い評価を受けています。実際、面白かったし!
 でもよくオタク探偵で受賞したよな~~ 審査員の中でも日本アニメ界のレジェンド”辻真先”ならいざしらず(*5)、芦辺拓、北村薫がよくOKだしたよね~~~

 裏染天馬シリーズは現在4冊発刊されているんで、あと2冊。がんばって読みまっしょい!

《脚注》
(*1)”あくまで個人の感想であり、個人差があります”(笑)
 健康食品やダイエットのCM番組に必ず出てくるこのフレーズ。これは効果効能をを明示(あるいは暗示)して”薬事法”や”景品表示法”に抵触する恐れがあるため。
 ツッコミ所満載であっても、あえて笑ってスルーするのが大人のマナーというものです、はい
(*2)ちはやふる(末次由紀、BE LOVE KC)
 競技かるたに没頭する少女の青春を描いた漫画。2007年12月から連載中で、2011年にアニメ化、2016年に広瀬すず主演で映画化。すいません、見てません。
(*3)刑事コロンボ
 ロサンゼルス市警察殺人課の刑事”コロンボ”を主人公としたサスペンス・テレビ映画。主演はピーターフォーク風采の上がらないユーモラスなおっさんのコロンボが完全犯罪をたくらむ一流の犯人をじわじわ追い詰めていくストーリーが圧巻。
 倒叙物ミステリーの傑作です。お勧めです。
(*4)ユノね。二〇一号室の住人か~
 二〇一号室の住人:”ひだまりスケッチ”に登場する女子高校生”ゆの”
 ヤンデレヒロイン:”未来日記”に登場する”我妻由乃”。実はストーカー。
 あびるちゃん:”さよなら絶望先生”に登場する包帯まみれの”小節あびる”
 逃げちゃダメだ:”新世紀エヴァンゲリオン”の主人公”碇シンジ”のセリフ
 ハカイダー:”人造人間キカイダー”シリーズに登場する悪役ロボット
 ダンクーガ:”超獣機神ダンクーガ”に登場する合体/巨大ロボット
 火の二日間:”風の谷のナウシカ”で人類を滅亡の淵に追い込んだ”火の七日間”
 スマプリ:”スマイルプリキュア!”の略
多分、モトネタはこの辺りではないかと。私も全部見たわけじゃないですし、正解が書いてあるわけでもないので・・・
(*5)日本アニメ界のレジェンド”辻真先”ならいざしらず
 なんせ、”鉄腕アトム”の脚本を執筆してたという筋金入りの人。wikipediaに作品一覧が載ってますが、SF、ロボット、特撮、伝奇、ギャグ、スポコン、魔女っ子、少女モノなどなど。ジュブナイルやミステリーも多数。改めて凄い人だと感心しました

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